Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

B’z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day1

SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-のDAY1が本日ようやく配信となりました。B'z Partyでの配信は18時半からですが、17時半の開場からランダムで初期の楽曲を流してくれていました。懐かしい曲がランダムで流れてくるのは、自分で聞くのとはまた違った楽しみがありますね。

B'z Party向けのインタビューは30分ほぼフルに使った濃厚なインタビューでした。画面には二人しか映っていませんでしたが、インタビュアーの女性がかなりしっかりとB'zの歴史を把握していて、普段は聞けないような裏話が大量に飛び出ていました。もっとも、二人ともあんまり古い曲や時期になると、さすがに記憶が曖昧なようで「そんなことありましたっけ?」というような顔をしたり、机に置かれた資料を眺めることもしばしばでしたが。毎週このインタビューが見れるのは嬉しいですね。松本さんがセットリストの曲を発言して、ピー音が入る事態に。生放送でなくてよかったですね。

19時にかっきり開演。1時間50分弱、全17曲のセットリストでした。

1.OFF THE LOCK~だからその手を離して
2.BLOWIN'
3.星降る夜に騒ごう
4.BE THERE
5.太陽のKomachi Angel
6.Easy Come, Easy Go!
7.GIMME YOUR LOVE~不屈のLOVE DRIVER~
8.ALONE
9.あいかわらずなボクら
10.Baby, you’re my home
11.TONIGHT(Is The Night)
12.どうしても君を失いたくない
13.恋心(KOI-GOKORO)
14.『快楽の部屋』
15.ZERO
16.RUN
17.裸足の女神

オープニングは何と驚きの曲の方のOFF THE LOCK。今回のような機会がなければ、まず埋もれていた楽曲でしょう。ボーカルとギターは今回用に録りなおしたようで、原曲にはない音も少しですが聞こえてきます。Zepp Hanedaの周囲を回りながら、ゆっくりと中へ。流れてくるのはイントロ長めのだからその手を離して。雲がかかっているようなところで二人が歌っているのですが、実は客席。今回は四方をスクリーンで囲ったので、その隅で映像を映しながら演奏していたわけです。二人とも公式のTシャツを羽織っています。松本さんはいつも通り、稲葉さんは白いメッシュを入れてジョー・ペリー風の髪型です。

2曲目はステージに戻って、定番のBLOWIN'ですが、個人的にこの手の観客のコーラスを要求する曲はないのではと予想していたので意外。いつも通りを心がけていたのだと思いますが、観客の反応がないと流石に稲葉さんがやりにくそうな印象です。これはその後の太陽のKomachi Angelや.Easy Come, Easy Go!も一緒。ただ、割と定番でアレンジが効きにくいBLOWIN'とは違い、太陽のKomachi Angelは間奏でのバンドのアレンジの妙があり(増田さんのキーボードいつも良い味出してます)、そちらに気を取られました。.Easy Come, Easy Go!は珍しく稲葉さんのギターがはっきり聞こえた気がします。この曲は最後の松本さんと大賀さんのツインギターがとにかく気持ち良かったですね。

恋心(KOI-GOKORO)や裸足の女神は定番でやはり観客を必要とする曲なのですが、前者はHPで応募した動画、後者は味の素スタジアムの観客映像を流したことで、なんとなく人がいる感が出ました。こころなしか前半戦よりも稲葉さんの笑顔が増えてやりやすそうなムードだったかと思います。裸足の女神でもZEROでも松本さんがドリルを使っていましたね。両方やる時はドリルは片方だけのこともあるのですが、演出として活用したのでしょう。

意外とシンプルな「B'zのSHOWCASEにようこそ!」から、3曲目に星降る夜に騒ごう、4曲目にBE THEREとシングルを逆順にした選曲が登場。星降る夜に騒ごうはリリース後、JAP THE RIPPERまでは演奏されていましたが、93年以来27年ぶりの演奏です。久しぶり過ぎて松本さんは演奏をしていたことを忘れていました(これがピー音の曲です)。これも願わくば生で最後のコーラスを一緒に歌ってみたかったですね。BE THEREはEPIC NIGHTでやってますが、レギュラーはC'mon以来。原曲を意識して軽やかだった前曲に比べて、出だしから渋く重たい音像になっていたのが印象的です。

長いことお預け感を食らった感のあるGIMME YOUR LOVE~不屈のDRIVER~では、まず松本さんが客席に降りて頭を下げながら左右に手を差し出すと。ゴージャスな服装を着た女性のブラス隊が登場。ブラス隊の登場はJAP THE RIPPER以来で、まさに当時の高らかなブラスの音とギターが絡み合うイントロを再現してくれました。ブラス隊はこの一曲だけなのですが、もっといろんな曲で聞きたかった気もしますね。生のブラスはやっぱり派手さが段違いです。

IN THE LIFEからは実に4曲が選曲されています。まずはALONEがHINOTORIに続いて選曲。HINOTORIでは少し不調気味だった稲葉さんですが、今回は綺麗な夕陽の映像をバックに伸びやかな声を聞かせてくれました。あんまりやらないバラードの筆頭でしたが、最近は増えてきたかな?もう一度キスしたかったや月光を差し置いて、ALONEが歌われたのは意外でした。

そして、IN THE LIFE以来のフォークソング同好会が再結成。スクリーンの大きさを活かして教室の中にいるかのようなセットを組んでいます。オリジナルメンバーである田中一光さんを意識して、黒板にはチャッキーこけしの絵や「日直:田中」の文字が描かれていました。稲葉さんがハロウィンなのでコスプレして配信みてる人いるんじゃないかと喋りだし、「精々盛り上がってください!精々って(笑)」と笑わすシーンがありました。寸劇の思い出に花を咲かせた後に演奏されたのはENDLESS SUMMER同様にバンドメンバー歌唱が基本のあいかわらずなボクら。田中さんの低い声による「道なんていくらでもある」、徳永さん渾身の縦笛ソロに霞んだ大賀さんのピアニカソロ、と和やかなムードが漂います。

EPIC NIGHTの一部公演のみで披露されたbaby, you're my homeがオリジナルに寄り添ったスタイルで披露。正直この時はこれ以上のレア曲はないと思っていました。あいかわらずなボクらとは違って、こちらはしっかり稲葉さんが歌っております。松本さんがライブでZO-3を構える姿というのは初めてではないでしょうか。この曲で気持ちよく声を出したのか、稲葉さんの声がここから最後まで一気に通りが良くなったように感じました。

ステージに戻って増田さんのキーボードソロから登場したのはTONIGHT(Is The Night)、これまたIN THE LIFEからの選曲です。個人的にはものすごく好きな曲で、ACTIONが聞き納めと思っていたので、嬉しい限りです。実はFIREBALLまでは割と頻繁に演奏されていた楽曲です。ACTIONの声も艶やかでしたが、少ししゃがれ感を増した今年の稲葉さんの声の方が原曲のイメージに近いのではないでしょうか。最後の「シャーーーーイ!」と目一杯歌うシーンは圧巻ですね。四方が夜景に囲まれるのも曲の雰囲気によく合っていました。

そして、今回最大の驚きがどうしても君を失いたくない。FRIENDSからは恋じゃなくなる日が長いことライブで聞きたい曲の常連でしたが、それを差し置いてのまさかの選曲です。インストバージョンが長いことミュージックステーションのテーマですが、ライブで歌われたのはRUNツアーのみ、しかも恋じゃなくなる日との日替わりです。めっきり寒くなってきた最近の季節にはぴったりの楽曲ではないでしょうか。TONIGHT(Is The Night)もこの曲も松本さんの甘く物憂げなギターのトーンが印象的な一曲で、こうしたトーンが先日のBluesmanの楽曲にも通じているなあと深く感じます。

前述の恋心(KOI-GOKORO)の後に、メンバー紹介を簡単に挟むと松本さんがいつの間にか客席へ、客席にはキャンドルとステージで何やら幻想的な雰囲気。そこで力強く短いソロを弾くと登場したのは、またしても驚きの『快楽の部屋』!JAP THE RIPPER以降はめっきり歌われなくなってた曲なのですが、LIVE-GYMのテーマ的な楽曲です。稲葉さんも腰をカクカクさせながら、力強く歌います。2020年に『快楽の部屋』が聞けるなんて想像だにしませんでした。「そこの君!」で増田さんを指さしたり、「皆さん聞こえてますか!?」と叫んだり稲葉さんも本来のライブのテンションになってたように感じますね。

最後はおなじみと言えばおなじみの、ZEROとRUN、そして前述の裸足の女神。B'zとしては恐らく体に染みついている楽曲でしょう。田中一光さんが支えた時期の楽曲でもあります。ZEROの頭では増田さんが見事なウインクを決めてくれました。ZEROの歌メロに入る前のギターのアレンジはTak’s Guitar of the Dayでも演奏していたものです。この時から今回に向けて演奏していたのかたまたまなのか不明です。「もう真っ白!」では稲葉さんがいつも通りシャツをまくり上げています。RUNではなく、BAD COMMUNICATIONがくるのではと思っていましたが、RUNでした。MCに合わせてイントロがアレンジされるが多い曲ですが、今回は原曲通りのシンプルなイントロです。背景にはJAP THE RIPPERの映像が流れていましたが、最後はIT'S SHOWTIME!!のサイリウムの映像が映し出され感動を誘いました。

「お疲れ!」の前に稲葉さんが「どうでしたか?」と松本さんに話しかけるも、自分が話しかけられていない松本さんが慌てる場面もありました。稲葉さんの「また来週!」が嬉しいですね。さよならなんかは言わせないが流れて、クレジットと共に暗くなったZepp Hanedaの外へ。意外とあっさりと切り上げると、二人が楽屋でHOMEをリラックスしながら練習している風景が登場。HOMEは来週の選曲はほぼ確定でしょうか。

頭は度肝を抜かれましたが、全体的にはやはりIN THE LIFEとRUNの頃の曲が並びました。JAP THE RIPPERの選曲と被るものが多かったのは気のせいでしょうか。
あとバンドが良かったですね。日本人バンドですが、初期の楽曲にはしっくりくる演奏でした。外人勢だと良くも悪くもパワーがあるので、そうなると選ばれなかったであろう曲も多数あったのではないかと思います(当初の通りだったら、Whole Lotta NEW LOVEのメンバーでどのような選曲だったのかも気になりますが)。

定番もそれなりですが思った以上に久しぶりの曲や初めてライブで聞く曲が並び大満足の内容です。80曲と聞いていたので、16曲と思いきや17曲。OFF THE LOCK入れたら18曲なのお嬉しい誤算。何よりまだ4週もあるのはありがたい。最初はステージの照明のせいもありスタジオライブっぽかったですが、途中からはまさに無観客を活かしたライブでしたね。ただ稲葉さんはやっぱりテンションを上げるのが難しそうですね。普段だったら聞こえてくるリアクションがない状況でMCやコールをするので、やむを得ないのですが。「いないですけど」「見えないですけど」という言葉が目立ちましたが、間違いなく多くのファンが自宅なりで高いテンションで配信を見ていたものと思います。

今回は1988年から1993年のブレイク期。来週は1994年から恐らくは1999年か2000年でしょうか。メンバーからすると2000年が区切りが良さそうですが、どんな演奏をしてくれるのか楽しみが増えますね。

Bluesman

Bluesman (初回生産限定盤) (CD+DVD+Tシャツ+ピック付)

Bluesman (初回生産限定盤) (CD+DVD+Tシャツ+ピック付)

  • アーティスト:Tak Matsumoto
  • 発売日: 2020/09/02
  • メディア: CD
単独でのソロ作品としては、enigma以来4年ぶりの作品となりました。インタビューで「最高傑作」と作品への自信をうかがわせていた松本さんですが、その自身も納得の出来です(もっとも、松本さん自身は最新作が常に最高傑作というスタンスです)。

カバーもセルフカバーも一切含まない松本さんの完全オリジナルアルバムは意外と少なくて、これまでにミニアルバムの西辺来龍 DRAGON FROM THE WESTくらいしか例がありません。過去のアルバムの曲目を改めて眺めてみると、他アーティストのカバー、B'zや自身の曲のセルフカバー、ライブで披露した曲のリメイクといった感じで何らかの過去曲があるのですが、今作Bluesmanは新曲のみを引っさげてのリリースとなりました(enigmaは#1090 ~Million Dreams~はボーナストラックのようなものですし、KNOCKIN' "T" AROUNDもCDでは初出しの曲ばかりでしたが)。

Bluesmanというタイトルを打ち出してはいますが、本人も認めている通りいわゆるブルーズと呼ばれる曲調を集めたアルバムではありません。ブルーズをルーツとした多くのロックミュージシャンがいて、そこから影響を受けた松本さんが自分なりのブルーズを捻り出したアルバムです。曲調ではなく、ブルーズに込められた感情や雰囲気を詰め込んだとでも言うべきなのでしょうか。

BOOGIE WOOGIE AZB 10 からRainy Monday Blues ~茨の道の前半戦がブルーズの要素を込めたていて、陽気さの中にもどこか大人びた雰囲気を感じます。

中盤の月光かりの如くから花火はマイナー調のメロディーが際立つ美しいパートでアルバムの中核を担っていると言えるかと思います。このメロウでロマンチックな曲たちは華以来ご無沙汰してたなという印象です。良くも悪くも仰々しい感じになるので、ジャズをメインにしていた頃は出てこなかったんだろうと思います。

終盤は比較的ポップ志向の明るいノリが目立ちます。前半戦の賑やかさとはまた違っていて、4曲それぞれが個性を発揮しています。ある種のメドレーのようにもなっている中盤戦とは違って、粒揃いという印象です。お遊びっぽい実験要素も随所に見られます。

enigmaもそうでしたが、TAKE YOUR PICK~New Horizonで顕著だったジャズ路線は完全に姿を消しています。曲の中の楽器の緩急の付け方は当時の路線が生きているのかと思いますが、曲主体だった当時とは異なり、ギターを聞いてくれと言わんばかりの熱のこもった演奏が耳をひきます。

1. BOOGIE WOOGIE AZB 10
松本さんのソロではすっかりお馴染みの地名が入った楽曲。今回の麻布十番をAZB 10(エーズィービーテン)と捻った表記になりました。古くは御堂筋BLUEから始まり、Tokyo Nightあたりから定番化した地名入り曲、どちらかと言うとシックな曲調が多いのですが、今回は出だしからブラスが絡む非常に賑やかな楽曲になりました。ブラスの音を縫ってデウスっぽい溜めのフレーズが顔をのぞかせます。

この曲は寺地さんが基本をアレンジ、ブラスをYTがアレンジと得意な部分を分担してます。そのせいか恐ろしくゴージャスでビッグバンド風の仕上がりになっています。このアレンジの組み合わせ、今後もありなのではないでしょうか。

ドラムはブリタニー・マッカレロ、New LoveでもRain & Dreamやゴールデンルーキーを叩いた女性ドラマーです。ベースのスティーヴ・ビルマンはElectric Island, Acoustic SeaでFujiyama Highwayを始めとした楽曲で共演しています。オルガンにはすっかりお馴染みとなったジェフ・バブコ。組み合わせ自体は初めてですが、ここ数年で松本さんが新たに知った外人ミュージシャンが結集した形です。ジェフ・バブコ以外はHere Comes the Bluesmanのツアーメンバーでもあります。

松本さんが信頼してやまないグレッグ・ベイルはこの曲を始めとして多数の曲で参加していますが、1曲目からいきなり見事なサックスソロを披露してくれています。彼の長尺のソロに対して松本さんはスティーヴィー・レイ・ヴォーンのシグネチェアモデルのストラトで応答。ヴィンテージもののギターの使用が多いアルバムですが、この曲はスティーヴィー・レイ・ヴォーンモデルを通しで弾いています。

2. Actually
氷室京介さんと共演したという意味では贅沢な1曲です。近年のソロ作品には必ず何らかの形でボーカルが入る曲を入れていましたが、日本人との共演は松本さん自身の作品ではTHE HIT PARADE以来でしょうか。ブルーズというよりはロックといってよいでしょう。非常に大人びたトーンの楽曲に氷室さんの低くも艶やかな声が心地よく響きます。

この曲では久々にドラムにシェーンが登場、ベースもお馴染みのトラヴィス。二人ともGood Newsでも演奏しています。いわゆる歌ものについては、この二人が安定しているという松本さんの考えがあるのかもしれません(Good Newsは歌ものではありませんが、限りなく歌ものに近い楽曲です)。

頭からぶんぶん回るベースの音が心地よい。音の隙間を埋めてくるのは、斉藤ノヴさんのパーカッションの音。DINOSAURで久々に共演してから斉藤さんの起用率は上がってきているように思います。ギターソロの裏でコトコトと鳴らすパーカッションが気持ちよいですよね。

アレンジとバックコーラスはもちろんYT。勝手知ったるとはこのことでしょうね。

3. Here Comes the Taxman
ホンキートンク調の鮮やかなピアノが耳をひく1曲。この曲が一番アルバムタイトルからくるイメージに近しい楽曲かもしれません。曲のタイトルに深い意味はないと語る松本さん。この曲もThe BeatlesのTaxmanという楽曲から何となく付けた模様。

ホンキートンクピアノと松本さんのブルージーな演奏を経て、ドカドカと賑やかなドラムが聞こえてきます。このドラムは昨年のサポートメンバーであるブライアン・ティッシーです。ブライアンはINABA/SALASにも顔を出したりと、二人の信頼具合が伺えます。

粘り気の強いギターの後にはジェフ・バブコのウーリッツァーのソロパートが顔をのぞかせます。ウーリッツァーのソロパートというとジャズっぽくなってもおかしくないと思うのですが、分厚いバックバンドがロック寄りのブルーズであることを譲りません。終盤のギターソロで少しメロディアスでキャッチーな音が出てきちゃうのが松本さんらしい。

この曲はストリングスのスリリングな音もお見事で、曲の隙間を見事に埋めてきています。

4. Be Funky !
この手の賑やかで明るいノリは松本さんがジャズ路線だった頃も必ず1曲は入ってたように思います。That's Coolのノリに近い楽曲ですね。ブリタニーの乾いたドラムから始まる演奏は良い意味でも悪い意味でも「あれ、どこかで聞いたことあるかな?」と馴染みのある展開です。

中盤の長めのギターソロで展開を崩していくのですが、その裏でのブリタニーの割と自由奔放なドラミングが個人的にはツボですね。NEW LOVEではもっとかっちりしたイメージがありましたが、彼女も今後の共演の機会が望まれるドラマーですね。最後はジェフによるオルガンソロで終了。

曲のとおり、あんまり凝った展開ではなく、ファンキーさ重視かと思います。

5. Rainy Monday Blues ~ 茨の道
ギターの気だるい調子の演奏から始まるパートが恐らくはRainy Monday Bluesで、その後のがっつりとバンドが入ってくるパートが茨の道と捉えています。

Here Comes the Taxmanと同じような曲展開の仕方ではあるのですが、小野塚さんのローズ・ピアノがジェフとはまた違う印象を曲にもたらします。小野塚さんによる終盤のオルガンソロとBe Funky!のジェフのソロを聞き比べてみるのも面白いなと思います。

この曲ではブラスやストリングスは一切登場せず、シンプルなバンドスタイルで演奏されています。その分松本さんのギターはかなり分厚く重ねてあり、ギターの音色は多彩な楽曲です。

6. 月光かりの如く
ここからがアルバムの中盤。YTや外人バンドを中心としたそれまでの曲とは異なり、ここからは寺地さんを中心とした日本人バンドになります。ドラムはNEW LOVEでも叩いた玉田さん、ピアノは小野塚さんという盤石の布陣。ベースの種子田さんは稲葉さんのSinging Birdで演奏していますが、松本さんと絡むのは初めてではないでしょうか。YTは最初期のプログラミングのみ担当して、後は寺地さんに受け渡したとのことです。

さて、アイスショーの氷艶にて、いち早く音源が部分的に届いていた月光かりの如くですが、今回の収録にあたってソロ曲として再度構成を練り直したとのこと。7分半という長尺ではありますが、構成が複雑というわけではなく主旋律を丁寧に繰り返した結果長くなったというだけです。聞いていると割とあっという間に7分半は過ぎます。

ピアノの凛としたイントロから始まり、ギターの雄大なメロディがどこか遠い場所で月を見上げているような情景をイメージさせます。ストリングスや二胡に混じって聞こえてくる篠笛の音が、和の雰囲気を盛り立てているように感じます。

2002年にリリースされた恋歌や華の2020年版とも言える美しい曲調で、その2曲同様にチェン・ミンさんの二胡をフィーチャーしています。冒頭から煌びやかな恋歌よりは華に近い印象を受けました。ポロリポロリとメロディを奏でるギターがしなやかな二胡の音とバトンタッチを繰り返しながら、サビでは見事なユニゾンを披露してくれます。

盛り上がるサビから5分過ぎの物憂げなギターのトーンで終わると見せかけて、その後にクリーンなギターソロを挟みダメ押しでサビを連発するしつこいまでに濃い構成が素晴らしい。これくらいがっつりした曲構成が大好きです。あと、サビの後半とでも言いましょうか、ちょっと中華風のメロディに切り替わる部分も鮮やかでいいんですよ。

7. 漣 < sazanami >
次のWaltz in Blueへのイントロとも取れる楽曲で波の音で始まり、波の音にさらわれていくように終わる儚い印象の楽曲です。ストリングスとギターのみで奏でられる小曲。Waltz in Blueとは2つで1つという気持ちで作られたとのこと。

全曲の銅鑼の余韻を波がさらうと、少し暗いトーンのストリングスとギターが絡み合います。曲が進むにつれてほんのり灯りがともるようなイメージがあります。凛とした印象のある次のWaltz in Blueとは良いコントラストになっています。

小曲ではありますが、大作の2曲をスムーズ繋げる非常に重要な役割をになっています。

8. Waltz in Blue
付属のDVDにMVが収録(YouTubeでフルサイズを公開中)されただけあって、月光かりの如くと並んでこのアルバムの中核をなす楽曲。前曲の波の音がそのままイントロとなり、月光かりの如くとはまた違った冷たい響きのピアノの音から始まり終始シリアスかつマイナー調の美しいメロディが響きます。曲名の通りワルツの三拍子を取り入れた楽曲です。

RINGを思い出させる硬質な響きのリフから、メロディアスなギターのフレーズ(歌もので言うところのサビの部分)へ移る部分も気持ち良いのですが、二番の引き絞るようなギターの音がいかにも松本さんらしくて個人的には好きですね。二番の出だしで歌うようにメロディを刻むベースも素晴らしい。全部素晴らしい。

曲の展開をさかのぼるようにリフからピアノの音に切り替わりますが、ピアノの演奏を縫って最後までギターが良い意味でしつこく聞こえてきます。New Horizonの頃であれば、ここは短いピアノの音ですっと終わっていてもおかしくないパートです。

これまでに有りそうでなかった、それでいて松本さんらしい素晴らしい楽曲だと思います。この1曲だけで自分の中のアルバムの評価を1段階も2段階も押し上げているような気がします。

MVでは、実際にレコーディングで使用した3本のギターを手に群馬大学工学部同窓記念会館で松本さんが演奏します。シックな色合いと合間に挟まれる少し奇妙な男女の映像が曲の雰囲気にはよくあっています。

9. 花火
Waltz in Blueから続く曲というのは非常にハードルが上がると思うのですが、日本人らしいメロディーが耳をひく素晴らしいバラード、花火が見事に続きます。Waltz in Blueと花火が2曲並んでいる構成は非常贅沢だなと感じます。曲としてはいわゆるブルーズではありませんが、松本さんとしては日本人ならではのブルーズとのこと。

前曲とは打って変わってキラキラとしたピアノの音から始まり、ギターも非常に落ち着いた調子で、線香花火のようだなと思っているとサビにかけて曲がどんどん盛り上がっていきます。何となくですが、花火が夜空に花咲くようなイメージではなく、夜空に火花を散らしながらすっと消えていくイメージのサビです。楽器の音だけではなく、音の余韻まで含めて非常に心地よい曲です。

松本さんのソロであれB'zであれ、正統派のバラードって実は最近ほとんどない(個人的には命名が最後)ので、花火は久々に松本節のバラードを聞けたなという気がします。今年の夏は花火を見るような機会には恵まれませんでしたが、それを補ってくれるような気さえします。

10. Asian root
アルバム中最も短い楽曲です。花火から続けて聞いても割と違和感がない気がします。映画が終わったあとのコミカルなエピローグ的な雰囲気があります。パーカッションとギターのみの曲というと地味に聞こえるかもしれませんが、一口にパーカッションと言っても音色は様々。斉藤ノヴさんによる多彩な音が曲に華を添えます。

明るい曲調ではありますが、タイトルにはアジアで起きている諸問題について、元は一つの起源(ルート)なのだからまとまればいいなという思いも込められているそう。そう聞くと広いアジアを巡るBGMのようにも聞こえてきます。

11. Good News
打って変わって何かいいことあればいいなという思って命名されたGood News。これは歌が入ってないだけで、実質B'zの楽曲に近いですね。この曲のアレンジには大賀さんを起用。大賀さんのアレンジはEPIC DAY以来です。どことなくNO EXCUSEの雰囲気に近い気もします。ギターが一番前でメロディーを奏でるのが大賀さんのアレンジの特徴ですね。

歌もので言うところのギターソロにあたる部分も分かりやすく用意されていて、キーボードソロから繋がるこのソロが非常にキャッチーなフレーズです。そのまま歌ものとしてB'zでも使えそうなノリです、本当に。アルバムの中では一番アップテンポな楽曲なので耳をひきます。

12. Arby Garden
サイケデリック期のThe Beatlesを思わせる作風です。ポップではあるのですが、どこか夢見心地な雰囲気が漂う、まさにサイケデリックといっていいでしょう。ドラムはブライアンですが、彼にしては大人しくシンプルなドラミングに徹しているのはやはりThe Beatlesを意識したからとのこと。

では、タイトルのArbyもAbbey Roadをもじったのかと思えば、これは実際にあるArbyという地名から来ているとのこと。ただ一体どこの地名のことなのかは不明です。アメリカにはArby'sというファストフード店がありますが、これは地名に由来のものではありません。松本さんのみぞ知るお庭ということでしょうか。

The Beatles感を盛り上げているのは寺地さんによるストリングスのアレンジでしょう。The Beatlesというよりはジョージ・マーティン感溢れるストリングスのアレンジが素晴らしいと思います。印象的なイントロもそうですが、ギターソロの裏で追い立てるようなストリングスの音がThe Beatlesだなあと感じます。

13. Lovely
最初に制作された楽曲とのこと。アクの強いそれまでの楽曲からは一変して、海辺で夕陽でも眺めているような甘いトーンのギターが印象的なバラードです。濃い内容のアルバムの〆にはふさわしいでしょう。

最初に制作されたせいかは分かりませんが、比較的New Horizonなどの路線に近い作風で、ギター自体はトーン重視のシンプルな演奏。中間の小野塚さんのピアノソロやグレッグのサックスソロも、それまでの曲とは違って非常にお洒落な雰囲気。

緩めのトーンの裏で細かいリズムを刻んでいる玉田さんのドラミングが素晴らしい。ピアノソロのパートでは崩した感じのドラムが聞こえてくるんですが、それ以外は曲調のわりにマメな感じのドラムが聞こえてきます。それでもうるさいということがないのが不思議です。松本さんの信頼も納得のドラマーです。

以上、完全新曲13曲でのアルバムでした。ブルーズというざっくりしたテーマはあるものの、松本さんのアルバムの中でも一番起伏とバラエティに富んだアルバムじゃないかと思います。あいにくライブは来年に延期されてしまいましたが、このゴージャスな楽曲たちを来年バンドでどうやってアレンジするのか非常に楽しみです。

B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-開催決定!

B'z初となる無観客配信ライブを、日本の玄関口である羽田イノベーションシティに新たにオープンした、Zepp Haneda(TOKYO)にて10月31日から11月28日まで毎週土曜日に5週連続で開催。
B'zがデビューした1988年から現在の2020年までに至る32年間を「5つの時代=5 ERAS」に分け、各々の時代にリリースした楽曲構成でライブを披露。5週全ての公演において、全楽曲を入れ替えるだけでなく、毎公演の演出・ステージセットも総入れ替え。正にライブバンドB'zのアイデンティティを最大限に生かした5大ロックスペクタルショーを開催。
30年余りの時を経ても色褪せず、挑み続ける彼らの新たな挑戦が幕を明ける。

コロナ渦で全てが止まり、各々予定していたソロツアーを延期せざるを得ない状況になった2020年今春。加えて、水面下では既に決定していた、B'z初のZepp Haneda(TOKYO)でのレジデンシー公演も先行きが不透明となり、誰もが経験したことのない日常を送る中、「何もできない」と後ろ向きになるのではなく、経験したことのない今だからこそ「何かできること、今しかできないこと」を模索。そして、「デビューから32年の間にリリースした作品を網羅し、5つの時代に分けてライブを届けること」に辿り着く。
また、B'zのライブサウンドに欠かせないバンドメンバーも、30年余りの活動の中でオンステージを共にしたことのある日本人サポートミュージシャンをこの機会に敢えて選出。
決して立ち止まらない、決して悲観しない、走り続けるその証を今ここに顕す。

昨日突然公式のLINEアカウントを開設したB'zですが、その直後にB'zからものすごいニュースが飛び込んできました。Zepp Hanedaでの無観客ライブの模様を5週にわたって配信するとのことです。その名もB'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-とのこと。これまでの活動を5つの時代に分けて毎週違う楽曲、セットリストでお届けするという、ある意味では夢のような企画です。トップページも久々にB'zのアーティスト写真に切り替わり、ツアーロゴを利用したティザームービーも流れるようになりました。

ティザームービーだけではなく、久々にB'zの二人からのメッセージムービーも登場。年始のメッセージムービーは合成でしたから、二人が一緒の場所というのも久しぶりですね。心なしかいつもよりも弾んだ調子で長めのメッセージムービーになっています。その中で松本さんからは元々「1か月くらいZepp Hanedaで公演の予定だった」との発言がありました。稲葉さんがen-ballなどでもやりましたが、1か所での集中公演(レジデンシー公演)を元々は企画していたようです。今年は元々ソロ活動で全国を回る予定だったので、B'zとしての全国ツアーは無理でも小さめの会場でのレジデンシー公演ならという予定だったのかもしれません。

同じムービーにて「80曲くらい覚えないといけない」と松本さんから発言。事前収録とは言えそうそう撮り直しがきくものでもないので確かに大変な試みです。曲名は何も明かしていないのですが、松本さんは既に練習を開始して楽しくなってきたということなので、曲順とかはさておき大体絞り込みは終わってるのではないかと思います。大体、1公演で16曲なので、気持ち少なめのSHOWCASEという感じですね。1回あたりの公演がきっちり1時間半~2時間に収まりそうです。

気になるバンドメンバーについても既に発表済。昨今の事情を踏まえて久々に全員が日本人でのバンドです。シェーンが入ってからはずっと誰かしら外人がいましたから、完全な日本人バンドは2001年のELEVENツアー以来B'zとしては20年ぶり。

●Day1, Day2, Day5 :
増田隆宣(Key), 大賀好修(G), 田中一光(Dr), 徳永暁人(B)
●Day3, Day4 :
増田隆宣(Key), 大賀好修(G), 黒瀬蛙一(Dr), 満園庄太郎(B)

まず目を引くのが田中一光さん。94年のThe 9th Bluesを最後にライブへの参加はなかったので、本当に久しぶりです。僕も田中さんがB'zと演奏する機会をリアルタイムで見るのは初めてです。レコーディングでもTraesureでRUNやPleasure '98録って以来ではないでしょうか。

徳永さんもライブでの参加はごく久しぶりです。2005年のCIRCLE OF ROCKツアー以来かと思います。レコーディングやアレンジという意味では稲葉さんの羽が最後かなと思います。
黒瀬さん、満園さんはBrotherhoodツアーからELEVENツアーまで一緒でした(黒瀬さんは徳永さん共々98年のSURVIVEツアーからですが)。二人はThe true meaning of "Brotherhood"?で出ずっぱりだったのでファンならばよく知る顔の二人でしょう。

鉄壁のバンマスとして増田さんが登場。92年のTIMEツアー以降、いなかったのは98年と2009年だけという増田さん。その他の全メンバーと演奏歴があるという強者です。松本さんの右腕感のある大賀さんもフルでの起用です。大賀さんへの信頼度の高さがうかがえますね。

さすがに明石さん・広本さんの名前はありませんでした。大田さんや大島さんあたりは十分行けそうな気もしますが、なじみ深く安定感のある増田さん・大賀さんで通すことにしたようです。

Day3、Day4は99年~2001年の再現(大賀さんいますが)、残り三日はサプライズバンドの趣が強いですね。B'zの場合は変わり続けることに重きを置くので、こういう懐かし企画みたいなのは普通はありえないのですが、コロナ禍だからこそ出来る・やってみることになった試みと言っていいでしょう。

B'z Official Fan Club “B'z PARTY” 会員限定「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day1~5 Special Interview」特典映像配信!

Day1からDay5まで各配信ライブ前に、各々の時代を振り返るメンバースペシャルインタビューを配信します(B'z PARTY会員専用版プラットフォームPIA LIVE STREAMにてチケットをご購入の方のみで、チケットぴあ 会員登録が必要となります。アーカイブ配信も特典映像の視聴ができます)。

配信は事前収録の強みを活かして様々な配信サイト・アプリで視聴できますが、B'z PARTYがやはり一番お得ですね。サポートメンバーと一緒のインタビューとかだとなお嬉しいですが。毎週土曜日19時からの視聴に間に合わなくても翌日一杯は見られるというのは助かります。またこのライブに向けてグッズの通販も企画しているようです。

2020年、B'zとしてはソロ含め初めてライブが全くない年になるのかなと諦めてましたが、さすがはB'z、At Your HomeやBluesmanの生配信に続く素晴らしい企画を届けてくれました。そうでなくてもソロ活動イヤーと考えていたので、B'zのライブがあること自体サプライズですね、本当に。

Bluesman YouTube生配信Live

リリースを今週に控えた松本さんの新作Bluesmanのプロモーションの一環として、YouTubeでの生配信が先日行われました。放送自体はアーカイブ化されていますので、今でも気軽に視聴することができます。
これまでのいくつかの動画と同様に松本さん自身のスタジオに佐伯明さんを招いての気楽な雰囲気ですが、曲をかける際にスタッフのカウントの声等が入るのが新鮮でした。
放送時間は1時間でかっちり決めていたみたいで、色々な質問があってもあまり深く掘り下げられないのは少し残念でした。YouTubeのコメントも流れが速すぎて、質問を拾うのにはあまり適していなかったですね。ここは会報の稲葉さんのように事前に質問を募集したほうが良かったのかもしれません。一方で松本さんが自身のギターを手に解説するというのはこういった放送ならではの面白い試みでした。
アルバムからはBe Funky!を筆頭に月光かりの如く、Waltz in Blue、Actually、BOOGIE WOOGIE AZB 10が少しずつ流れました。Waltz in BlueはMVを初公開、生配信終了後にMVはYouTubeにフルでアップされています。
いわゆる音楽的なブルースを追求したというわけではないとのこと。月光かりの如く、Waltz in Blueなんかはブルースというよりは松本さんのロマンチックで壮大な作風が久々に表に出てきた作品のように感じます。enigmaの男臭く雄大な雰囲気とはまた違った良さがありますね。
松本さんが最近手に入れた1959年製の新しいLes Paul Standardを紹介。色落ちしやすいチェリーの色合いがまだ残っている見事な一品なのですが、恐らくライブ等で使用されることはまずないだろうと思われるくらい高価な一品です。
その他、濃い色合いが美しく久々に引っ張り出してきた清正、ジェフ・ベックの再現モデル(これも50本のみの貴重と言えば貴重なギターですが)や、スティーヴィー・レイ・ヴォーンモデルのストラトをロゴからピックガードから自分用に改造しまくったギターを紹介。いずれもWaltz in Blueで利用しており、MVでもその姿を見ることができます。手に取ってじゃらんじゃらんと音は鳴らすのですが、弾くまでには至りませんでした。残念。
ソロアルバムの制作が明かされてから随分長い時間が経ちましたが、早ければ明日にも聞くことができると思うと楽しみですね。

Bluesman (初回生産限定盤) (CD+DVD+Tシャツ+ピック付)

Bluesman (初回生産限定盤) (CD+DVD+Tシャツ+ピック付)

  • アーティスト:Tak Matsumoto
  • 発売日: 2020/09/02
  • メディア: CD

Bluesman YouTube Live生配信決定

Tak Matsumoto “Bluesman” YouTube Live 8月29日 (土) 19:00~生配信決定!!

アルバム「Bluesman」を9月2日にリリースする松本孝弘が、B’z公式YouTubeチャンネルにて、収録曲の先行試聴や制作にまつわるトークなどをお届けする生配信を行います!
配信中は皆さまからの質問やメッセージもお待ちしております!どうぞお楽しみに!!

■出演
松本孝弘

■進行
佐伯明(音楽文化ライター)

■配信日時
8月29日(土)19:00~

■配信URL
https://youtu.be/TWUeN2QF5WE

Tak Matsumoto アルバム「Bluesman」2020.9.2 RELEASE

いよいよ来週にリリースを控えた松本さんがYouTubeで生配信を行うことが発表されました。YouTubeはB'zとしても色々利用していますが、生での配信は多分初めてだと思います。本来であればリリースとライブが連動していましたが、ライブが延期になり、メディアへの出演も難しい(そもそもインスト作品でTV出演は滅多にしませんが)ことから、急遽企画されたのではないかと思います。
Liveと銘打ってはいますが、文面から見ると演奏というよりはインタビューが中心のように思われます。演奏の方は毎週金曜日18時ののInstagramの動画に期待ですね。土曜日の良い時間帯にやってくれるので視聴もしやすいと思います(出来ればアーカイブ化してほしいですが)。
Bluesmanの楽曲はいくつかInstagram上で演奏動画がアップされていますが、New Horizonのジャズ路線、enigmaのロック路線とはまたまるで違う世界観を作ってそうです。バラードに分類される曲も多く収録されていそうなので、華のイメージが比較的近いのかなと思っています。

Bluesman (初回生産限定盤) (CD+DVD+Tシャツ+ピック付)

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  • アーティスト:Tak Matsumoto
  • 発売日: 2020/09/02
  • メディア: CD

Bluesman発売/Tak Matsumoto Tour 2020 -Here Comes the Bluesman-振替公演決定

Tak Matsumoto New Album「Bluesman」2020年9月2日リリース決定!!


約4年ぶりとなる松本孝弘のソロアルバム『Bluesman』が完成!
一貫したメロウな旋律とTAKトーンと呼ばれる心地よいギターの音色が健在な中、
ギタープレイヤーとして様々なアプローチで “ブルーズ” を表現した全13曲を収録!!
収録曲「Actually」には、氷室京介が作詞とヴォーカルで参加!

前作ソロアルバム『enigma』から約4年ぶりとなる、松本孝弘インストゥルメンタル作品がついに登場!
キャリアを重ねるごとに “Japanese Bluesman” への思いを抱いた松本自身が満を持してリリースする、その名も『Bluesman』は、一貫してメロウな旋律とTAKトーンと呼ばれる心地よいギターの音色が健在な中、ロック、ウエスタン、和テイストなど様々なアプローチでブルーズを表現した全13曲を収録。2019年に開催された、壮大なアイススケートショー「氷艶」(主演:髙橋大輔)に書き下ろしたテーマ曲「月光かりの如く」を初CD化、そして、氷室京介が作詞とヴォーカルで参加の「Actually」と、話題も満載の必聴アルバムです。
また、今作の初回生産限定盤には、「Waltz in Blue」のMUSIC VIDEOを収録したDVDと、オリジナルTシャツ & ギターピックを封入しております。

【収録曲】
1. BOOGIE WOOGIE AZB 10
2. Actually
3. Here Comes the Taxman
4. Be Funky !
5. Rainy Monday Blues ~茨の道
6. 月光かりの如く
(氷艶 hyoen 2019 -月光かりの如く- テーマ曲)
7. 漣 < sazanami >
8. Waltz in Blue
9. 花火
10. Asian root
11. Good News
12. Arby Garden
13. Lovely

ようやく松本さんのソロアルバムが発表になりました。間をつなぐように松本さんは自身の楽曲を7曲、ギタープレイ動画をInstagramにアップしてきました(昨日はまとめたものがYouTubeにアップされました)。
元々は初夏のリリース予定ではなかったのかと思いますが、恐らくはコロナ禍の影響で発売日が決められなかったものと思います。ブルースとは歌ってますが、月明かりの如くが入っているあたりガチガチのブルースアルバムでもなさそうです。
また、ビッグな話題として氷室さんがボーカル及び作詞でゲスト参加しています。ある時期からインストゥルメンタル中心のアルバムと言えど、1曲はボーカル曲を入れるようにしてきましたが、ここまでのビッグネームは初めてかなと思います。
恒例の地名をテーマにした楽曲はないのかなと思いきや、1曲目にAZB 10(麻布十番)が潜んでいました。
INABA/SALAS同様にグッズ付きの豪華盤が発売されます。ありがたいことにDVDとグッズが同梱されているので、INABA/SALASのような悩みはなさそうです。
あわせて、Tak Matsumoto Tour 2020 -Here Comes the Bluesman-の振替公演が決まりました。INABA/SALAS同様に4月に何とか押し込んだ形です。ただし、INABA/SALASとは異なり、大阪・東京公演は会場が変更になりました。東京はZEPP TOKYOから大分キャパシティが増えているので、落選されている場合でも新たな望みがありそうです。

INABA/SALAS "the First of the Last Big Tours 2020" 振替公演、その他諸々

延期となっていたINABA/SALASの振替公演の日程が決まりました。会場については全てそのままとして、元々4月~6月のツアーだったものを2月~3月に変更することとなりました。会場がそのままで大分先の公演なので、スケジュールは調整しやすいのではないでしょうか。アルバムリリースからこんなに間の空いたツアーも初めてですが、ZEPP等の過密な箱もあることを考えると、このくらい時間を空けたほうが安全かとは思います。
また、「KYONETSU ~狂熱の子~」Session with... 動画完成のニュースもありました。思った以上に数があるなというのが正直な印象です。家族で小さな子に躍らせたり、なりきってみたりとバリエーションは様々。
一方の松本さんはリリースについては完全に凍結状態で、ツアーグッズの受注販売が開始されました。松本さんらしいお洒落なモチーフのグッズとなっています。INABA/SALASとは異なり、ツアーの準備さえしていない段階での延期だったので、グッズの生産も最小限にしておきたいという意図でしょうか。
Instagramでは松本さんが短いギタープレイの映像を頻繁にアップロードしています。先日もZEROやlove me, I love youの動画を立て続けにアップ。ソロ楽曲ではなく、B'zの楽曲を中心にプレイされています。
B'zの二人はデビュー以来、B'zであれソロであれ必ず毎年何らかの形でライブをやってきましたが、今年は初めてまったくライブをやらない年になるかもしれませんね(二人とも勘が鈍らないようにするためにも、リモートセッションやプレイ動画のアップロードを行っているようにも思えます)。