いけね、BIG MACHINEレビューまだ終わってなかった。
- 眩しいサイン
- 一聴して、「あぁ、B’zだなぁ」と思うポップ・ロックですね。何か分からないけど懐かしい。でも、似たような曲あったかなぁ、と思って探すとないんですよね。う〜ん、不思議。懐かしい要素も大量につぎこんだら、懐かしさだけが残って新たな楽曲になるのでしょうか・・・?歌詞のほうは割合簡単に似たようなの見つけられる。HURRY UP!!とよく似てますな(野性のENERGYとの共通点も多い。空を見上げるとか)。ただ、せかす相手が自分に変わってる。メロディの際立ったよい楽曲(バックのアコギがさりげなくいいですね。ヘッドフォンしてないと気づかないけど)なんだけど、一曲だけ聴くとちと物足りない。ブルージーな朝の後だから、すごい輝いてる気がします。でも、Typhoon No.15のENDINGで流れてるときは最高ですね。確かにB’zから眩しいサインを受け取った。そんな気になります。
- CHANGE THE FUTURE
- アルバムの中ではかなり異色な楽曲なんじゃないでしょうか?BIG MACHINEというアルバムはロックながらもどこかメロディが優しさというか、親しみやすさを感じさせる曲の集まりなんですが、この曲だけは例外。物凄くピリピリした印象を受けるロックナンバー。打ち込みを使ってはいるけど、ELEVENあたりに入ってても違和感なさそうな楽曲です。どこか別次元に引き込まれていくようなイントロから、ゆっくりとしかし激しく曲が展開していきます。歌詞も凄い。環境破壊について全人類を告発するような感じです。いやはや。POMみたいな問題提起という形を取らず、真っ向から「よろしくない」という歌詞は珍しいです。というか、これ本当にアニメ主題歌ですか?(笑)最後のサビの歌詞だけがアニメっぽい。でも、アルバムの中のこういう変り種(GREENで言えばThe Spiralみたいな)の曲は好きです。
- ROOTS
- 名曲中の名曲です。曲自体は本当に穏やかで派手なところが全くと言っていいほどない。ストリングスもないし、稲葉さんがシャウトするわけでもなく、音に滅茶苦茶凝ってるわけでもない。今までのB’zにはほとんど無かったタイプのバラード(あえて言うならHOMEが近いかな)。でも、それ故に心の奥にすっと入り込んでしまうんです。器が半端なくでかい曲です。歌詞もそれを受けるように、穏やかで悲しみも喜びも全部包み込んでしまっています。曲の器の大きさに稲葉さんもこの歌詞を書くのには苦労したそうだけど、曲に相応しい素晴らしい歌詞です。赤い河の悩みもRaging Riverの怒りも包み込みました。ただ、それだけだったらPOMにも同じくらい素晴らしい歌詞があります。でもROOTSには松本さんの感動的なギターソロつきです。僕も涙腺が緩みかけましたよ、このソロは。松本さんに言葉はいらないんです。稲葉さんの詞をそのまま音に転化できる、そんな稀有な人なんです、彼は。感動の余韻を残したまま、ギターのアルペジオで曲はフェードアウトするんですけど、あのアルペジオの中にいつまでも浸っていたいと思うのは決して僕だけじゃないはずです、たぶん。
よし、終わったぞ。レビューっつうか感想だけど、ま、いいさね(よくない)。