Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

RING

RING
「一応・・・やれるだけやります!」

叩きつけるような雨の千葉マリンスタジアムの中、稲葉さんがそう言い放ち、背を向けると同時に弦楽器の儚げな音と共にギターが鳴り、名も知らぬ曲が会場中に響き渡った。
それが僕のRING初体験です。そういうシチュエーションだったこともあって個人的に非常に思い出深いんですよね、この曲。物凄い土砂降りの大雨の日はこの曲とLOVE PHANTOMを思い出します。暗めのということもあった上に同じ年に、ヒットした今夜月の見える丘にが出てるだけに、曲の一般的人気は余りなさそう(ていうかタイアップのドラマが余りよくなかった。かなり暗いドラマの上、役者の降板があったりで)だけど、マニア受けはかなりしてるのではないかと勝手に思っております。遠くのほうで鈴(鐘)が鳴るようなギターの響きにのせて、ストリングスが絡み合い、松本さん独特の和の雰囲気を作り出します。稲葉さんのボーカルもそれを受けて、ちょっといつもと違ったそんなに稲葉稲葉した歌い方になっていない。歌詞にあるようにさらりとした、それでいて気持ちのこもったボーカルです。歌詞もどこか幻想的な感じ。サビでは「欲しい 全部欲しい」と強い気持ちを込めていますが、一番では結構おとなしく歌っています。二番から感情が堰を切ったようにどんどん強い気持ちが露わになって生きます。(「言葉眩しく〜♪」の所の後のピアノは絶妙の間合いですよね)
「何でも差し出そう 悪魔がそう望むなら」
これに似た歌詞は結構ありますけど、どちらかと言えば、ついつい許しちゃう弱い僕を自嘲してる響きが多いのに対して、これはLOVE PHANTOMと同じ切実な気持ちですよね。曲によってこうも感じ方が変わるか、といった感じです。「たった今僕は目覚めた」と決意表明をすると、それを受けてギターが再び鈴の音を鳴らすと、ベースの音がストリングスを導きます。ストリングスとギターが別世界に誘うような響きをあげます。特にこの曲ではストリングスが異常なくらい強調されていて、しかも重たい響きだから、緊張感がとぎれません。ギターは間奏よりむしろ、イントロと後奏で活躍してますね。そしてクライマックス。
「どんなに思っても何度繰り返してもこの思い擦り切れはしない 分かるんだ」
空か海に向かって吼えるように、気持ちが爆発。後ろで鳴ってるギターの音、ナイスです。ここの部分大好きです。この頃は高音思い切り張り上げて歌ってるけど、今ならきっと「分かるんだ」は思い切り倍音使うんでしょうね。是非聞いてみたいもんです。後はもう感情の垂れ流しに近い状態です。このあたりの流れは月光の「ごまかしはしない あなたを抱きしめよう〜♪」の流れを思い出させますね。稲葉さんのボーカルが余韻を残して退場すると、ようやく松本さんらしいギターが曲の勢いをそのままに鳴るんですけど、それも短い間のことで、夢の中の世界から叩き起こすように鈴の音が鳴り、曲は終わりを告げます。どうでしょうかね。全体的に見て非常に綺麗な印象の曲だと思うんです。確かに暗いし、人によっては凄いおどろおどろしいかもしれないけど、僕はそんな印象。それに松本さんの和というオリエンタルっぽい趣味もようやく前面に出たって感じ。バラードシングルの中ではかなり好き。GOLDとは曲調が完全に逆ですよね(GOLDも好きだなぁ・・・)。でも、あの千葉マリンがなかったらここまで好きじゃなかったかも。曲と出会うシチュエーションも大事って事でしょうか。PVは・・・実はそんなに好きじゃない。千葉マリン意識してのか、濡れてくれるのはきっと女性ファンには嬉しいんでしょうけど。ただ、セットは凄いなぁ、リアルだなぁとか思ってました。むしろCMの方が好きでしたね。千葉マリンの映像使った「分かるんだ♪」から始まる奴。
guilty
RINGが鈴ならこっちのイントロは警告のベルか何かでしょうかね。スピーディーかつメタリックな一曲。例によって1st Beatでたまった鬱憤を晴らすように、ヘヴィヘヴィヘヴィ。歌入る前のドラムがかっこいいなぁ。ドラムは誰でしたっけ。黒瀬さん?良い感じですねぇ。稲葉さんの声に機械を通して、女性視点で歌うというFUSHIDARA 100%に良く似た形式。この曲はいかにもC/W的な2nd Beatな印象が個人的に強くて、あんまり書くことないんですよね。この時期では珍しく、歌詞で社会問題に言及してますね。17歳問題。BMやPOMが出た今となっては特に目新しさはないですけど、当時は結構新鮮だった記憶があります。ギターソロに入る前のちょっとした緊張感のあるパートは好きですね。ギターソロでワウ踏んでますね、そういえば。この曲英語で歌ったら凄いカッコよさそうですね。その時はシャウトしまくりで。・・・え〜と、それじゃそういうことで。

レビューのお題発表したすぐ次の日に書くのは初めてじゃなかろうか、と気づいた。書くのあんま早くないからなぁ・・・