Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

LIVE in なんば

B’z LIVE in なんば [DVD]

B’z LIVE in なんば [DVD]

先日、旅行に言ってる間に何度も見ました。恐るべきはライブ同様にシンプルなそのパッケージ。どうせシンプルにするなら、海賊版みたいにすればかっこいいのに、パクりですが。
中身は2006年、MONSTER購入の際に封入された葉書を送ると、無料でご招待という贅沢なライブ。一応世界的に配信されたはずなのですが、誤配信もあったりと、ライブの本番よりその後の方がヒヤヒヤしたようなライブですな、ははは。笑い事じゃありませんが。
セットリストの基本はMONSTER'S GARAGEツアーと同様ですが、MONSTER'S GARAGEツアーにおける恋のサマーセッション〜BAD COMMUNICATIONまでの賑やかでダンサンブルなセクションが姿を消し、既発の英語詞の曲が何曲か入ったのが大きな違いですかね。あと、Happy Birthday〜OCEANのセクションと明日また陽が昇るならも完全削除。代わりに、iTunesで一時期B'z - EPとして配信されて、話題になっていたHOMEの英語バージョンが登場。これはこのライブの一つの目玉ですね。和気藹々としたムードを漂わせることもあるB'zのライブだけれど、このライブはソリッドなものを目指したようです。
配信時についてたCIRCLE OF ROCKのダイジェスト映像はカット。2006年当時ならともかく、何故2008年になってACTIONツアーの最中に前作の色を強く残したライブをDVD化するのか、むしろ2007年のレア曲だらけのSHOWCASEツアーを映像化しろよ、とか前評判がかつてないほどに悪い映像作品だけど、小さなハコと世界配信に向けてのライブというだけあって、演奏や音質だけはばっちりです。ここ最近の映像作品のなかでも、もっとも万全の態勢のライブです。
曲について、個別に解説すると、誤配信の時やライブレポと丸被りなので、いくつか特に気に入った部分だけ。まずはピエロ。DVDでは音の響きがドームのスケール感を感じさせてくれたんだけど、このDVDでは古いロックだなぁ、良い意味で。リフに乗せてくる増田さんのキーボード音がはっきり聞こえてくるのがハコの小ささとバンドを感じさせます。ピエロって嫌いな曲じゃないけど、そんなにCDでは印象に残ってないんですよね。だからかもしれないけど、ライブや映像化のたびにちょっとずつ好きになってる。
さて、もう一つ、このDVDの白眉、雨だれぶるーす。圧巻です。この日の稲葉さんは高音を綺麗に伸ばすよりも、やや怒鳴り気味の迫力重視の声だったんですが、見事にハマりましたね、曲に。この曲と次のHOMEだけ繰り返し見てました。雨だれぶるーすって小さなハコ向けの曲なんだなとつくづく思った。ドームとかだと曲にこもる熱気とかが拡散していってしまう。なんという幸せなんかも同じかもしれない。してみるとホールで聞いてる人はラッキーだなぁ。ライブであの曲やってるのか知らないけど。
こういう小さなハコの映像は初めてだし、MONSTER'S GARAGEと曲が被ってるとはいえ、空気がまるで違うから見てないのなら、ちょいと買ってみても損はないと思う作品でした。でも、HOMEの歌詞は欲しかった。