沿志奏逢2

沿志奏逢2

ん、忘れてた。忘れてたのは、やや期待外れな感が否めなかったから。一作目は古いポップスをジャジーに密にアレンジしてたのだけど、今回は普通のポップスを普通に聞き心地良くアレンジしているだけ。なんていうか、ピアノとストリングスを使いまくる小林さんのアレンジが完全に裏目ってる気がします。あくまで個人的にだけど。HOMEの路線を引きずりすぎじゃなかろうか。
そんなわけで、全体としてはあっさりとしたもの。でも、個々の曲に眼を向ければ、気持ちのいい粒揃いのポップスが並んでるといえなくもない。ひとつだけ、イロトリドリノセカイといった元が元気な楽曲は大変良い。ひとつだけに関しては完全にピアノの伴奏のみみたいなのも聞きたかったな。イロトリドリノセカイは、原曲が素晴らしいからね。Bank Bandバージョンはやや落ち着いてる。
to Uはデュエット形式だけど、キーとボーカルが変わるだけで同じメロディーの印象がかくも変わるものかと驚いた。Salyuの歌う一番は聖歌みたいに厳かな響きがあるのに、桜井さんに変わった途端にミスチルくさくなるのはどうしたわけだ。
はるまついぶきは良いバラード。春待つ息吹、という言葉の選び方がとても素敵だと思う。最初タイトルを見たときはどこで区切るのか分からなかったのだけど。これはタイトルが良かった。
よく来たねは桜井さん作曲なのだが、んー、申し訳ないけど一番微妙な曲。潜水とかあんまり覚えてないやとかこういう気の抜けた曲が好きなんだろうけど、それにしてはアレンジの気が抜けてない。蜃気楼みたいな曲。