Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

BURN -フメツノフェイス-

BURN -フメツノフェイス-

BURN -フメツノフェイス-

B'zは新曲発売一週間後に新しい情報が流れることが多いですよね。
ULTRA BESTはひとまず置いておいて、皆さん、もう一度BURNを聞いてみてはいかがでしょう。僕はそうしてます。


火花をまき散らすような「溜め」のイントロに稲葉さんの力強いシャウトに導かれて始まるBURN -フメツノフェイス-。ACTIONからの流れをくむ曲。曲自体は似ていないけど、強力なリフに様々なメロディーを詰め込んだロックという意味ではパーフェクトライフに近いものがあると思う。
B'z節を全開にしていたパーフェクトライフに比べると、BURNのAメロの足取りは軽やかなもの。あっさりとサビにいきそうな流れを作りながら、鮮やかな転調でBメロに突入するこの展開が美しい。BURNで一番輝いてるのは、このBメロだと個人的には思う。コーラスも強引さがない。CMでおなじみの「フメツノフェイス」の声がカーテンを引くように、スピーディーなサビを呼び込む。この展開はB'zには割と多いよね。WAKE UP, RIGHT NOWではドラムが、BANZAIではギターが引き金となってまるで違うサビを呼び込む。曲の世界が変わる瞬間が好き。
ギターソロは最近早め短め。今回は少し長かったかも。PVの稲妻を発しながらギターソロを弾くという演出がベタベタながら、しっくりと馴染んだ。確かに稲妻とか火花が出てそうなイメージのソロです。
ボーカルにエフェクトをかけた変形Aメロが登場して、フェイクをきかせたラストサビに突入。「BURN」をひたすら連呼するラストは、正直どうかと思ったのだけど、CDで聞いて歌い方の熱が伝わるには良いパートなのかもしれないと思い始めた。「焼き付ける」が歌詞のメインテーマですからね。しっかりとタイトルが頭に焼き付く。
歌詞はCMありきなのだけど、面白いですよね。FIREBALLもそうだけど、稲葉さんの中での炎というのは鮮やかに燃え上がり、最後には枯れてしまうのが前提になってる気がする。枯れを否定するわけではなく、ただ鮮やかな瞬間を人々に焼き付けたいという、B'zと重なってそうな歌詞。「長い旅が終わる前に最高の残像を一個おいてくよ」の歌詞にどきりとしたのは僕だけじゃないはず。


yokohamaといえば、稲葉さんの歌詞の舞台に一番なりやすい地…のはず。その代表が終わった恋を鮮やかに歌ったTIME。今回は舞台もモチーフもよく似ているが、聞いてみるとイントロの暗さにまず驚かされる。どこか沈み込んだボーカルに、低く流れるギターがまるで廃墟でも歩いてるような気分にさせる。制作時期はMONSTERと同じだというから、雨だれぶるーすと同じ位置に属する曲なのかも。
鬱々とした展開がBメロのファルセットで極まると、キャッチーとマイナーの間を行き来するサビが登場。どうなのだろう。個人的には半端にキャッチーさを出すより、雨だれぶるーすのようにどっぷりと暗さに浸ったままの方がむしろキャッチーだと思うのだが。強烈な個性というのはそれだけで、キャッチーなものだから。
妙にコンパクトな印象を受ける「間」を経て、ギターソロへ。これは曲の雰囲気を崩さないソロ。暗くドロリとした感情をよく表現できていると思う。歌詞見てから弾いたソロなのかどうかわかりませんが。
おどろおどろしさがよく表現されてるだけにサビの浮遊感がちょっと残念な曲でした。
歌詞はTIMEの主人公が何もかも諦めきってしまったとでも思っていただければ。


希望の歌。曲自体は希望の歌ではないというフェイク。勢いのよいイントロから疾走するバンドサウンド。何かに似てるなぁと思ったらアクアブルーだった。アクアブルーがシングル候補であるくらいキャッチーなメロディメイキングだった分、希望の歌に地味な印象を受けてしまうのは仕方がないと思う。正直に言うのなら、サビがBメロに聞こえる。サビのメロディは好きなのだけど、どうも曲の元気の良さに対して、盛り上がり足りない。1st Beatがド派手だったからかもしれないけど、そう感じてしまう。その分、イントロとアウトロ、ギターソロが元気なのだけど。
ただ、歌詞は良いんだよね、特にサビが。最後のサビの頭二行なんかは、曲次第ではかなり素晴らしい印象を残しそうなんだけど、んー、ちょいと練りこみが足りない印象を受けました。ただ、派手さだけがB'zでもないと感じさせるのにはよいのかも。最近2nd Beatとかは派手なのが続いていましたしね。