Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

BLACK BUTTERFLY

忘れないうちに、簡単に。

ブラック・バタフライ(初回生産限定盤)

ブラック・バタフライ(初回生産限定盤)

簡単に言うなら、BUCKCHERRYはタイトル通り、15のプレッシャーからひらりと飛び立ったのである。バラエティに富んだラフな作風の15の良いところはそのままに、金と時間をかけられる分はきっちりかけている。前作の良い意味で気の抜けた感じが好きな人には、今回のかっちりした音は合わないかもしれない。ただ、前作以上にメロディーを強化しているので、今回の方がかっこいいという人もいると思う。前作との甲乙はつけがたい。気になった曲をいくつか。
個人的にRescue MeはFrontsideに並ぶ名曲。ストレートなロックナンバーながらも、サビはどこかメランコリック。きちんとRescue Meという貸しに合わせてあるんだろうね、きっと。Cメロが惜しい。ここがFrontside並のかっこよさだったら凄い曲になってた。
Too Drunk...はBUCKCHERRYならではのパーティーソング。この曲は15のラフで緩い雰囲気を持ってる。気だるい調子で始まってたのが、いつの間にかジョシュ・トッドが絶叫してる展開になってるのが面白い。途中にSmoke On The WaterやPurple Hazeのリフを織り込んであるのも楽しい遊び心。
Talk To Meのハネた感じの曲をどっかで聞いたことあるなぁ、と思ってたのですが、共作者にマーティ・フレデリクセンの名を見て納得。AEROSMITHっぽいんだ、これ。AEROSMITHがやったら、打ち込みとかを使って、もうちょっとしつこい感じに仕上がったのだろうね。
Fall Outは2ndまでの勢い任せの荒々しいノリが堪能出来るナンバー。良くも悪くも練りこまれてない。そのせいか、メロディーに既聴感が溢れまくりだったりするのだが、かっちりと作りこまれたこのアルバムの中では良い味を出していると思う。
Roseは意外な曲調だった。カントリーっぽいというか、ロードソング?旅の歌っていう感じがする男臭い楽曲。別にBON JOVIっぽくはないけど、BON JOVIが得意とする系統の楽曲。こういう曲を違和感なく入れるあたりが大好きだ。
こんなところかな。バラード陣、例えばDon't Go Awayなんかは悪くはないけど、前回のSorryや2ndのYouやOpen Eyesに比べるともう一つ足りないかな。Moira / Sound Horizon、B'z The Best "ULTRA Treasure" / B'zと、個人的にBUCKCHERRY以上に好きなアーティストの作品が続いているので余り聞き込めたとはいえないから、これから評価が変わるかもしれないけど。久々に良いロックアルバムを聴きました。今後が気になりますね。次も、同じようにキャッチーで彩り豊かなアルバム、となると中々厳しい気がする。3回連続で同じことをやれば、ある程度のクオリティーはあってもマンネリ気味の印象を避けられないと思う。
まぁ、将来の話はいいや。良いアルバムです!とりあえず、聴け!