- アーティスト: エアボーン
- 出版社/メーカー: ROADRUNNER JAPAN(P)(M)
- 発売日: 2008/01/23
- メディア: CD
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12曲40分弱の実にシンプルなアルバム。最近、過去の音楽の良かった部分を強調するバンドが多いのだけど(例えば、A7XとかWIG WAM、THE ANSWERなんかはその類だと思う)、AIRBOURNEもそういったバンドの一つ。彼らのルーツは分かりやすくAC/DC。リフとシャウトとノリが命みたいなアルバム。そういう姿勢は嫌いじゃない。STAND UP FOR ROCK 'N' ROLLのイントロなんかは非常にスリリングで気持ちがいい。
しかし、シンプルさの代償として、アルバム全体の印象が非常に平坦。ライブに行けば、曲を知らなくても盛り上がれるだろうけど、どれがどの曲かほとんど覚えてないタイプ。CDで聞くには少々退屈かなぁ、と思う。40分同じタイプの曲というのはやっぱり辛いよ。30分ならそれでもいいけど。端的に言うとバランス感覚に欠けてる。AC/DCの最新アルバムを聞くと、勢い任せのようでその辺の感覚は鋭いなと思った。
とはいえ、STAND UP FOR ROCK 'N' ROLL、RUNNIN' WILDを最初に聞いた時のスピード感は、最近ではちょっと味わえないものだった。未だにその二曲がベストかな。後は、どっかで聞いたことあるようなコテコテのリフが印象的なCHEAP WINEが好き。他に比べてメロディーも覚えやすい気がするし、中間部が中々に作りこまれてる。どことなくZEP風味・・・と書いてて気づいたけど、要はZEPっぽいのが好きなわけだな、僕は。