Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

変わる人変わらぬ人

レイジング・サンド

レイジング・サンド

渋くなるっていうのは、プラントのためにあるような言葉のような気がする。丸くなる人はいくらでもいるけど、ここまで渋く転向する人は珍しい。まぁ、元々こういう路線も大好きだった人ですが。LED ZEPPELINに常に目を向けているジミー・ペイジと違って、ひたすらマイペースなプラントが選んだのはブルーグラス界のアリソン・クラウスとのコラボ。これがグラミー賞を5部門受賞するという快作。Raising Sandにおいて、プラントは得意の張った声を封印している。それがもどかしくもあるのだけど、同時に彼の歌の上手さというのは迫力だけじゃないというのも分かる。
とはいえ、だ。個人的にはやはり昔のようなボーカルを期待してしまうわけである。GONE GONE GONEやFORTUNE TELLERのようなノリの良い曲につい耳を傾けてしまう。プラントがZEP時代とはまるで違うこの路線をとったことは正解だとは思うけど、僕自身がこのアルバムを心から好きになれるにはもう少し時間がかかりそう。

Performing This Week: Live at Ronnie Scott's Jazz

Performing This Week: Live at Ronnie Scott's Jazz

変わらない人代表。色々なことをやっているのだけど、昔から自由すぎて、逆に軸がぶれない人。ライブ盤企画の第三弾。分かりやすい選曲が売りかと思いきや、ライブDVDの方には共演したエリック・クラプトンとライブを見ていたジミー・ペイジのことが書いてあった。クラプトンはともかく、見ていたジミーって大事なのか。見てただけならブライアン・メイもトニー・アイオミもボン・ジョビもプラントもいたはずだが。まぁ、それだけ特別な夜(といっても5日間やっている)のライブ盤ということです。
残念ながら、CDでは共演部分は漏れている。DVDを買えということか。ジェフ・ベックのインスト曲というのは必ずしもメロディアスではないけど、妙に歌いたくなるようなフレーズにあふれていると思う。このアルバムを聞いていてもつい鼻歌がこぼれてしまう。相変わらずのスピードを誇るSCATTERBRAINにはさすがに口がついていかないのだけど。お気に入りは無論、LED BOOTS。昔からこの曲は大好き。それ以外ならA DAY IN THE LIFEのカバーかな。原曲の気だるい朝の雰囲気が良く出てるカバーだと思う。というか、凄く忠実にカバーしてるよね。