遅くなりましたが、京セラドーム初日に参加していました。10月に神戸に参加しましたので、丁度2カ月ぶりでしょうか。10月の暑い日とは、打って変わり、すっかり冬の装いとなった関西での公演です。冬の公演というと、2003年に参加したクリスマスのBIG MACHINEツアーを思い出してしまいます。Don't Leave Me〜ヒミツなふたり〜MOTELに度肝を抜かれたライブでした。
さて、枕が長すぎましたね。京セラドームについて、簡単に記したいと思います。基本的な演出やステージセットはアリーナと変わらないので、変わっていた点や印象深い点についてのみ。
- さよなら傷だらけの日々よ
- 壁面に映しだす3D映像は変わらずですが、映像からこの曲のイントロへの流れはしびれます。
- さまよえる蒼い弾丸
- 前の曲と字面が似ていることに気付きました。
- MC
- 抽選箱のようなものに手を突っ込む稲葉さん。取り出したボールには「B'zの」という文字が。ボールを思いっきり観客に投げて、次のボールへ。またしても同じ文字だったため、客席へスロー。続いてのボールには「ハズレ」の文字。顔をしかめて、ステージ側に投げて、箱の中からもう一球。書かれた文字は「B'zのLIVE-GYMにようこそ!!」
- Don't Wanna Lie
- 付けたされたイントロが結構カッコいいんですが、CDのイントロを中央で弾き倒す松本さんとか見てみたかったです。
- ピルグリム
- Aメロがどことなく不安定に感じたのは気のせいでしょうか。アリーナでは聞き取れなかった「ラララ・・・」のコーラスが良く聞こえました。
- BE THERE
- 左右に振れるあのイントロが聞こえた瞬間に、会場が悲鳴で揺れました。あまりに意外な選曲ですが、初期の曲の中では意外と演奏された回数の多い曲です。初めてのヒットシングルということで思い入れも深いのでしょうか。Hidden Pleasureでは、やや枯れた印象の演奏を収録してましたが、今年はほぼ原曲通りの演奏を披露。原曲よりも哀愁を帯びたギターソロと、最後の「Some one tell me...」という声が印象的でした。
- Homebound
- 短いくも美しいキーボードソロから続けての演奏。OCEANと勘違いする人が多いみたいで結構な歓声が上がる。夜景のみだったアリーナとは異なり、ステージ後方に星に見立てた光をたくさん散りばめながらの演奏。
- ボス
- RAINBOWチックなバンドの演奏から、ボスになだれ込み、再びRAINBOWに。意外とこの瞬間がこのライブ中で一番ロックを感じる瞬間かもしれないですね。間奏のファルセットからテノール調になるボーカルはアリーナから健在。
- 命名
- 特別な演出を施さずに丁寧に演奏されました。アリーナでもそうでしたが、曲がシンプルに体に染み込んでいくような深い感動がありました。
- DAREKA
- アリーナ同様に手拍子を稲葉さんが、呼び掛ける。「大阪の人、手拍子好きだもんね!こうやって・・・(観客も手を叩き始める)ほら!やっぱり好きなんだ!やりたくしょうがないんでしょ!」ややテンション高めに手拍子をあおる。ドームの中が手拍子で綺麗に染まっていった後に「皆さんの手拍子と一緒に歌いたいと思います」でDAREKAを歌い始めるも、手拍子が中々綺麗に合わないまま曲に突入し、苦笑い。最後の「だれかああああああ!!!」はややおどけた調子でステージの中に消失。
- SPLASH!(英語Ver.)
- 誰にも言えねぇ井戸と共にゆっくりとステージ上に上昇してくる。「さぁ!」と気合を入れて、松本さんの方を振り向くと、松本さんがいない。「あれ?いない。まっちゃんがいなくなっちゃった!おーい!」すると、松本さんが黄金の井戸に入りながらドヤ顔で登場。稲葉さん、一瞬、呆然とするも、上手く井戸から出れない松本さんに爆笑。松本さん曰く、アリーナから「入れ入れ」と言われて夢にまで見るようになったので、そろそろいいかなと思ったが、みすぼらしい井戸に入るのは嫌だったので特注したとのこと。稲葉さんはその井戸を見て「いいな、俺も色付きが良い!」と駄々をこねる。いい年した大人二人が井戸で遊んでることをひとしきり笑った後で「撤収!」の声。続けての曲はSPLASH!の英語バージョン。英語バージョンになって、ますます歯切れの良さが増しました。ぜひとも音源化していただきたい。
- Brotherhood
- 二番冒頭の語りかけをゆっくり言い過ぎて、早口で「毎日クタクタになってる」と歌う場面がありました。最後の「Alright!」は神戸同様綺麗には決まらず。珍しい。
- #1090[千夢一夜]
- アリーナではバンド紹介は、個人のMC付でしたが、ドームでは名前のコールのみに変更。バンドメンバー四人によるインストゥルメンタルを披露した後に、松本さんが加わり、#1090を演奏するくだりは変わらず。
- BLOWIN'
- 「騒ぎたいだろ?」の声で、ドラムが荒々しくリズムを刻む。BE THEREに続いてのドーム追加曲がBLOWIN'である。定番曲ながらも、観客のテンションはぐっと上がる。曲ももちろんだが、ANMツアーと同様にステージがフライングステージとなり、後方へと動き出したからだ。サブステージまでの移動時間を無駄にせず、演奏を続けられるという利点があるので、今後もおなじみの演出になるのかもしれない。
- イチブトゼンブ
- サブステージでの一曲は2009年のヒット曲。小さなステージでメンバー全員が体を縦に揺らしながら演奏。縦ノリの曲ではないのだけど、イントロを聞くと、つい体が縦に揺れてしまいますね。
- 裸足の女神
- まずは、松本さんがコーラスのメロディーを一人で弾きあげる。続いて、手招きで大賀さんを呼ぶと、二人で同じメロディーを披露。拍手の中から、裸足の女神に突入。再びフライングステージが移動を開始する。
- Liar!Liar!
- 車の排気音のような音から、打ち込みの鋭いイントロへ。アリーナでは歌詞の通りにまっ黄色いシャツを見せびらかした稲葉さんですが、ドームでは普通の衣装でした。少し、期待してはいたのですが。
- ZERO
- この曲を聴くと、イントロで二人が体をぐるぐる回すな、と身構えてしまうのですが、最近は回らないのでしたね、そういえば。juice、ultra soul登場以前は不動の定番曲だっただけあって、非常に運動量の高い曲です。バンドにも、観客にも。
- DIVE
- 曲が終わってもドラムが終わらない。何の曲だったかなと思ってるうちに「せーのでDIVE!!」の掛け声が響く。どうしても、ANMツアーでの一曲目の印象が強いのですが、SUMMER SONICで披露した時もドラムからのスタートでした。
- ザ・マイスター
- 会場とバンドでひたすらに掛け声の応酬が続く。ドームが音楽の会場ではなく、スポーツの会場のようになっていました。CDでは軽快さの方が目立ちますが、ライブでは一体感が素晴らしい。声をからして叫べる貴重な機会でした。
- C'mon
- アリーナでは震災をメインに据えたMCをしてましたが、ここでは、震災のことに触れつつも。C'mon制作開始から、震災、リリース、TV出演、アリーナツアーを振りかえってのMCとなってました。心の隅にいつもいられるようなB'zでありたいと締めて、キーボードからC'monのメロディーが流れ始める。アリーナでは「笑い合おう」の歌い方がやや気になりましたが、ドームでは違和感がなくなってました。最後の「C'mon」のささやき声で、マイクを飲みこみそうな勢いで口を開いている稲葉さんに不覚にも笑ってしまいました。
- いつかのメリークリスマス
- ultra soul
- ニューバージョンがリリースされているせいか、例年よりもテンションの高い演奏だった気がします。しかし、この曲だけは絶対にセットリストから外れませんね。ACTIONツアーのアリーナ公演ではなかったくらいです、個人的には。
- Calling
- これもイントロが流れた時の歓声がすごかった。冒頭とラストの激しいセクションとバラードという二つの部分にB'らしさを詰め込んでいるお得な楽曲です。個人的には最後のサビの繰り返しが終わった後に、バンドが全員で頭を振り足を踏み鳴らして、狂ったように演奏しだす瞬間が好きです。CDではフェードアウトしちゃってますけどね。
レア曲枠はBE THEREといつかのメリークリスマス。マニアックというよりは、単純に演奏頻度が少ないだけなので、あまりレアな感じはしないかもしれません。演出もフライングステージとMC、いくつかの曲での特効を除けば、基本的には映像含めアリーナと同じなのでセットリストだけ見ると「ん?」と首をかしげるようなセットリストなのですが(デッドエンドもないですしね)、参加してみればこれ以上なく楽しいという不思議なライブでした。DAREKAやザ・マイスターの楽しさが大きな役割を果たしているかと思います。
来年もツアーがあるのかはどうかはわかりませんが、またB'zのライブに行きたいと思わせるそんなライブでした。