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たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

祈り 〜涙の軌道 / End of the day / pieces

祈り ~涙の軌道 / End of the day / pieces

祈り ~涙の軌道 / End of the day / pieces

アルバムや配信があったので、久しぶりという気はしないのですが、シングルCDとしては2008年以来になるとか。久々のシングルは豪華3A面。
まずは、実質の表題曲となっている祈り 〜涙の軌道。何ともクサいタイトルですが、曲の方もタイトル負けしない直球のバラードです。こう言っては失礼なのですが、最初はこの曲あんまり好きではありませんでした。過去の曲のメロディが様々なところで見え隠れするんですね、この曲。イントロはどこかsignじみてるし、BメロはGIFTが、サビでは思わずしるしのサビを歌いたくなる。なまじ前シングルのHANABIや、SENSE収録の365日がMr.Childrenにしか出来ない名バラードだっただけに、過去の曲が見え隠れするこの曲はどうなのかという疑問の方が強くなってしまったんですね。
そうは言っても、流石は桜井和寿。不思議とAメロからサビに至るまでのメロディが耳に残る。特にサビ後半の「笹船のような祈りを浮かべればいい」、ファルセットと地声が混ざり合う歌い方が好きですね。歌詞についてはどうでしょうか。やや直球にすぎる気がしてます。「夢に泥を塗りつける」「きっと僕に もう邪気があるんだね」といったフレーズにらしさを感じますが、前述の二曲に比べると歌詞の面ではかなり弱いような気がします。
イントロを聞くと擬態の再来を期待させる爽やかさのEnd of the day。実際にはあれほどの疾走感はなくて、どちらかというとキャッチーな方向にハネた横断歩道をわたる人たちですね。はたまた、未来のサビ以外の部分か。
語りと歌の中間を行き来するAメロから、伸びのあるBメロを挟んで、言葉が堰を切ったように降り注ぐサビが現れる。AメロとBメロでは、愚痴を垂れ流してる風なのに、サビでは汗を散らしながら必死にもがいてる様が描かれる。メロではハーモニカ、サビではピアノといった使い分けが曲の描き分けにも一役買ってます。それらの楽器やストリングス含め、かなりアレンジに凝った楽曲ですが、シンプルなバンド形式でも素朴さが伝わってよかったんじゃないかなと思います。この辺、難しいですね。でも、三曲の中では一番好きな楽曲です。
最後の曲であるpiecesは、どうにも好きになれないタイプのミスチルの楽曲の一つですね。SENSEのForeverなんかもそうですが、どうにもふわふわして焦点が定まらない印象があるんですね。サビがインパクトに欠ける割に長いせいかもしれません。映画主題歌ということなので、映像と共に歌詞をかみしめながら聞くとまた違う印象になるのかもしれませんが、祈り 〜涙の軌道に比べるとどうにもインパクトに欠ける気がします。
そういえば、先日たまたまですが僕らの音楽ミスチルが出演してるのを見ました。ミスチルは比較的TV慣れしてる印象があったのですが、単独ゲストにもかかわらずどこかちょっと慣れない感じがあるのが印象的でした。ニシエヒガシエと365日、End of the dayの三曲の披露でしたが、個人的にはニシエヒガシエが印象的でしたね。昔はあの曲、雑然とし過ぎてて好きではなかったのですが、今はその雑然とした感じが好きです。曲の好き嫌いも変わっていくものですね。