何とはなしに、プログレを漁る日々が続いた。恥ずかしながら、僕のプログレの知識なんて言うのは非常に浅いもので、いくつか代表的なバンドの上っ面をなぞった経験がある程度である。
そもそも、プログレとは何なのか。例えば、僕の大好きなQueenの初期のアルバムはプログレ的であると言われるが、Queenがプログレバンドと言われることは滅多にない。
短い期間であるがプログレの音に浸っただけでも、Queenがプログレでないというのはよく分かる。確かに初期のQueenには凝った多重録音や複雑な転調と言ったプログレに近しい要素がいくつもある。ただ、彼らの曲は非常にポップなメロディーを繋いで出来ていることが多い。有名なBohemian Rhapsodyは何とも不思議な構成の楽曲だけど、個々のパートは口ずさめてCMにも使われる程度に分かりやすい。
幻想的ではあっても、深遠さとは無縁。ある意味、歌謡曲らしい分かりやすさを持つ彼らが日本で人気になったのは当たり前で、逆にどう捉えていいのかさえ分からないようなプログレが日本でそう大きく流行らなかったのも頷ける話である。
社会人の休日という時間は貴重で本当に短い上に、プログレというジャンルは集中力を要するジャンルである。まずは、プログレの代表的バンド、余りに有名ないくつかのバンドに焦点を当ててみた。
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Ummagumma (Remastered Discovery Edition) (2cd)
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スタジオアルバムについては、メンバー4人それぞれの曲をフィーチャーした作りで、この時点ではロジャー・ウォーターズ一頭ではなかったことがよくわかる。全体的にクラシカルながらも暗い雰囲気を漂わせるのが、リチャード・ライトによるSysyphus。どちらかと言えば、今のゲーム音楽のような構成であり、音だけでは絵を想像するのが厳しい。ロジャー・ウォーターズは、The Beatlesの影響をのぞかせるGrantchester Meadowsを提供したかと思えば、ほとんどSEだらけのSeveral Species Of Small Furry Animals Gathered Together in A Cave And Grooving With A Pictという難解な曲を提供している。ウォーターズの難解さを解きほぐすようなデイビッド・ギルモアによるThe Narrow Wayがありがたい。涼やかなアコギと美しいメロディに救われる。ニック・メイソンによるThe Grand Vizier's Garden Partyは美しいEntranceとExitに挟まれて、EntertainmentのPink Floydらしい音の空間が炸裂する。
Atom Heart Mother (Remastered Discovery Edition)
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Meddle (Remastered Discovery Edition)
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本当は次の「狂気(Dark Side Of The Moon)」を主軸に据えた記事にしたかったのだけど、長くなりすぎたので、ここでいったん止めます。「狂気(Dark Side Of The Moon)」〜「The Wall」について、それから他バンドについても、ちまちま書いていきたいです。