Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

ヴァニシング・スターライト

今日がフラゲです。架空のバンドをモチーフにして、今までの古代〜中世的な作風は鳴りを潜めています。タイアップこそありませんが、Interview with Noël を除く2曲は非常にストレートな作りで、語り等も一切入らず、どちらかと言えばLinked Horizon的なシングルです。
宮沢賢治にインスパイアされたという、よだかの星は3分少々のまっすぐに飛ぶ楽曲。1番のサビまではごくシンプルなのですが、ギターソロ後の展開は短いながらもSound Horizonらしい転調を重ねる展開で飽きさせません。
Motherはライブ限定曲をカバーしたという体での収録。Elysionの頃を思わせる初期の面影のあるメロディと充実した演奏の対比がいかにもカバーといった感じを出しています。願わくば、ライブ同様にYUUKIによるボーカルの音源なんかも出してほしいところですが。
Interview with NoëlはボーカルであるNoëlに、3人のインタビュアーが彼の生い立ちを聞くというスタイル。Ikeのナレーションが入る以外には、Noëlが短いメロディーに乗せて回答を歌い上げるというスタイル。途中でRevo自身が歌詞に現れて、Theme of Linked Horizonを歌いだしたり、Revo自身の音楽を始めた際のエピソードをNoëlに語らせたりと、現実世界の内容と入り混じる不思議な構成。インタビュアーの語りなんかが入ると面白かったかもしれないのだけど、ただでさえ15分超の長く複雑な曲のため、あえて語りは入れなかったのかもしれません。最後には、今月行われるファンクラブイベントまでも歌詞にしており、まさに10周年ならではの楽曲です。
物語音楽というスタイルを今までとは別の方向性で、実験してみた作品。特徴的な語り要素を排除し、全曲をNoël=Revoがボーカルを取っているため、Linked Horizonの要素をむしろ強く感じます。一方で、端々でRomanの伏線要素を感じるあたりは、まさにSound Horizonらしいとも言える作品となっています。豪華特典の数々は少しずつ読んだり見たりするようにします。