品川有頂天NIGHT(hole in my heartが演奏されたとか。羨ましい限り)、ドリフェスとB'zとしてのライブが続いているようですが、生憎参加もかなわず、家でen-ballの鑑賞を終えました。
バンドとしてはB'zにも負けないくらい高い完成度だったen2に比べると、en-ballは演奏力よりも楽しさに重点を置いたバンドというイメージ。演奏中のメンバーの笑顔の多さ、en3にも同一のメンバーが起用されたことからも、楽しい面子だったことがうかがい知れる。時々、演奏が走ったりするのはご愛嬌、足らずはフレッシュな熱気でカバーといったところ。
ジミーの朝でのラフすぎる登場と、とてもシンプルな演奏に、ソロアーティストとしての稲葉浩志を強く感じる。B'zのライブでソロを披露していた時も一人でステージに立っていたけれど、その時とは違う少し力の抜けた表情が魅力的。
遠くまではいつも色々なアレンジされてきたけれど、今回のギター一本に寄り添いながら歌われる様を聞いて、どんなアレンジにも耐えうる強い楽曲なんだなということを再確認。
バンドが奏でる音のみで演奏を成立させるべく、マグマ〜Hadouの楽曲が一度解体されて、バンド用のアレンジに変わっているのが聞きどころ。とくにマグマの楽曲は混沌とした原曲のイメージが整理されて、非常に聴きやすくなったように感じる(CDの混沌としたのが魅力的でもあるのだけれど)。
Singing Birdからの楽曲ももちろん素晴らしい。銀杏の演出と観客との掛け合いが見事に決まっているGolden Road、檻の演出と自らを奮い立たせる乱暴な歌詞が魅力的な念書あたりは真正面からの映像が嬉しい。Stay FreeやBicycle Girlは勢い任せながらも、CDのなまじ綺麗な演奏よりもハマっていた。唯一演奏されなかったphotographが惜しまれる。
発売当時から大好きだったOkayは、少し寂しいイメージのある楽曲だったけれど、今回オーラスでの演奏で大きくイメージが変わった曲。生きることのシリアスさはオープニングのジミーの朝に預けて、Okay自身は歌詞にもある通り、「感動的」な楽曲になった。Okayがこういう曲に変わったのは、やっぱりこのバンドだからかな、と思う。
エンディングはライブ同様にSaturdayをバックに、en-ballとなったステラボールのロビーの風景から、メンバーのクレジット、リハーサルの風景(Overtureの文字なんかも見える)、そして1日目から10日目までのダイジェストが映される凝ったエンディングになっている。ダイジェスト映像を見ると、映像には収録されなかった、なにもないまち、そのswitchを押せ、Salvation、AKATSUKIといった楽曲たちが惜しく思えてくる。この辺はen3での再登場に期待。もちろん、エンディングとしてしか流れていないSaturdayにも。
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