Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

As long as I love / SING/シング: ネクストステージ

稲葉さんの課外活動についてです。
TK from 凛として時雨と稲葉さんのコラボシングル「As long ss I love」がリリースされ、MVもフルサイズで公開されております。
「Scratch」はすでに先行配信されていましたが、シングル発売にあわせて「As long as I love」も配信含めた各種が解禁されております。
「As long as I love」は稲葉さんも作詞に参加しており、端々に稲葉さんと思しきフレーズが見え隠れします。
イントロなしでギターのノイジーな音と共に稲葉さんが「Hey boy」と語り掛けるスリリングな楽曲です。「Scratch」では高音やファルセットはTK、稲葉さんはどちらかと言えば低音寄りのパートわけでしたが、「As long ss I love」は真っ向勝負といった感じで、アップテンポの楽曲には珍しく稲葉さんもファルセットをふんだんに駆使しております。ハイトーンとハイトーンがぶつかり合って火花を散らす楽曲ですが、不思議とそんなにうるさいようなイメージは受けません。TK特有の緩急の効いた構成のおかげかもしれません。
二番BメロのTKと稲葉さんの掛け合いのようなボーカルと歌詞がすごく好きですね。TKが「変われる?変われない?」と問いかければ、稲葉さんが「変わったほうがいいんですか?」といった具合に問い返しており、個人的には一番コラボしてるなというのを強く感じました。

稲葉さんが声優に初めて挑戦した「SING/シング: ネクストステージ」が先週末から公開されております。
3連休の最終日に鑑賞しましたが、家族向けの映画ということもあり幅広い年齢層でそれなりの客入りだったように見えました。
話自体は極めてシンプル。コアラのバスター・ムーン率いる劇団がホッキョクオオカミのジミー・クリスタルが経営するクリスタル・タワー・シアターで新しいショーを披露するために様々なドタバタを乗り越えていくというもの。
そのドタバタの一つが妻を亡くしてから引きこもってしまった伝説のロックスター、ライオンのクレイ・キャロウェイをショーに出すというもの。クレイ・キャロウェイを演じるのが稲葉さんなのはご存知のとおりです。
物語の中盤からはほぼ出ずっぱりになりますが、キャラクターの性格もあり口数は少なめ。稲葉さんの演技は本職の声優や慣れている方に比べるとぎごちなさが目立ちますが、棒演技過ぎて聞いていられないというようなレベルではないと思います。予告ではシリアスなシーンが重点的に取り上げられていますが、少し皮肉気な調子の時の方が自然に演技できているように感じましたね。シリアスシーンの時は、抑揚を意識しすぎて稲葉さんの地が強く出ているように聞こえました。
終盤ではU2の「I Still Haven't Found What I'm Looking For」の日本語バージョンを披露。長澤まさみさん演じるヤマアラシのアッシュとのデュエットになっており、声の演技とは打って変わって力強く伸びやかな歌声を聞くことができます(フルではなく1分半~2分程度でしょうか)。稲葉さんに限らず、前作から続投したMISIA坂本真綾さん、スキマスイッチの大橋さんと歌に関しては紛れもない実力派揃い。終盤で新旧問わず様々な歌をミュージカルテイストで歌い上げる様は圧巻です。物語の途中で「I Don't Want To Miss A Thing」の日本語版もワンフレーズだけ顔を覗かせたりしています。

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ジミーの娘である、オオカミのポーシャは我儘な娘として物語を大いに引っ掻き回しますが、終盤は嫌がってた異星人の役を見事に演じ切ります。彼女が歌う曲に少し聞き覚えがあるなと思っていたら、The Strutsの「Could Have Been Me」でした。元々、大団円のムードが漂う楽曲でしたが、女性が朗々と歌い上げるとさらにその感が強くなります。
日本語版は「憧れのスターになっていたかもしれない」と主役を逃したポーシャを重ねるような歌詞にしていますが、実際には「Never look back and say Could have been me(振り返って「自分だったかもしれない」なんて絶対に言わない)」という歌詞なんで微妙に訳をずらしてます。それ以外は原曲に概ね忠実な日本語歌詞でした。「I Still Haven't Found What I'm Looking For」と同じくらい印象に残った楽曲でした。
吹き替え版はポーシャをアイナ・ジ・エンドが演じており、はすっぱな声を出していますが、実際にはHalseyがやはり同じような声を出しています。歌声はHalseyの方が朗々とした雰囲気が出ていますね。どちらもサウンドトラックが配信されていますので、興味があればどうでしょうか。The StrutsのオリジナルバージョンはYouTubeでも公開済です。訛りっぽい口調で荒っぽく歌われるオリジナルも非常に良い曲です。

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