「Koshi Inaba LIVE 2024~enⅣ~」がリリースされました。
三方背のシンプルなボックスにパッケージは収められ、中にはディスクが2枚、特典のポストカードが入っています(歌詞カードはありません)。2024年の暑い夏を駆け巡ったツアーの集大成とも言える映像作品で、本編はWOWOWでも放送されたKアリーナ横浜での公演を収めています。これとは別に付属するのが「DOCUMENTARY ~Surviving enⅣ~」と名付けられた145分にも及ぶドキュメンタリー映像。
映像はen-Zepp最終日の模様から始まり、そのままenⅣに向けてリハーサルをする部分から始まります。稲葉さんは冒頭からマスクをしており、風邪をひいて万全ではない旨を明かしています。はた目からはenⅣは大きなトラブルなく終わったツアーでしたが、のっけから「Surviving」と名付けられた理由が分かりそうな気がしてきます。
全会場の会場入り、開演前、閉演後の稲葉さんやバンドメンバーの様子を収めていますが、稲葉さんについては会場入りするや否や吸入を開始、ストレッチち声出しをしている様がどの会場でも映されます。また閉演後はすぐに喉をアイシングし、楽屋でアイシングしながら翌日のセットリスト案を出して帰宅する模様も逐一収められています。これについては調子の良し悪しではなく、ライブのクオリティを保つために行っているようですが、パッと見は病人っぽくも見えますね(楽しんでいやっているそうですが)。
喉のみではなく左足のアイシングも欠かさず行っており、その理由として2023年のSTARSツアーで違和感を放置していたら肉離れを起こしたことをあげています(珍しくB'zのライブ映像がここで挿入されています)。
19時過ぎには閉演していることもあり、稲葉さん含めたバンドメンバーが閉演後にケータリングで食事をしているのは面白い発見でした。
日替わりの楽曲についてはチラッと聞かせる程度で音もライン音源ではなさそうなので、雰囲気レベルです。函館でゲスト参加したTAKUROさんとTERUさんについては楽屋での風景と共演した「愛なき道」の模様を気持ち長めに見ることができます。
また、津山公演については少し多めにカメラを回しており、「ルート53」にあわせて夏の津山の空撮風景を流したり、開演前に稲葉さんが車で町の中をぐるりと回りながら故郷について色々コメントする映像が収められています。
最後の広島公演、締めの挨拶のはずが徳永さんの手により、「正面衝突」が急遽演奏されるシーンが映されています。ドラムとキーボードの間くらいから会場を眺める形(つまり稲葉さんの後ろから見た形)での新鮮な映像と共にスタッフロールが流れるという粋な構成。
会場に挨拶をして今度こそ締めかと思いきや暗転後に再びアイシングする稲葉さんが映し出されます。アイシングに始まり、アイシングに終わるドキュメンタリーになりました。フェスへの出演は残っているものの、enⅣとはどんなツアーだったのかということについて、20年前に最初のenツアーを行ったときのことを引き合いにしつつ(懐かしい2004年のenの映像をまじえて)、稲葉さんがツアーを総括してドキュメンタリーは終わります。
アイシング等のメンテナンスを行っているシーンだけを切り取ると、シビアな環境に見えますが、稲葉さんも繰り返している通り「楽しい」ツアーだったとのこと。ツアーを楽しむためには、年齢のことも考えてこれだけのケアや準備が裏でなされたいたということを知ることができたドキュメンタリーでした。「タダモノハ タダタダ ハゲムノミ」という言葉の通り、超人ではない身でこのツアーをこなすにはどうしたらよいのかということを稲葉さん含むスタッフ全員で突き詰めた結果の一部がドキュメンタリーを通して見えたのではないかと思います。
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