明日晴れるかな

明日晴れるかな (初回限定盤)

ROCK AND ROLL HERO以来のソロ作品。ドラマにCMタイアップということで、全体的にコマーシャルな出来になっている。
明日晴れるかなは、ピアノの音から始まるバラード曲。サビの「Oh baby〜」から韻を踏み続ける歌詞は単純ながらもインパクトがある。でも、全体的に地味。季節感に欠けると、桑田さんは弱い気がする。何より、この曲を聴くとサザンのMoon Light Loverを思い出してしまう。ドラマとセットなら多分また違う面が見えてくるのかもしれない。最終回だけでも見ようかしら、今期の月９。前に放ったバラード、白い恋人達が素晴らしかっただけに、バラードの基準は高くなる。しかし、決して悪い曲じゃないです。最初にも言ったけどサビは非常に頭に残る。二番サビ後にしっかりシャウトする桑田さんが好きです。
こんな僕で良かったら。60年代くらいのポップスの香りがする秀作。三曲の中では個人的に一番好きです。下手に出る男の洒落っ気と曲の肩の力の抜け具合が絶妙。カーペンターズなんかがやりそうな曲調。力の抜け方はQUEENのDreamer's Ballを僕は思い出すのですが。ホーンセクションを派手に鳴らしているのだけど、派手さよりも穏やかさの印象が強い。歌詞にもあるけど、気持ちの良い「雨上がり」をイメージさせる曲。
男達の挽歌（エレジー）。桑田さん節はここに潜んでいた！CMで一番聞く機会の多い曲。情けないんだか、頼もしいんだか分からない歌詞もここに。しかし、AメロがROCK AND ROLL HEROに似ている気がする。そして、ROCK AND ROLL HERO並の強烈なリフがないのが残念。泥臭さとポップさが同居するサビは、桑田さんの職人芸。いや、お見事。二番から加わる女性コーラスがケバい感じを出してるのもナイス。CMの映像を思い出す。
最後にボーナストラックとして、ピアノとトランペットによるこんな僕で良かったら。ジャズなノリの演奏がまた肩の力を抜いてくれる。