Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

BACK IN THE U.S.

バック・イン・ザ・U.S. ?ライヴ2002

バック・イン・ザ・U.S. ?ライヴ2002

好きな曲だけ。
内省的なBlackbirdとThe Fool On The Hill。前者は昔より少し枯れたポールの歌声が心地よく耳になじむ。後者はピアノの音に酔いしれてください。
We Can Work It Out。アコギをメインに当たり前だがポール一人で歌ってる。元々はツインボーカルで、楽観的なポールのパートと悲観的なジョンのパートの対比が面白い曲なんだけど、ここではかなり明るい色が出てる。
Carry That Weight。実際にはYou Never Give Me Your Moneyとのメドレー。原曲のピアノ一本で切々とした調子で歌うこの曲が僕は大好きだった。メロディーだけならThe Beatlesの中でも一、二を争うと個人的に思っている。このライブではキーボードにやや太いポールの声で原曲の儚さは消えて、転調を挟んだバラードという形になっている。個人的に、原曲のCarry That Weightのホーンセクションが高らかに鳴り、ギターソロからサビに入る部分が最高に高まる部分だったので、そこを丸ごとカットしたのはちょっと痛い。ただ、このメロディーはいつ聴いても泣ける。
Eleanor Rigbyも大好きな曲だ。コーラスとストリングスが中世に聞き手を誘い出す傑作だと思う。ライブでもその雰囲気を損なうことなく、どこか冷たい空気をまとって演奏されている。その後のHere, There And Everywhereの陽だまりの中でまどろむような暖かさとは対照的。
ピアノの華麗なソロから始まるThe Long Winding Road。Let It Beと同じく、The Beatles解散を前にポールが自分の心情と決意をさらけ出したこの曲は本当に感動的。シンプルな形でレコーディングしたはずが、ゴージャスにアレンジされ怒ったのは有名な話だが、その割にこのライブでは大分豪奢なアレンジな気がする。まぁ、そんなことはともかく、最後のサビを思いっきり叫ぶように歌うポールの歌声に思わず聞き入る。残されたThe Beatlesの一員だと考えながら「Don't keep me waiting here」のフレーズを聞くとなかなか思うものがある。ちなみに僕はアンソロジーにおさめられたバージョンが一番好き。
軽快という言葉が実に似合うLady Madonna。とぼけてるとしか思えないポールの歌い方がなぜかロックに響く。これは歌詞見ると面白いよ。曲知ってる人はたくさんいるだろうが歌詞見る人は少なさそう。
Sgt Pepper’s / The Endで終えるあたり、ポール、わかってるな、と。どうでもいいがSgt Pepper'sのリズムがすごく好き。
YesterdayやLet It Be、Somethingは今更過ぎて語れない。