B’z LIVE-GYM Hidden Pleasure ~Typhoon No.20~ [DVD]
- 出版社/メーカー: VERMILLION RECORDS(J)(D)
- 発売日: 2008/12/10
- メディア: DVD
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GLORY DAYSはひとまずさておきHidden Pleasure。アニメはCMだけではなく、しっかりとしたストーリー仕立て。B'z大好きなアジア系外国人が、別の外国人に流出映像を売って、B'zのライブを日本に見に行こうという設定。二人の会話がいちいちファンらしくてほほえましい。あと、さりげなくB'zのPVなどで使われたっぽい場所が背景になってたりする。チープなタイトルも、アニメの二人がTyphoon No.15に負けないものをとしてつけたものと聞いて納得。確かにそれならこういうネーミングセンスになりそうだ。
曲はぶつ切りという形はとらず、上手く次の曲につながるように編集されてるのだけれど、曲目を全部書くと大変面倒なので、ツアー毎に。
- LIVE-GYM Pleasure92 "TIME"
- 短パンが登場して、二人がロックっぽくなった年。OH! GIRLではしゃぐ二人と、じっとりとした熱をもった演奏をするTIMEでの二人が対照的。92〜93年の稲葉さんの声は凄く良い反面、歌い方の癖もこの頃が一番強いと思う。松本さんがレスポールを持ち出すのもこの頃からだったかなぁ。OH! GIRLでマイクスタンドを担ぐようになったのは95年からということを思い出した。Disc 3で#1090が入ってるのだけど、これは時代を感じる。謎の振り付けにも松本さん自身のプレイにも。
- LIVE-GYM '93 "RUN"
- LIVE-GYM '94 "the 9th Blues"
- 長髪軍団参上。Part1、Part2に分けて行われた長期ツアー。この頃の演奏の質の高さや、B'z自身のワイルドさが好きだって言う人をよく見かける。確かに94年のB'zはいかにもロックバンドらしいかっこよさが際立つけど、時々自棄になったような雰囲気が見え隠れするのは僕だけだろうか。注目すべきは、過剰なまでにワイルドにアレンジされたBLOWIN'。テンポも若干上がって、暴風のように駆け抜けるBLOWIN'は後にも先にもない。DVDやVHSなどの映像媒体では初のお目見えとなるMOTEL。この曲のラストのコーラスと稲葉さんのシャウトの掛け合いは何度か見てきたけど、この94年の声で聞くのは初めて。ええ声や・・・。
- LIVE-GYM '96 "spirit LOOSE"
- OPにHugeな予算をかけたショートムービーが据えられたライブ。Tバックやら、全員で交互に歌うBLOWIN'やらと沢山の演出があったのだけど、ここではシンプルに演奏のみのものを3つ。まずはシングルバージョンでのライブ演奏は多分この時のみとなるねがい。ほとんどの人はBUZZ!! STYLEが好きだと言うけど、僕はシングルのジャズピアノの軽快さが好きです。ただ、ライブ映えするのはやはりBUZZ!! STYLEかなと再確認。ピアノが必要以上に浮いちゃいますね。Real Thing Shakesを全編高音パートでやったのもこのツアーくらいかな。SURVIVEツアーがどうだったか覚えてないのだけど。これはDisc 2とDisc 3のムービーを切り離してほしくなかった。ミエナイチカラも映像媒体初登場。ACTIONツアーでもラストを飾りました。シングルの中では地味な部類の曲だけど、実はポップさとロックさが上手くおりこんである名曲。
- LIVE-GYM '97 "FIREBALL"
- 今回のDVDのメインとなってるツアー。初のドームツアーにして、SURVIVEツアーに並んで演出や特効が最高に派手だった年。まずはオープニングとなるFIREBALL。長めのイントロにいきなりのシャウト。僕は当時FIREBALLという曲がそんなに好きではなかったのだけど、これを聞いてたら一発で好きになっただろうなぁ、と思うくらいかっこいいアレンジ。B'zには珍しくCDよりもスマートな印象の演奏です。そして、常々音源化を求められてきた、Callingの未発表時代。まだ、最初の強力なセクションもBメロもないシンプルなバラード。松本さんのピアノと稲葉さんのボーカルだけなのは一番だけで二番からはバンド演奏。とても素敵な曲だけど、Bメロがないのにはやはり違和感を覚えるかな。GIMME YOUR LOVEはCallingの2nd Beatに収録されたものとは別音源。この年の稲葉さんは基本的にテンションが無茶苦茶高いらしく、バボットを殴ったり、最後に哄笑をあげてみたりやりたい放題。さりげないPleasure定番曲のBE THERE。2003年に聞いた時は凄く丁寧に原曲らしく演奏してたけど、こちらは当時のB'zにあったアレンジと歌い方。ギターソロの哀愁の漂い方が凄い。CDだともっとバブリーな感じがするのに。Disc 3には稲葉さんのソロである風船が。本当に一人きりで歌ってるのが面白おかしい。ブルースハープの郷愁を漂わせる音が大変印象的。その音がある分、原曲よりも実は派手。「I'm gonna run for your life!!」の掛け声で始まるRUNは1998 Styleに近いバージョン。この曲はいつどんなバージョンで聞いても感動的だ。Brotherhoodも同じような系統だけど、あれは受け止めるのにパワーがいる。歌詞的にはRUNの方がくどめなのだけど、そういうくどいことをさらりと受け止めてしまえる何かがある。ライブでRUNに何度泣かされた分からない。
- B'z SHOWCASE "GO! GO! HEAVEN"
- 初のSHOWCASEから、マニアックなだったらあげちゃえよ。アルバムではややふざけた感じのノリがシリアスな後半に良い意味で変化を与えてましたが、ここではロックバンドB'zらしい演奏が聴ける。最近は演出がない本編となってきたSHOWCASEだけど、こういうラフなノリのSHOWCASEも見たいな。行けたらの話ですが。
- LIVE-GYM '98 SURVIVE
- 個人的に初参加のツアーということで思い出深い。DEEP KISSの登場シーンには今でも鳥肌が立つ。松本さんがギターを奏で、稲賀さんが頭を振りながらせり出してくるのを見て「これがB'zなんだ」と感動した記憶がある。稲葉さんがカリスマ的かっこよさを放ってる反面、かすれ声になるかならないかの所でDEEP KISSを歌ってるのを見ると、今よりも高音を出すことに慣れてないことが分かる。Liar! Liar!では瞬間移動のイリュージョン演出。瞬間移動よりも綺麗にジャンプ→着地→歌をこなすのが凄い。翌年のBrotherhoodツアーでソリッドな楽曲として蘇るのだけど、この年のバージョンも良いなと思った。特に最後の「Baby, do you want the truth?」のパートがとても。さまよえる蒼い弾丸はまだまだ本当の姿を見せてない。こんなにおとなしい曲じゃないよ。
- LIVE-GYM '99 "Brotherhood" -Extra-
- ながい愛は、アルバムの中でもかなり派手な部類の曲で、ベストにも入った人気曲なのだけど、どういうわけか小さい会場がよく似合う。曲の濃いエネルギーを存分に受け止められるには小さい会場の方がいいのかな。だからその手を離しては後にMixture Styleへと発展する。Mixture Styleの練りに練ったアレンジも嫌いじゃないけど、ガレージロックのように荒っぽいベースとドラムのイントロから始まるこのアレンジの方が僕は好きですね。SKINについてはジョン・マスダ・ロード・タカノブ。
- LIVE-GYM Pleasure 2000 "juice"
- Pleasure 2000の登場。とりあえず歌詞違いのものは全て公式で出たことになる。色んなバージョンがありますが、一番かっこよかったのは、Pleasure 95かな。あの上からズンズンと降ってくるようなイントロはたまらない。この年は声が高すぎて、昔の曲を歌うのには少し不安定だったかなと思う。松本さんのギターも妙に艶やかな音を出してしまって、曲調と合わない感じ。豪雨の中のRINGは圧巻。これとULTRA Pleasure収録のLOVE PHANTOMが立て続けで演奏されたのです。見てる方としては、寒さと凄さで鳥肌が立ちまくりでした。ギターはもうほとんどまともな音を出してないのに対して、決して音を下げないボーカルが対照的。Disc 3には武道館でのjuiceが入ってるけど、どうせなら豪雨のオーラス、観客もバンドもヤケクソにハイなギリギリchopを入れてほしかった。
- SHOWCASE "コブシヲニギレ"
- ついにLogicが映像化。だが、歌詞がない!!ミクスチャー系のロックに傾倒していたELEVEN時代らしい曲で、聞く人によってはドン引き必至。かなり歪な楽曲。もう音源化はないかなと諦めてたのだけど、歌詞がないことで逆で希望がわいた。
- LIVE-GYM 2001 "ELEVEN"
- ツアートラック横のアドレスの主張が大変激しい。恋心は何気にBUZZ!!以来の原曲にそったアレンジのものがお目見え(2003年や2002年はかなりアレンジされてた)。直前の「B'zのLIVE-GYMへようこそ!」の連発がとてもナイス。一見そのまま恋心にいったかのように見えますが、実際は違います。恋心はアンコールで外も真っ暗になってます。大変楽しげに演奏するメンバーの割に、演奏が妙にハード。そして、スイマーよ2001!!。これは今回のDVDの中で個人的ベストトラック。たっぷりと客を煽るイントロも良いし、ダンサーとライトの演出が物凄くかっこいい。ちょっとMONSTER'S GARAGEのダンスパートを思い出させるけど、ポップだったMONSTER'S GARAGEに比べてこちらはキレがある。あと、稲葉さんのテンションが終始異常なまでに高い。ダンサーたちの方を向いてクロールをするシーンとか、特別派手な演出というわけでもないけど、すげぇハマってる。スイマーよ!!という曲が個人的に好きだからかもしれないが、この映像だけ20回以上みてる。今夜月の見える丘には普通かな。元々ライブではノリ辛い方の曲だと思うんだけど、よく演奏されて映像化されてるんだよねぇ。
- SHOWCASE "SAPPORO DEVIL"
- 札幌からSTAY GREEN。これもだったらあげちゃえよと似たようなノリなのですが、真っ直ぐ伸びるような印象の曲なので、a BEAUTIFUL REEL.の映像の方が個人的には好みです。
- LIVE-GYM 2003 "BIG MACHINE"
- Pleasureツアー、北米ツアーの後の三本目のツアーということで、バンドには相当の疲労がたまっていたツアー。B'zの二人の顔も明らかにやせ細ってる。特に稲葉さんはこの年の無理がたたって喉を壊し手術したほどギリギリのツアーでした。ちなみに珍しく冬のツアー。DVDの目玉としても取り上げられている空中バイク演出のあったアラクレを収録。映像で見ると派手でかっこいいですが、実際には音も匂いも凄いですし、何より落ちやしないか心配で演奏に集中できない演出でした。同じ年のアラクレでも渚園とは違って、やや94年っぽい雰囲気が漂う演奏。稲葉さんの声のせいもあるかも。そして、#1090とは打って変わって落ち着きのあるソロプレイをする松本さんの華。こんなにも10年で変わるものだなと驚かされる。アルバムではタイトルチューンの割に恋歌に美味しいところを持ってかれた曲ですが、本当に美しい曲です。同じ女性コーラスが入るのでも92年の#1090とはえらい違いだよね。
- LIVE-GYM 2005 "CIRCLE OF ROCK"
- 追っかけの如く何公演も見に行ったツアーです。ここに収められている千秋楽の大阪公演も初の遠征をしました。be with?の皆さんとHRCでライブで飲み屋で騒いだのも良い思い出です。CORツアーの映像はとにかく画質が良く、しかも、バンドが物凄く健康的。無理をせずに楽しんで演奏してる様がよく伝わってくる。特にライブ化けするultra soul、juice、BANZAIが入ってますが、これは見てもらってライブバンドB'zのエネルギーを堪能してもらいたい。92年の映像とのパワーの違いに驚くこと必至。あまりによく出来ていて、こういうブツ切りの形なのがもったいないくらいです。