Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

THE FRUSTRATED

THE FRUSTRATED (通常盤)

THE FRUSTRATED (通常盤)

ONE LOVE、UNITY ROOTS & FAMILY,AWAYを飛ばして聞いたからかもしれないけど、今までのGLAYのアルバムとは大分違うものを感じる。HEAVY GAUGEまではあった、どこか無難なまとまりめいたものが消えてる。非常に個性的なアルバムですね。四人全員が作曲してるからか、まとまりもない。せいぜい、全体的にギターサウンドに凝っているくらいの共通点しかない。その代わり個々は強烈に主張してますよ。
最初の三曲は歌謡曲めいたロックから完全に脱却した、アグレッシブなロックを連発。THE FRUSTRATEDの冒頭の声はどことなくhydeっぽいぜ。英語歌詞もばっちりマッチしてる。前と違ってTERUの声が弱々しくないから、ごく自然に聞ける。
シングル曲のBEAUTIFUL DREAMERはストリングスをきかせたアップテンポな王道ポップ。余りに王道過ぎてアニソンめいた雰囲気が漂ってる。ある意味マンネリなんだけど、今までにない爽やかさが新鮮。
BLASTはGLAYというより、東京スカパラダイスオーケストラ全開な曲で、暑苦しさがたまらない。次のあの夏から一番遠い場所より夏っぽい。当たり前か。
あの夏から一番遠い場所からは落ち着いた感じになる。無限のdeja vuからはアコースティックな反戦系の曲。低く渋い歌い声にむしろ注目。
時の雫はWHITE ROADを聞いたときから好きな曲だけど、アルバムで加えられた最初と最後のストリングスにまた涙。でも、人によっては大仰過ぎてかったるいかもね。
そこからはまたアップなロック曲が続くんだけど、注目はRunaway Runaway。妙にビジュアル系な曲が新鮮。そういえばGLAYも昔はビジュアル系でした、多分。
STREET LIFEはシングル曲。シングルとしての記憶はないんだけど、ミディアムバラードとしては一品。後半に向けての盛り上がり方は素晴らしいの一言。
最後を飾るのは南東風。ミナミゴチと読むんです。I'm in Love同様和気藹々とした、笑顔になれる曲。YUKIとくずがコーラスに加わって、明るさに拍車をかけてる。YUKIは声がコーラス向きじゃないから、コーラスと言うよりツインボーカルに聞こえてしまうんですけど。くずは良いコーラスしてる。このほのぼのとした感じとキラキラ感がたまらない。GLAYの曲の中でもかなり好きです、この曲は。
個人的には凄く聞き込みたい一枚。BELOVEDみたいに、メロディの良さを活かしたアルバムも嫌いじゃないけど、こういう激しい曲があった方が僕は好き。緩急ついてる方がやっぱりアルバムとしては好きだな。