Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

RISE

Rise

Rise

何か、僕のおすすめのアルバムというとWIG WAMだとかTHE DARKNESSだとか、どこか色物感の強いバンドが多かったりするんですが、今回は色物感ゼロです。物凄くタイトなバンドとアルバムです。
THE ANSWERのRISE。まだ、日本盤はないので、輸入盤だけになりますが、その内日本盤も出るんじゃないでしょうか。KERRANG!あたりが絶賛してるらしいですし。実際、絶賛に足るアルバムです。
前にも書きましたが、LED ZEPPELINを強く思い出させてくれます。ポップナンバー一切なしの混じりっ気なしの60〜70年代型のHRアルバムです。ボーカルのCormic Neesonはそういえば、どこかプラント似ですね。パワフルなボーカルスタイルもプラントに良く似てる。新人にしちゃやたら上手すぎるボーカルとかもね。
UNDER THE SKYはセカンドシングル。抑えた調子のボーカルから、ハイテンションに畳み掛けるA、Bメロの流れがとても気持ち良い。公式サイトに行けばPVも聞けますし、iPodに曲も落とせるようになってます。まぁ、PVは新人らしく少々・・・いやかなり陳腐なのですが。
NEVER TOO LATEはファーストシングル。ギターのソロで幕を開けるやはりヘビーなナンバー。ボーカルの力強さをうかがわせる雄叫びから、コーラスと共に加速するまで飽きさせません。
COME FOLLOW MEは至極真っ当なアッパーなナンバーで、BE WHAT YOU WANTはややポップなミディアムナンバー。この二曲の流れはちょっと80年代っぽいね。どっちもサビのメロディーを強化した曲だし。まぁ、余計な音が入ってないから、実際にはTHE CIRCLEのB'zみたいな感じと言った方がいいのかもしれない。
MEMPHIS WATER!こういう渋い曲をいきなりやってしまう辺りがZEPっぽいのです。実に渋くムーディーなブルースなのですよ、この曲。間奏が怒涛の展開から、突然リズミカルに跳ねだし、またブル−ス調に戻るのなんて60〜70年代そのものじゃないか!違うことがあるとすれば、少し曲が短いくらいだ!
NO QUESTION ASKEDからは再びアルバムが加速。目まぐるしく表情を変えていくアルバムに、翻弄されまくりでした。INTO THE GUTTERでは「あれ、これどっかできいたことあるような・・・?」といういくつかのフレーズに首を傾げ、SOMETIMES YOUR LOVEのキャッチーなサビと一緒に歌ってみたり、LEAVIN' TODAYとか2分59秒しかないよ!
PLEACHIN'のイントロとかどう聞いてもZEPかストーンズじゃないか!そういえば、叫んでない時の声、ミック・ジャガーに似てなくもないな。ミックのあくの強いうたい方を少し抑えたような感じ。道理でブルースがハマるし、曲が踊りだしてるわけだ。
締めのALWAYSはバラードです。最後がバラードなあたり、やはり彼らも現代のバンドのようです。ZEPなら確実にキリリとロックナンバーで締めますからね。Aメロではこんな声出せるんだと驚きます。ついでに意外にキャッチーなメロディーにも驚かされます。まぁ、途中で転調してバラードでなくなってしまうのでけどね。
まぁ、実際のところ、ZEP級のアルバムではありません。系統としてはBUCKCHERRY系で、TIME BOMBのFRONTSIDEみたいなロックナンバーのみで構成しなおした感じとでも言いましょうか。でも、ZEP好きな人は絶対気に入ると思います。BUCKCHERRYがパンクっぽい要素とキャッチーな方向に向いているのに対して、THE ANSWERはもっとブルージーでオールドな方向に向いてる。アメリカとヨーロッパの違いか。
WIG WAMと並んで非常に楽しみなバンドです。ただ、WIG WAMと違って、これぞという名曲がないんですな。DEEP PURPLEWHITESNAKEとツアー回ってたし、先輩バンド受けやオッサン受けはいいんだろうけど。それだとBUCKCHERRYみたいに、今ひとつ受けないまま終わっちゃうのかな。A7Xが大受けの今、BUCKCHERRYやTHE ANSWERみたいなバンドも受け入れられてもよさそうなもんだけどな。