Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

Queenライブアルバム発売

先日、LED ZEPPELINのリマスターについて、長ったらしい文章を書いたが、素晴らしいニュースが飛び込んできた。Queenが1974年のレインボー公演を二枚組でリリースすると言う。その名もずばり、そのままLIVE AT THE RAINBOW '74である。
Queenのライブについては、音源がそれなりにある。まずは、現役からフレディ没直後にかけて、発売したものが三つ。JAZZツアーの模様を収録した Live Killers。中期の代表的な曲を聞けるライブアルバムだが、ライブを元にスタジオで大分弄くり倒しているので、余り臨場感は感じないかもしれない。
Live MagicはA KIND OF MAGICツアーのダイジェスト盤である。バンドの状態はそこまで良くない上に、いくつかの曲でカットが入るというQueenには珍しいくらい出来のよくないアルバムだ。同ツアーの最終公演であり、Queenとして最後の公演を収めたLive at Wembley '86は2枚組の、いわばLive Magicの完全版だ。新旧の代表曲を織り交ぜたこのライブアルバムでのフレディは絶好調とまでは言わないが、このライブにかける気迫が凄まじく圧倒される。長らくQueenのライブアルバムといえば、これという状態が続いた。
2004年に発売されたQueen on Fire - Live at the BowlはQueenの最も良い演奏の一つとして有名な公演をパッケージ化したものである。フレディの調子は極めてよく、どんな曲でも自在に歌いこなしている。続くRock Montrealもそれに引けを取らないくらい調子の良い公演を収めている。二つのアルバムの出来に差異はないが、前者はHot Spaceリリース後のツアーということで、選曲がややマニアックで尖っているのに対して、後者はThe Gameリリース後の英米を制した後のグレイテストヒット的な選曲となっている。パフォーマンスと選曲全て含めれば、Rock Montrealが一番の出来といっていいだろう。
ここまでで紹介したライブアルバムはいずれも中期以降、Queenがライブバンドとしての地位を確立してからのライブを収録している。いわゆる初期の妖しげな貴公子的な時代のライブは公式にはまったくリリースされていないのだ。初期の音源は多重録音が多く、ライブに向かないこと、バンド自身がまだ十分な実力を持っていなかったため、リリースに踏み切らなかったものと察するが、僕のように初期のQueenファンにとっては寂しい話である。CD通りといかないのは分かっているが、それらがどんな風に演奏されたかだけでも知りたいのがファンの心理である。
今回、発売されるのはまさにそうした初期のファンには涙モノの公演である。Queen2とSheer Heart Attackのツアーをパッケージングした、まさに初期の初期のライブアルバムだ。当然、持ち曲が少ないため、後にはライブから姿を消してしまう曲が、たっぷりと詰まっている。Bohemian RhapsodyWe Will Rock YouWe Are The Championsも存在しない時期のライブである。楽しみでないわけがない。
LED ZEPPELINのスーパーデラックスエディション購入には踏み切れなかったが、今回はどうやってお金をためたものかと考えあぐねている次第である。

Live at the Rainbow

Live at the Rainbow