Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

LIVE-GYM 2017-2018 LIVE DINOSAUR

すでにPleasure2018の抽選予約も始まっていますが、昨年から今年にかけて行われたLIVE DINOSAURに参加しているので、簡単に感想を書いておきたいと思います。
参加したのは東京ドーム2日目、さいたまスーパーアリーナ1日目の二日間です。どちらもステージ下手の端の席でしたが、見づらさは感じませんでした。ステージ上部には7枚の長方形スクリーンが据えられ、左右に3つずつの照明付きのアームが突き出している形です。ステージと左右の足場の間には、パーク風の木のセットとひっくり返った車が置かれています。スクリーンには地下の坑道めいた映像が映され、時折火花が飛び散っています。
ほぼ定刻で開演すると、画面がトロッコにでも乗ったように動き出し、画面は外へ。ジュラシックパーク風の森林の中を進むと、DINOSAURのジャケットにあった卵が割れているのが見えます。慌てたように画面が動くと、足元には倒れた標識が。標識に描かれたLIVE DINOSAURのロゴの恐竜が「LIVE DINOSAUR!!」と叫んだところで開演です。

1.声明
2.CHAMP

アルバム曲はDINOSAURの感想で触れたので除外。恒例のMCを稲葉さんが言おうとすると、スクリーンの中のロゴ恐竜が自分が言うとごねだし、稲葉さんが譲りますが、「B'zのLIVE-GYMが」のような調子で、都度稲葉さんが突っ込みを入れる始末。最後は稲葉さんが「後はワタシがやりますから!」と引き取って、「B'zのLIVE-GYMにようこそ!!」の声。

3.孤独のRunaway
4.ハルカ
5.ルーフトップ

孤独のRunawayはGLORY DAYS以来、実に9年ぶりの演奏となりました。MC明けにがつんとイントロを鳴らす曲という印象が強くなっている気がします。増田さんのキーボードから松本さんのギターソロへの流れが圧巻の曲ですが、今年はいつも以上に気合の入った演奏に聞こえました。CDのギターソロ前の「ドーン・・・!」という音が好きで、ライブでも楽しみにしてたのですが、GLORY DAYSよりは大きく聞こえた気がしたので満足です。

6.FIREBALL
7.MOTEL
8.赤い河

レア曲枠と言って差し支えないでしょう。2002年に演奏されて以来、実に15年〜16年ぶりとなったFIREBALLの登場です。当時よりも稲葉さんの声に迫力が増しているため、最後のサビの迫力も半端なかったです。声の出としてはさいたまの方がよく出ていた印象ですが、さいたまではこの曲でのバンドのミスがはっきりと聞こえてきました。最後は以前と同様に「yeah…yeah…」とトーンを落としていき、そのまま高音に持ち込むのかと思いきや、松本さんのギターとの掛け合いに突入。最後は稲葉さんのシャウトが炸裂して、バンドが戻ってくる構成でした。
最近はそこまでレアでもないでしょうか。MOTELが恐らく2012年のInto Free以来の登場です。Don't Leave Meとの日替わりですが、収録の関係か、さいたまは二日間共にMOTELが演奏されたため、Don't Leave Meを聞く機会は逃してしまいました。EPIC NIGHTでもDon't Leave Meは演奏されていますが、映像化に恵まれない曲です。個人的にはMOTELはよく聞く曲で、SURVIVEでもBIG MACHINEでも聞きましたが、年々味わいを増していく曲です。Into Freeの演奏が一番好きだと思っていましたが、今年の演奏を聴いて、また考えが変わりそうです。東京ドームの二日目では間奏前に「Shut my door!!」と叫んでいたのが印象的でした。ちなみにさいたまでは元通り「Close my door!!」でした。
暗転したステージに壮大なストリングスの音が鳴り響くと、ぴんときた人たちがそのメロディにざわつきだします。1994年以来、実に24年ぶりに演奏となる赤い河です。スクリーンには宇宙の映像が映し出され、どんどん地球に近づいていき、美術館に飾られた赤い河=コロラド川の絵が映し出されたかと思うと、ドラムの音とともに「FIND ME NOW」のサビに突入します。
元々The 7th Bluesの中でも愁いを帯びたメロディとストリングスの壮大なアレンジが際立っていた楽曲ですが、古い熱心なファンには別のエピソードでお馴染みかと思います。ELEVENリリース時に「川」繋がりで、Raging Riverと赤い河に何か関連性があるのかと問われた際に松本さんがすっかり忘れていた曲です(稲葉さんは覚えていていて、歌詞の意味合いの違いについて語っていました)。もっともすぐに思い出して「明石君らしいアレンジ」とコメントしていましたが。
そのようなエピソードを思い出す人もいれば、単純にメロディアスなこの楽曲が好きという人もいるでしょう。切り立った大地の映像をバックに演奏される赤い河はアルバム曲とは別の意味で本ライブのハイライトの一つでした。意外と歌部分は短いので終わってしまうのが名残惜しい感じもありましたね。

9.SKYROCKET
10.それでもやっぱり
11.愛しき幽霊
12.弱い男
13.Purple Pink Orange
14.イチブトゼンブ
15.DIVE

「アルバムの曲やっていいですか?…いいって!」という稲葉さんのMCを挟んでDINOSAURから5曲連続でアルバム曲が登場。愛しき幽霊と弱い男がCD以上の存在感を見せたように思います。比較的定番曲を外してきている構成ですが、やはりこの曲は外せないのでしょうか。すっかりお馴染みのイチブトゼンブですが、最後のサビを少しドラマチックにアレンジしての演奏でした。メンバー全員を一気に映す映像の演出も手伝って少し新鮮な感じがあったのではないでしょうか。
エンディングからそのままCDシングルと同じ曲順でDIVEへ。と言っても、冒頭のアカペラは抜きなので、アルバムバージョンです。DIVEのイントロって他の曲から繋げやすいんだと思うんですが、いつもDIVEだとわからずに会場でまごついています。DIVEからアンコールラストまでは一気に駆け抜けていく構成ですね。

16.Dinosaur
17.King Of The Street
18.フキアレナサイ

アルバム曲を全て消化して、バリーの印象的なベースのリフでフキアレナサイがスタート。In Your Townでは恐らく季節柄もあって外れていた楽曲です。ステージ左右には大きな布を上空に舞い上げるダンサー、スクリーンには大型のジェットエンジンが映し出されます。中央にもジェットエンジンもどきの扇風機が登場し、風を起こしますが、スクリーンの迫力に対していささか小さすぎるような気もしました。原曲は冬のultra soulという要望に合わせてスマートにおさまった楽曲ですが、ライブではコール&レスポンスも挟んでかなり派手な印象を受けました。最後は中央の扇風機から雪が降り注ぎ、メンバーがそれを浴びながら幕を閉じました

19.Still Alive
20.ultra soul
21.BANZAI
ED SE:ひとりじゃないから -Theme of LIVE-GYM-〜未発表曲

本編ラストにStill Aliveを置いて、アンコールはultra soulBANZAI。クリスマス前の公演ではアンコール一発目にいつかのメリークリスマスが登場していました。日替わりで何か冬の楽曲が来ないものかと期待していましたが、過去の冬公演同様にいつかのメリークリスマスが特別な演目扱いで、それに代わる楽曲はありませんでした。最近のツアー全般がそうなのですが、本編に比べるとアンコールの選曲がやややっつけのように感じます。本編には入りきらなかったultra soulと、最後のひと盛り上げにBANZAIをとりあえずといった風にも思えますが、外せない定番とファンの要望を両立するためにはこのような構成もやむなしなのかもしれません。とはいえ、フェスで最高に盛り上がったultra soulですので、その勢いに負けずと観客も大いに盛り上がったように思います。BANZAIはイントロが始まった瞬間にスクリーンに一文字ずつBANZAIの文字が出てくるのが、シンプルながらもかっこよかったですね。
「せーの!お疲れ!」の後は、ひとりじゃないからが流れますが、東京では稲葉さんのMCが被り、「東京!」とは叫びづらい状態に。さいたまでは逆に稲葉さんが促し「さいたま!」の声が揃いました。そのあとに流れる未発表曲はゆったりとしたバラード。かつてはループで流していたものですが、今は録音対策もあってか一回流してすっぱり終わりです。
振り返ってみるとイチブトゼンブ、ultra soulという超定番はありますが、ドームツアーとは思えないくらい濃い選曲でした。ENDLESS SUMMERも超定番から少しずれた選曲で攻めた感がありますから、Pleasure 2018は恐らく定番が目白押しになるのではないでしょうか。一方でFC会報でのランキングには二人も目を通されたようなので、多少はレア曲にも目があるかと思います。参考までに「LIVE-GYMで聴きたいと思っている曲」のTOP10を。

1位 恋心(KOI-GOKORO)
2位 光芒
3位 恋じゃなくなる日
4位 RUN
5位 BAD COMMUNICATION
6位 Brotherhood
7位 LOVE PHANTOM
8位 STARDUST TRAIN
9位 Crazy Rendezvous
10位 グローリーデイズ

1位と4位〜7位は当確とみて間違いないでしょう。近年の曲としては破格の高順位を記録した光芒。私も一票入れた楽曲ではありますが、ACTIONの曲という印象が強いので難しいかもしれません。冬の楽曲である恋じゃなくなる日も真夏のツアーでの演奏は絶望的です。辛抱強くこの手のランキングに食い込み続けているSTARDUST TRAINはそろそろ目があるのではないかと思います。今のバンドに合うかどうかはともかく盛り上がることは必至です。Crazy RendezvousはIn Your Townで演奏されてますが、NATIVE DANCEに近い位置づけで演奏の可能性があるかもしれません。この曲は地名を入れられるという意味では非常にPleasure向きですよね。前々回のPleasureのタイトル曲であるグローリーデイズ。これも個人的には大好きな曲で、ベストとPleasure一回だけで眠らせておくにはもったいないので是非とも演奏してほしいところです。
ちなみにLIVE DINOSAURで演奏された孤独のRunawayは14位、赤い河は18位、MOTELは36位、FIREBELLは50位圏外からの選曲なので高順位でなくても演奏の目は全然ありそうです。こうして選曲に思いを馳せられるのもPleasureツアーの醍醐味ですね。まずはチケット確保が最優先ですが。