Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

霧の向こうに繋がる世界

霧の向こうに繋がる世界

霧の向こうに繋がる世界

魔法使いサラバント、沈んだ歌姫、海の魔女などでボーカル参加した霜月はるか氏とRevoのコラボ作品。それだけ聞くとほとんどSound Horizonじゃないか、と思うけど作詞作曲が全てRevo領主様ではないので、Sound Horizonとは違うものと見ないといけない。マキシシングルながら、三曲で一つの世界観を形作ってるのはいかにもSound Horizonらしいですけど。
Weiβ 〜幻想への誘い〜は作詞:霜月はるか 作曲:Revo。少女が霧の中に囚われてしまう物語、というか序章。Revoの綺麗なメロディーに、霜月嬢のやや幼い感じのボーカルが良くあってる。ジャケット通りの白い霧の立ち込めるイメージが良く出ている。イントロと間奏のストリングスが秀逸。歌詞が全部日本語で「→」とかが使われてなくて語りがないことに違和感を覚えた僕は完全に領民の一人です。最後のコーラスワークとストリングスの絡みもとても綺麗。幻想に呑まれていく・・・。
Schwarz 〜そして少女は森の中〜。これは作詞:Revo 作曲:霜月はるか。作曲もこなす霜月嬢。ピアノと水のSE、コーラスで構成されるイントロが不気味。そして歌詞が打って変わってRevo全開で笑える。過剰なまでに不気味で物語性を強調した歌詞に「これだよ、これ」と頷いてしまう。いえ、森の中に迷い込んだ少女の話なんですけどね。曲は不気味じゃないし、霜月嬢の声質の関係もあって実際には不気味というより、幻想的な雰囲気。あらまりと違って不気味な感じはしない。ただ、歌詞カードと歌詞が凄く不気味。
schwarzweiβ 〜霧の向こうに繋がる世界〜。タイトルチューンはRevo様自らが作詞作曲。オペラ調のコーラスワークから始まるスピーディーなナンバー。Sound Horizonの中でもここまで突き抜けてスピーディーなナンバーはそうはない(黒の預言書とかはそうかなぁ)。Sound Horizonは語りが入る都合上、どこかで一回落としますからね。曲としての出来も素晴らしい。最初のコーラスもそうだけど、駆け抜けていくようなメロディーが素晴らしい。特にBメロは本当に良い。そこだけ何度も聞いていたい。それはRevoも分かっているようで、最後も一番目立つのはサビよりBメロ。間奏で待ってましたとばかりに長いギターソロが出てくるのが微笑ましくもあり、嬉しい。弾きすぎだろうってくらい弾いてますからね。ギターだけ半端なくメタルしてる。歌詞は霧を振り払い、森の中から抜け出そうという内容。少女とその父親が出てくる。三曲だけじゃなくて、是非フルアルバムでもやってもらいたい、と思わせる出来。
同じマキシシングルでも少年は剣を…/Sound Horizonより、僕はこっちの方が好きだなぁ。神々の愛した楽園とか良い曲でしたけどね。