Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

ハヤブサ

ハヤブサ

ロックといった感じですな。一曲目の今の力強いアコギのサウンドからそれがひしひしと伝わってくる。2分にも満たない短い曲だけど、力強さはアルバムの中でもトップレベル。
余韻を余り残さずに放浪カモメはどこまでもへと続いていく。この曲はドラムの主張が激しい気がする。するりと流れていくメロディーと激しい演奏の間にあるはずの落差がないのが興味深い。あと、Bメロが秀逸ですね。カモメがふわりと浮いて一瞬落ちるようなイメージがする、このBメロは。
間髪いれずに、スピッツのシングルイメージとはかけ離れたロックなイントロ。入り組んだ迷宮を思わせる演奏と歌詞、エフェクトをきかせたボーカル。これはかなりスピッツへのイメージが変わる楽曲だね。間奏の激しさとか素晴らしい。しかし、歌詞は良く分からない。草野ワールドが全開しすぎてる。あ、曲名はいろは、です。
さらばユニバースは力強いながらも、前三曲に比べると従来のスピッツに近いイメージかな。ギターソロの雄大さに軽く安心する。もう少しドラマチックな曲構成なら良かったかもしれない。サビがゆったりしすぎてる印象。
聞き慣れた草野さんの声が戻ってくる甘い手。エコーがかなりきいてることもあって、ボーカルが一層澄んで聞こえる。サビが近づくにしたがって段々と激しくなる緩急のついた演奏が雰囲気を出している・・・がやや長い。多少ダレる。メロディーが長いから仕方がないけど。
HOLIDAYは歌の間で刻まれるリフが非常に粋で良い。曲自体もメリハリがきいてて飽きない。覚えやすいし、割とお気に入りの曲。まぁ、目立つような曲じゃないけど。でも、前曲との差で結構目立ってるかも。最後の大サビがとても耳に残る。
8823。ドラムとベースのモダンなイントロから始まる楽曲。バンドの演奏だけ聞いてるとどこぞの洋楽のような雰囲気がある。というか、こんな感じの曲を聴いたことがある気がする。対照的にメロはやや退屈な印象も受ける。しかし、全てはサビへの布石。サビで爆発する感じが気持ち良いですね。歌詞もここで爆発してる印象。
タイトル通り、宇宙を漂うな印象を受ける摩訶不思議なインスト曲、宇宙虫。プラネタリウムとかそういう宇宙の映像と一緒に流したらとても合いそうだ。まぁ、アルバムの中で一回区切りをつけている曲。
ハートが帰らない。世界を切り替えたように爽やかな楽曲。歌詞自体は短いけど、曲は普通の長さ。サビが言葉伸ばしまくってるから長い。淡々と語るようなメロディーと、熱唱するサビの落差がドラマチック。これはとても良いバラード。
スピッツの王道、ホタル。頭のサビから一気に曲になだれ込むこの展開が素晴らしい。ベストで聞いたときは余り印象に残らなかったけど、この流れで聞くと凄い名曲に聞こえてくる。いや、というか名曲なのだ。一気に個人的に好きな曲の上位に上がってきた。
シングルに大サビを加えて帰ってきたメモリーズ・カスタム。これをリアルタイムでまともに聞いた人は驚いただろうなぁ。アルバムの中ではいろはに近いのだろうけど、ファンキー過ぎてどれとも違う印象を受ける。大サビがある分、個人的にはシングルより好き。シングルの何故かアンニュイなイントロも好きだけど。
俺の赤い星は田村さん作曲。暗い。ベタなくらいに暗い。桑田さんとかが歌えばしとしとした湿っぽい楽曲になるんだろうけど、草野さんが歌うととにかく暗い。声が澄んでるからだろうか。あんまり好きな曲じゃないかな。
ジュテーム?もう、タイトルだけで勝ちじゃないですか。ジュテーム?草野さんによるアコギの弾き語り。優しいボーカルとメロディー。アルバムの中では一番好きな楽曲。アルバムの中ではむしろ異色なんですけどね。聞いてて凄くほっとする。間奏で胡弓が絶妙なタイミングで入ってくるのも好印象。何度聞いても飽きない曲ですね。
ジュテーム?で終われば体裁が良いのだろうけど、最後に敢えてノリの良い曲が来る。疾走感のあるポップナンバー、アカネ。一曲目とかに来てもおかしくないような曲なんだけど、これが次の作品への橋渡しをしているのかもしれない。夕陽がよく似合いそうな曲です。
宇宙虫を境にアルバムの流れが変わる。前半はシンプルながらも力強いロックを志向したのに対して、後半は従来のスピッツらしいメロディアスでソフトな流れ(メモリーズ・カスタムは別)。スピッツへの印象が割りと変わるアルバム。