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たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

EVANGELION.CO.JP

良い具合に池袋に行く用事と暇があったので見てきました。僕はエヴァをもちろんリアルに見た世代なのだけど、エヴァに燃えた世代ではない。小学生には少々難解に過ぎた作品ですよ、あれ。僕よりもう少し上の人たちじゃないかな、ハマったのは。そんなわけで、エヴァの印象といえば、まずかっこいいOP、血を流す不気味な機体、根暗な主人公、ややグロテスクな敵といった感じで余り良い印象は無かった。しばらくしてから、その良さを一応理解はしたのだけど、もう一つ盛り上がらなかったわけです。
だから、リメイクを聞いたときも別段何とも思わなかったし、むしろ安易なリメイクなのではないかなどと思ってたわけですよ。ただ公開後に良い噂しか出てこない*1のが気になって見に行くことにしたわけですよ。
いやー…大変素晴らしかった!以下、若干のネタバレで感想を書こうと思う。



まず、作画が素晴らしい。トレスも結構あったのだけれど、色彩がやはり比べ物にならない。当時はやや薄い色調だったのが、くっきりとしたものになったし、光と影がはっきり描かれていた。CG技術の向上でNERVの建物内部の細かいメカ部分なんかも二次元から脱却していた。ずっと建物を写されても飽きないんじゃなかろうか。噂のラミエルとか、当時と比べ物にならないですよ。そういえばラミエルは第五使徒ではなく第六使徒になってたな。
エヴァも大分変えられてた。初号機の機体に蛍光グリーンの塗装は派手すぎないかと思ったけど、闇の中で眼と蛍光グリーンが光るシーンは未だに記憶に残っている。零号機は余り出てこなかったけど、これは余りかっこよくなかったな。少々残念。
デザインの変更といえばリリスの仮面。原作は結構不気味なアニメだったのだけど、他の使徒と同じデザインが使用された。何と言うか、ショッカーの顔みたいだった。使徒の死に方にも変更が加えられた。使徒が血飛沫をあげる中で架かる虹というのは実に象徴的だったと思う。
声優陣も12年ぶりとは思えない若さ。レイの声が当時より感情を込めた感じにしてたのはわざとだろうか。林原さんだからわざとだろうなぁ。薄い感情キャラ元祖はやはり強い。
シナリオ面。細部に変更を加えてはいるけど、大まかな筋は同じ。105分で使徒三つを倒すというから詰め込みにならないか心配したけど、日常パートを適度にカットし、テンポの良い流れになった。見終わったときは「え?もう?」って感じ。個人的にはやはりヤシマ作戦が肝。シンジが泣きながらポジトロン・スナイパー・ライフルを拾い上げるシーンには高まった。シンジ君はこんなに熱い男だったかと思った。「逃げちゃ駄目だ…逃げちゃ駄目だ…逃げちゃ駄目だ…」や「笑えばいいと思うよ」は相変わらずの名台詞。個人的には前者が好き。
最後に出てくるあいつについては、言わないでおこう。大いに期待させられる。
宇多田さんのBeautiful WorldはEDとして良い。しかし、可能ならばOPとしてやはり残酷な天使のテーゼを配してほしい。もう一回OPもリメイクして、大音量で聞いたら鳥肌ものだろうなぁ。最後に出てくるTV通りの予告だけでも興奮したんだから、OPをやられたらそれだけで死ねる。
次回はアスカ登場。ミサトさんの口上を聞く限りは、次回からかなり変わってきそう。目玉はやはりアスカ・シンジでイスラフェル撃破でしょう!ユニゾンキックには大いに期待している。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破。待ちきれない!そして、心せよ!