Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。すっかり、緩やかな更新となったブログですが、今後も何とか続けていくつもりではあります。さて、新年の挨拶はそこそこに、代わりに昨年、よく聞いたCDの紹介でもしたいと思います。サントラやインストは入れたらきりがないので除外で。

Marchen(初回限定盤)

Marchen(初回限定盤)

イドへ至る森へ至るイド(初回限定盤)(DVD付)

イドへ至る森へ至るイド(初回限定盤)(DVD付)

昨年駆け込みで発売された、Sound Horizonの七枚目のアルバム、Marchen。グリム童話を題材にした、七つの復讐劇。前作から一転、おどろおどろしい曲が並ぶのかと思いきや、中身は意外にも明るいトーンの曲が多く驚き。もっとも、明るいが故に復讐の残酷さが浮き彫りになる面もあるのですが。わずか9曲ながら、65分を超える大作揃いのアルバムです。
初心者にお薦めはしませんが、別にやめた方が良いとも言いません。全てが一つのオリジナルの物語である前作に比べたら、今回は明確なボーカル、グリム童話という下地、独立した楽曲(無論、それなりにつながりはあるのですが)、と分かりやすい部分もあるかと思います。ただし、聞く際にはプロローグマキシである、イドへ至る森へ至るイドを聞くことをお勧めします。まぁ、初心者はRomanの方がいいと思いますけどね。
個人的にはどっぷりとサンホラに浸れる名アルバムでした。
COSMONAUT

COSMONAUT

Marchenと同発だったバンプ最新作。どちらもじっくり聞きたかったので、敢えてしばらく封印してました。スピーディーなナンバーを排して、ゆっくりと聞けるアルバムになりました。歌詞も青臭さが抜けて、むしろかつての青臭い自分を見守るような視点に切り替わりました。こういう目線のアルバムがあってもいいんじゃないかと僕は思ってます。もっとも、この路線を突き進まれるとちょっと困惑してしまうのも事実なのですが。アレンジ力は確実に増してて、楽曲ごとの色が分かりやすくなってきてるので、次はこれをかつての激しい痛々しさに向けてほしいところです。
バンプらしからぬポップさをもったウェザーリポート、ギルドを彷彿とさせる歌詞とケルトっぽいアレンジが光る分別奮闘記、アルバム中唯一叩きつけるような悲鳴が聞こえてくるモーターサイクルの三曲がお気に入りです。
SENSE

SENSE

転がせばロックだけじゃなくてポップだって回り出す。長いこと続けてきたポップ路線の一段落となったアルバム。まぁ、このアルバムについてはちょっと下を見ていただけば、詳しく書いてあるのであんまり長く書くのはやめましょう。お気に入りは変わらず、擬態とPreludeですが、最近は365日が好きになってきました。サビの最後にファルセットになるのが好きです。
GLAY(初回限定盤)(DVD付)

GLAY(初回限定盤)(DVD付)

これも最近といえば最近かな。実験が消化されないまま歪な形で出てきがちなのがGLAYのアルバムですが、今作は一切なし。シキナや風にひとりは実験色が強いナンバーなのですが、しっかりGLAYの曲として消化されてます。ミドルテンポの楽曲が多いので緩慢な印象を受けそうですが、そこは10曲47分というコンパクトさでカバーしてます。もう一曲バラードとかだったら、ちょっと退屈なアルバムだったかもしれませんね。
相変わらずシキナの美しさに感動し、Preciousの歌詞に泣きますが、王道的な遥か…やSatellite of loveが心に響く今日この頃です。
Keep The Beats!

Keep The Beats!

案外、今年聞いた邦楽の中で一番ロックしてたかもしれません。麻枝のマルチな才能には感心するばかりです。最近の音楽界とは真逆の方向性、バンドのみで作られたシンプルなガールズロックアルバムです。ライブも追加公演に行かせていきました。久々に拳と首を振りまくって、次の日、激痛に襲われた記憶があります。
サビ後の叩きつけるようなメロディーが印象的なCrow Song、イントロからしてスリリングなロックナンバーであるRun with Wolves、歌詞と曲の気だるさがコミカルなMorning Dreamer、ガルデモらしさを目一杯詰め込んだLittle Braverと好きな曲は尽きません。
Hadou(初回限定盤)(DVD付)

Hadou(初回限定盤)(DVD付)

ヘイドゥー!マグマの頃、ぐちゃぐちゃに溶け合ってた要素が綺麗に分解され、稲葉浩志の音楽として新たに吐き出されました。バンプと同じでそれが良いのか悪いのかは多分人によるかと思います。マグマは奇跡の一枚とみて、志庵からが稲葉浩志の始まりと思った方がいいような最近はしております。
この手をとって走り出してが好きなのは相変わらずです。それ以外だと聞きはじめのころは去りゆく人へ、不死鳥押しですが、最近はOkayとLone Pineにしんみりとした気分になります。今宵キミト、リトルボーイのアレンジの妙も中々だなぁ。まぁ、Hadou関連についてはen?が映像化されるので、その際にでも、また。
Sing All Love(初回限定盤)(DVD付)

Sing All Love(初回限定盤)(DVD付)

優しい忘却

優しい忘却

曲も歌もぐっとレベルが上がりました。全14曲、全て愛の曲ですが、バラードから、キャッチーなポップソング、挑戦的な激しいナンバー、様々な芸風で飽きさせません。しかもこれが天井ではなく、次回も大いに期待できる、そう思わせるだけの素晴らしいアルバムだったかと思います。
キャッチーさが売りのTomorrow's chance、切なさと和の感覚を前面に押し出したPRECIOUS ONEといったシングルはもちろん、覚醒フィラメント、Final Moratoriumといった茅原実里お得意のデジタルロックでまずアルバムをしっかり固めてます。その隙間を縫うように今までにはない、歌謡曲的な要素を押し出した雨音のベールやサクラピアスといった曲がアルバムの表情に豊かさを加えています。
その中でもお気に入りはバンド色を強く押し出した書きかけのDestinyとPerfect energyの二曲。といっても受ける印象は真逆。淀みなくメロディーが流れていく書きかけのDestiny、少々腕白なようでいて実はベタベタなのが微笑ましいPerfect energy、甲乙はつけられません。
そしてアルバムとはまるで雰囲気を変えた優しい忘却。まぁ、これは正確には長門のキャラソンと捉えるべきなのかもしれません。消失もめでたく映像化されたということで、久々に聞いたら季節もあいまって凄く染みる曲でした。
書いてみれば全部邦楽でした。洋楽も聞いてるんですけど、個人的には不作でしたね。WIG WAM、Buckcherry、BON JOVIといった自分自身大好きなバンドが新しいアルバムを出したのですが、全部自分の好きな方向とまるで違う場所に着地してしまった感じ。決してクオリティーが低いというのではなく、僕が好きだった彼らとは違うなぁというわがままです。BON JOVIのベストの新曲は最高でしたけどね!あと、新規開拓をまるでしなかったですね。今年はもっと色んなものを聞きたいですね。今年の抱負はそれにしようかと思います。