- 今夜月の見える丘に
- 皆さんご存知、民放ドラマ最高視聴率を記録したビューティフルライフの主題歌で、金銀ベスト盤発売以降のB’zの曲としては恐らくultra soulの次くらいに有名な曲なんですが・・・何故かB’zファンからは余り好きだという声を聞きませんね。まぁ理由として考えられるのは
１.直前にONEという名バラードがあるから。
２.同じ年にMay、RINGといったマニア受けするバラードが出てるから
３.タイアップに乗じて一般購買層を狙った売れ線ポップ感があるから。
なんていう言葉を友人から聞いたことがあります。僕この曲好きなんですけどね。マンドリンによる不思議な印象のイントロから始まって、優しく語り掛けるような稲葉さんのボーカルが何とも心地良い。サビの「つ〜ないだら」という譜割りはよく変だという言葉を聞きますけど、僕は違和感無かったです。稲葉さんが歌ってるせいかもしれませんね。友人がカラオケで歌ってるの聞いたら、とんでもないサビになってました（笑）そして何が最高ってギターソロ直前のちょっとしたブレイク。稲葉さん曰く「アメリカ南部」っぽいこの部分。この瞬間、僕の意識は本当に夜の丘に飛んでます。ギターソロ。これ、シングルとは別にELEVENのものとバラードベストのもので計３つあるんですが、一番いいのはELEVENのだと思います。Alternativeってつくくらいだから、ELEVENのも最初からあったんでしょうね。ならそっちシングルにせいや、と（笑）ライブはもっぱらELEVENのだし。生のバンド音で、ストリングスとかを使って壮大にしてるわけでもないのに心に染み込んできますよね、この曲。うん、良い曲です
この曲で他に思い出すのはやはりＰＶ。稲葉さんのお髭が世間一般にお披露目されたものです（笑）結構、渋い感じでいいんですけど、どちらかと言えばお髭はこういう曲より、今回のARIGATOみたいな奴の方が合うと思うんですが・・・かっこいいから良しとしましょう。あと、発売前までに使われてた、白黒で稲葉さんが髪にパーマしてソファに座り、松本さんはちょっとあらぬ方向を見ていたアー写がかっこ良かったですね。ただ、この曲、ライブには余り向いてない気がするんですね。一応バラードなんだけど、じっくり聞き入る感じでもないし、さりとて大合唱かなといえばそうでもないって感じで。それこそjuiceツアーでやったようにペンライトなんかが良く似合いそうですけど、持ち込み禁止だし（持ってないし(笑)）曲としても、ハードなバンドサウンドの後にしろ、ポップな曲の後にしろ、流れが少し中断されちゃう雰囲気があるんですね。一番良いのは、あのラジオ、オールナイトニッポンでやってくれたようなアコギにボーカルのみという奴なんじゃないでしょうか。あれは曲の本質が浮かび上がってきて本当に良かったです。 - だからその手を離して -Mixture Style-
- これは元々は確かBrotherhood -Extra-の徳島公演がB’zデビュー日に重なるので、演奏しようかということから始まって出来た曲ですね。これ、本当にあのだからその手を離して？！というようなかっこいい仕上がりになってます。松本さんのギターにしろ稲葉さんのボーカルにしろ、「あぁ、B’zってロックバンドになったんだんなぁ」と思わずにはいられません。少なくとも、この曲に。「だからその手を（パンッ）離して（パンパンッ）」ってな具合の手拍子はもはや似合いません（笑）当時の生音バンド路線を引き継いでいて、ギターもかなりぶっとく響くようになっていますし、稲葉さんは「しつこくつきまとってる〜！！」と思いっきり声を張り上げています。ギターソロの導入部のシャウト直前といった感じのファルセットはかっこいいんですが、個人的に原曲のギターソロ直前の静けさが気に入ってたので、それが消えたのは残念（今夜〜もそうだけど、ああいう嵐の(?)ギターソロの前の静けさが好きなのかも）。でもギターソロ自体は大好きです。ライブの迫力をそのまま切り取ったような感じですね（といって参加したjuiceツアーが「あの」千葉マリンですから生で聞いたことはないんですけど）。最後のサビの輪唱のようなコーラスは原曲以上に厚いですけど、これってただエコーかけてるわけじゃないですよね？最後はフェードアウトじゃなくて、きちんと締めてくれてます。全体を通してみると、本当にライブを切り取った仕上がりですよね。その辺が人気の秘訣でしょうか？なんにせよ、ライブから生まれたアレンジというのが大きな影響を与えているのは確かです。また、こういうのやって欲しいですよね。具体的に言えばBAD COMMUNICATIONを（笑）
はい、というわけで、今回は遅れぬように早めに仕上げてみました。個人的な印象ばっかの上、まとまりがなくて読みにくくて、申し訳ないです。要は「今夜月の見える丘にってあんま人気無いけど、良く聞くと結構良い曲でしょう？」ってことです。
