Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

天元突破グレンラガン BEST SOUND

サントラ強化週間。
天元突破グレンラガンというアニメは電脳コイルと並んで、去年を代表するアニメだと思う。というか、この二つは原作なしのオリジナルアニメとして、歴代のアニメにひけを取らないものだと思う。
電脳コイルは去年見てたんだけど、グレンラガンはこないだたまたま見て、凄く面白かった。そこで、見終わった僕が次に起こした行動がサントラを買いに行くことでした。
面白いもので、アニメとかドラマとか映画とかそういう映像作品を見ても、DVDを買うという行為より先にサントラとか主題歌を買う行為に走るんだよね、最近の僕。昔はサントラとか興味なかったんだけどねぇ。

天元突破グレンラガン BEST SOUND(DVD付)

天元突破グレンラガン BEST SOUND(DVD付)

そんなわけで買ってきた。BEST SOUNDという名の通り、OP、ED、挿入歌、キャラソンがフルサイズで入ってて、ノンクレジットDVD付、もちろんサントラもついてるというお得盤。Amazonにはあるのに、周りに何で店にないんだと思ってたら期間限定生産で生産終了してた*1。それでも、置いてある地元万歳。三連休での帰省万歳。
一枚目は歌もののみ。OPとして起用された中川翔子さん、ことしょこたん空色デイズがやっぱ軸になるのかな。歌詞もしっかり話の内容に合わせてあるし。一番が一部・二部、二番が三部・四部に対応してるんだよね。元気の良いギターポップ。歌はどうかな。下手ではないけど、凄く上手いわけじゃない。何というか、器用なイメージ。OP映像と一緒に見てると、とても良い感じ。一部のOPでカミナ、ヨーコ、シモンの三人が欠伸をするシーンが好きだ。
個人的には、11話や総集片で良いタイミングで流れたhappily ever afterの方が好きだったりする。見た人は分かると思うけど、11話はグレンラガンにとって一つの大きな転換だった。というか、最高に興奮する回だっただけに、そこで流れたこの曲は大変印象深い。まぁ、元々はOP用として作られた曲だそうで、曲の印象は空色デイスと同じなんですけどね。それでも、この曲のサビを聞くと11話を思い出して、高まってしまう。
キャラソンは思った以上に三人とも上手かったかな。
サントラサイドの方は、やっぱ「ラップは漢の魂だ!」が核だよね。実はブックレットに作曲した岩崎さんのインタビューがあって、そこにほとんどが書いてある。ラップだけが反骨精神の象徴たりえるという岩崎さんの考えにはちょっと簡単にはうなずけないけど、バージョンを変えて四回登場する「ラップは漢の魂だ!」が大グレン団達の反骨精神の象徴にはなっていると思う。そんなに激しいラップではなくて、むしろ機械的な印象さえ受けるのだけど、決められた運命に堂々と抗う大グレン団の姿が確かに浮かび上がる。圧巻なのは「"Libera me" from hell」で、オペラ対ラップという異色の組み合わせ。崇高な理念を掲げる敵と、反骨精神むき出しの大グレン団を一曲で見事にあらわした曲。これは聞いててゾクゾクくるよ。こういう普通ならありえないものがメインとしてあっさり据えられてしまうのがサントラの魅力ですよねぇ。
もちろん、他の曲も盛りだくさん。サントラというよりはインスト集で、短い曲がたくさんではなくて基本的にきっちり一曲完成されたものが収録されている。その分、劇中でどれが使われたか分かり辛い面もあるのだけど。「BafBaf!そんなに燃えるのが...好きかい?」は戦闘のテーマの一つだけど、劇中で使われた部分は後半にならないと出てこない。そういうのが煩わしい人にはちょっと嫌かも。菅野さんみたいに普通に曲として仕上げた物をサントラに回すというスタイルに近いから、そういうのが好きな人にはお勧めです。
サントラメインのはサントラメインで二枚組で出てるらしい。ただし、ここに収録された21曲丸かぶり。買うかどうかは思案中。

*1:Amazonにあったのは、若干のプレミア価格のついた出品だった