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たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

拡張プレイス

『ROBOTICS;NOTES』OPテーマ 「拡張プレイス」

『ROBOTICS;NOTES』OPテーマ 「拡張プレイス」

先日、ROBOTICS;NOTESをクリアした。STEINS;GATEという傑作の後ということもあって、ゲームへの評価については賛否両論あるようだ。前作のことは差し置いても、確かに親しみにくいキャラクターが多いものの、個人的には非常に楽しくプレイした。一つの大きな事件を巡って何かをするのではなく、高校生のロボット作りにまつわる様々なエピソードを経て、最後にそれまでゆっくりと敷かれた伏線が表に出てくる形式は長く楽しめるものだったし、最後には前作とはまた違うお約束ながらも熱い展開で魅せてくれた。
ゲームはさておき、そのオープニングを飾るのがこの拡張プレイスだ。志倉千代丸がまたしてもやってくれた。スカイクラッドの観測者、オカルティクスの魔女という素晴らしい曲を書きあげた志倉千代丸だが、この曲もその二曲に引けを取らない。
今回タッグをつとめるのはZweiという二人組のユニット。Zweiとして、志倉千代丸曲とタッグを組むのは初めてだと思うが、ボーカルのAyumuは僕自身が愛してやまないオカルティクスの魔女でもボーカルを務めた、中性的な声ながらも非常に力強い歌を聞かせてくれるボーカリストだ。
先に挙げた二曲は、STEINS;GATEうみねこのなく頃にという方向性は違えど、不穏さが表に出た作品用の楽曲ということで、曲自体も聴き手の不安感と焦燥感、そこから抜け出す爆発感を巧みに演じた曲だったが、今回はどちらかと言えば、青春をテーマに据えた楽曲だけあって、非常に爽やかである。
爽やかさを鮮やかに彩ったのが、ゲームのオープニング用の映像である。この映像と曲のマッチ具合が素晴らしく、思わずiTunesで購入してしまった次第である。特にイントロから1番にかけては映像と曲が最高にマッチしてる。
志倉千代丸の曲と言えば、歌詞での重大なネタバレをさらりと置いてしまうことだが、この曲に関しては、その要素が薄い。もちろん作品とは密接にリンクしてるし、よく読むと伏線めいた歌詞がちらほらあるのだが、スカイクラッドの観測者やHacking to the Gateのように振り返ってみて、あっと驚愕するような詞はなかった。
ゲームでは1番のみのショートバージョンだが、フルでは、感想の「ハッ!!」というかっこいいフェイクやラストの「Wow wow wow!」の掛け声がより長く、完全な形で聞くことができる。間奏の「ハッ!」はタイミングも絶妙で癖になる。