Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

HARD TO BE A ROCK'N ROLLER...IN TOKYO

ハード・トゥ・ビー・ア・ロックンローラー

ハード・トゥ・ビー・ア・ロックンローラー

二枚目の方を先に買ったから、二枚目からレビューしようかとも思ったんだけど、やっぱり折角だから順序良くやろう。そんなわけで、月曜からはまりっぱなしのノルウェー出身バンド、WIG WAMのデビューアルバムです。日本では、今日発売の昨日フラゲ
ジャケットを見ただけで、引きそうなアルバムですね。いや、分かってる。この人たちは全然ルックスはイケてない。THE DARKNESSも大概色物な感じだったけど、この人たちはそれ以上だ。THE DARKNESSジャスティンだけだったけど、この人たちはバンドぐるみだからね!でも、曲は違います。THE DARKNESSみたく曲(っつーかボーカルだけどさ)まで、色物っぽいことは全くありません。HRファンなら誰もが通過したはずの80年代の煌びやかで華やかでキャッチーな曲に真っ向から挑んでます。まぁ、今の時代にそれをやること自体が色物なのかもしれないけど。
アルバムの一曲目を飾るのは、彼らの代表曲とも言えるIN MY DREAMS。もう、出だしのサビからしてベタベタなポップ・ロック。べたべた過ぎてカッコいいとしか言えなくなる。「Come on!Come on!」のメロディーがいつの間にか頭から離れなくなってるから困ったものだ。そして、そんな曲ばかりが収められているのだから素敵過ぎる。
例えば、BLESS THE NIGHTやMINE ALL MINEなんかもベタベタなポップ・ロックなんだけど、これが馬鹿に出来ない。聞いてると、バンドの素晴らしさは勿論、今まで聞いてきた80年代の色んな曲が思い浮かぶから二倍楽しいってもんさ!
やっぱ、バンド全員が上手いのが大きいね。ボーカルのグラムはKISSが中途半端にメイク落としたような顔だし、まぁ、声も若干KISSっぽいんだけど、ちょっと信じられないくらい歌が上手い。声の強弱の付け方が絶妙なんだよね。どんなに叫んでても、上手く「落とす」んですよ、声を。そこが、凄くキャッチーで耳に残るし、聞き心地がいい。シャウトもしまくりでね。いわゆる、連続シャウトだとか、高音シャウトだとかどんなポップな曲でも歌の裏で、間奏でお構いなしにやってるからね。
ギタリストのティーニーも素敵ですよ。ERECTIONというインストを聞けば分かるんですがね、わはは、やっぱり美味しいとこ取り。BRIGHTON ROCK/QUEENめいた演奏から始まったかと思えば、いつの間にかERUPTION/VAN HALENになってたり、「コイツ、分かってるな」、と(笑)
A LONG WAY TO GOはちょっと80年代色の薄い、異色なアコースティックな曲かもしれない・・・と思ったらWANTED DEAD OR ALIVE/BON JOVIか。
まぁ、そんな事書いてると、80年代の焼き増しっぽいバンドかと思われそうだけど、一部の超名盤と呼ばれるものを除けば、80年代のものより「らしくて」完成度は高いと思う。美メロだけじゃなくて、ノリの良いロックもしっかりこなしてますしね。まぁ、サビは大抵キャッチーだけど。
バラードも上手いんですよ。まぁ、ベタなバラードっていうのは、時代に関係なくずっとやられてるから、このバンドがやって特に目新しいということはないのですが、泣きのメロディをおさえてるよね。
この日本盤、ボーナストラックが3曲入ってるんですけど、その1曲はI WAS BORN TO LOVE YOU/KISSのカバー。そうそう、カメラのCMで流れてる奴です。それを、バリバリの80年代のゴージャスな感じに仕立て上げてる。「あれ、この曲ってこんなかっこよかったか?」と首を傾げるくらいカッコいい。間奏とか痺れる。
もう、一曲がDSCHINGHIS KHAN。曲名だけ見てると「?」だけど、何のことはない。誰もが踊ったことのあるジンギスカンです。しかし、「ROCK AND ROLL!!」と叫んでから、この曲を演奏するのってどうよ・・・とか思ったのですが。すいません、ジンギスカンはロックだネ!マーティーみたいな台詞になっちゃったけど、分厚い演奏とボーカルのおかげで、非常にノリよしカッコよしの曲になっとります。素敵にも程がある。
長くなりましたが、言いたいことはただ一つ!「皆、聞け!」