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たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

東京伝説 溺れる街の怖い話

東京伝説 溺れる街の怖い話

東京伝説 溺れる街の怖い話

歌ではない。ドラマCDというか朗読CDというか。物語は昨年このミス一位である平山夢明氏。独白するユニバーサル横メルカトルの一種異形とも言える作風は衝撃的だったので果たして、これはどうなのだろうか。語り手はSound Horizon最強最高に胡散臭いゲストボーカル、じまんぐ。この二人のケミストリーや如何に。
まぁ、割と普通なのですが。怖い話というのは集中力をもって聞かないと意味がない。本を読んでる最中なら、文章から人は頭の中に本の世界を形成していくし、映像なら視覚と聴覚をフルにして他のものをシャットアウトする。その集中力が怖さを生むと思うのだけど、CDという媒体は聴覚はともかく視覚がフリーだからねぇ。夜中、百物語をやるように部屋を暗くしたり、眼を閉じたりしないと、眼に写る日常風景が話の怖さをぶち壊してしまうんだな。だから、聞く時はその辺を注意して聞くといいかも。
話はじまんぐを中心に語られる。彼が一人で喋りとおす時もあれば、女性が参加して女性側からの視点で語られることもある。どの話も共通しているのは怖いのは人間だということ。怖いというよりはゾッとするという感覚の方が個人的には強かった。一応、毎回オチめいたものが用意されているんだけど、登場人物の少なさから「この人がやったんだろうなぁ」とか「こういうことするのかなぁ」というのが分かってしまうので、何が起こるか分からない怖さに慄くということはない。
つまりは、じまんぐの胡散臭い喋りをひたすら楽しみたい人が買うと良いよ、ということ(説明放棄)。