Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

無作為にA面ばかり紹介/風の詩を聴かせて/奈落の花/人として軸がぶれている/LiNK/Winter Mix 2003

ソロじゃないけど、サザンの彩と同じ雰囲気を受ける曲。というか、サビが良く似てる。タイアップである映画の雰囲気にあわせて書かれたのは分かるけど、インパクトがもう一つ足りないかな。多分ね、2001年〜2002年のソロのインパクトが強すぎたせいでこの程度じゃ物足りなく感じてしまうんだと思う。Aメロ、Bメロのしっとり聞かせる作りは素敵だし、二番以降の桑田さんが今だからこそ書ける歌詞も胸にくるものがある。それだけにサビの足りなさが浮き出てしまう。まぁ、サビで勝負したいわけじゃないんだろうけど。それなら、A面に持ってこない方が良かった気がする。

奈落の花

奈落の花

前作はアニメが事件部分ということで、曲も猟奇的なイメージが前面に出ていたのですが、今回は解の主役である古手梨花と羽入の心情を前に出したやや切なげな曲調。アニメ用のショートバージョンだと、最初にノイズめいたイントロから始まり、コーラスで終わるOPに相応しいドラマチックな作りになっていた。フルバージョンではイントロは控えめで、サビに向かって、徐々に盛り上がる構成で二番からアニメで聞いたような激しい音が出てくる。二番の歌はしっとりと歌っているのに、淡々とせき立てるようなドラムが運命に追い立てられている梨花と羽入らしくて良いですね。「逃ゲラレナイ」というコーラスが複雑に絡み合う間奏から、「抜け出してって」と泣き叫ぶようなサビにいくのも素晴らしい。ただインパクトは前作の方がずっと上かなぁ。あと、この曲だと祭囃し編にはあまりあわない気がするなだけどどうなのだろうか。

ぶれぶれぶれぶれ。アニメのOP画像の勝ちですね。曲はともかく、大槻ケンヂさんの歌い方が今ひとつ好きになれない僕。絶望少女達のコーラスの入り方とか大好きだから、他の人が普通に歌ったら個人的に名曲なのだが…しかし、どうにもこうにも頭に残る曲。二番のピアノ使い方は割と鳥肌もの。何故、一番から入れなかったのか。デチューンですか!曲のデチューンなのですか!?絶望した!デチューン社会に絶望した。ぶれぶれぶれぶれ…(レビューになってねぇ)。

そろそろ聖戦のイベリアのレビューを書きたいけど、深遠の詩が解けないので書けない…さりとてLost以前のアルバムやリヴァイサン、poca felicitaを書く気力もないので、代わりにSound Horizonが楽曲提供したものを二曲。まずは上のねとらん者に提供したLiNK。れっきとした歌モノで透き通るようなあらまりさんの声にストリングスの音が印象的なバラード。SH単体だとどうしても濃い物語であるが故に、曲も転調を繰り返したりSEを重ねたりしてて、耳を奪われがちけど、ここではピアノを基調とした暗さのないメロディーを堪能できる。あらまりさんのいつもは悲痛な響きを持つ高い声も、ここでは澄み渡って聞き手を癒してくれる。もちろん、恒例の転調とそれに伴う語りもあるけど淡々とした無表情さよりも、優しさがにじみ出てる。SHの悲劇は優しさの裏返しだということがよく分かる曲。
もう一曲はとらのあなのクリスマス企画に提供したWinter Mix 2003。こちらはインストで、曲の雰囲気はLiNKに良く似ていて、ピアノとストリングスの音がメイン。そこに鈴の音が添えられ、最後には子供たちの合唱風のコーラス(実際に歌ったのは多分あらまりさん)が加わり、クリスマスらしい雰囲気を出している。澄み渡った冬の湖畔を思わせる楽曲。これもSHをあまり聞きなれていない人には意外な楽曲かも。忘レモノや少年は剣を…のボーナストラックの雰囲気を知っていれば、そう意外でもないのだけど。こういう美しいメロディーは曲中で印象的に使われることはあっても、全面的にそれを押し出すことが少ない(最近だと美しきものは比較的メロディーを前に出してたかな)ので、また楽曲提供してほしいなとか思ったり。