休講キターーーーーーー!!
さ、こんな時はPCルームにこもってレビューをやるに限ります。あ、昨日は何か遅くまでメッセ大会が勃発してたようで、皆様お疲れ様です(参加してないけど)。
- LOVE PHANTOM
- もしB’zの代表曲をあげろと言われたら皆はどんな曲をあげるでしょうか?B’z人気の火付け役となったBAD COMMUNICATION?B’zのシングル史上最高のセールスを誇る愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない?クリスマスの定番曲となったいつかのメリークリスマス?はたまた、スポーツ応援歌として定番になりつつあるultra soulでしょうか?
なるほど、確かにそれらも代表曲として相応しいでしょう。でも、僕が(恐らくは多くの方が)あげるのはこの曲、LOVE PHANTOMです。いろいろな意味でこの曲は特別であり、B’zらしさというのを兼ね備えているのです。まず、曲の披露のされ方からして、他の楽曲とは違います。BUZZ!!ツアーで、緑のレーザーが会場中を染め上げ、荘厳でどこか悲しげな旋律とともに現れたのがこの曲です。稲葉さんのヴァンパイア扮装、松本さんのギターレーザー、そして空中ダイブ。こんな劇的な曲の披露のされ方は他にはありませんよ。オペラ、ストリングス、ギターが重なり合い、どこかの暗い夜の異国に誘い込まれたかのように曲が始まると、ストリングスが悲しげな表情をして、オペラが悲しみの声をあげます。そこから、キーボードの音だけが一人歩きしだし、曲が力強さを増していき、低く押し殺した声が響き渡ります。
You must know what I am. I must tell you what I've been lovin'. I'm nothing, lifeless, soulless. 'Cause I'm LOVE PHANTOM.
そして、一気にバンドが加わり、いきなりサビへ。もうこの時点で、物凄いハイな状態へと導かれます。Aメロ→サビの後に、ラップめいた語りが挿入され、再びAメロ→サビ。オペラとドラム、打ち込みのみの間奏にやや短めのギターソロが食い込み、曲はクライマックスへ。ストリングスと打ち込みをバックに稲葉さんが主人公の勘違いを切々と歌い上げ、再び冒頭のサビへ。宇徳さんの悲しげながらも突き放したような言葉がそっと囁かれ、オペラにより、
Can you hear the sound. It's my soul. I will give you anything. Anything you want.
あの音が聞こえるかい。それは僕の魂。何でもあげるよ。君のほしいもの全てを
息もつかせずに終わります。決して短い曲じゃないんだけど、「え、もう終わり!?」って感じがします。ロックなのに打ち込みを多用して、しかも生のストリングスを導入する大胆なやり方は愛のままに〜の時以上にスマートで、きちっと決まってます。歌詞は「君がいなきゃ駄目な僕」の典型的パターン。そして、ライブでの盛り上がりも最高、と文句なしの楽曲・・・・と言いたいんですが、しかし、が、しかし。ひとつだけ苦言を呈したい。松本さんのギターがCDでは完全にお飾りなんですよね。別にギタープレイ自体が悪いと言うんじゃないですけど、どうも曲の邪魔にならないようにしてますって感じが拭えないんですよね。ライブの時にみたいに、冒頭の声の裏からバンドが加わり始めて、間奏ではオペラの替わりにずっとギター鳴らして欲しかった。ラストもダイブの時のように長々と演奏してくれて構わない(この裏で鳴ってるベースが何気にかっこいい)。そして最後はピアノで締めてくれれば完璧だったのに・・・確か都響の時は後奏は長めにやってたはずだから、HOSは期待しましょう。しかし、そうは言っても、B’zの中でも屈指の作り込まれた出来上がり(個人的にCallingと並ぶ出来)であるのは間違いないです。juiceツアーの生ストリングスと共に演奏され、雷をも演出としたこの曲「愛の幻(幻の愛)」を僕は一生忘れません。
そういえばタイトル。曲自体やBUZZツアーの演出というか稲葉さんの衣装がヴァンパイア(ドラキュラは人の名前。吸血鬼の訳は確かヴァンパイアだったはず)、そして何よりオペラ座の怪人を彷彿とさせるため、勘違いされがちですがPHANTOMの訳は幻が普通だったはずの気がしますです(曖昧)。無論、幽霊とか怪人の意味もあるんですが、この曲の場合は幻と取ったほうがええ気がします。でも、あの衣装個人的には怪傑ゾロ/Mask Of Zorroのイメージですね。Zorroとして公開されたアラン・ドロン主演のやつ。でも、演出のイメージはインタビュー・ウィズ・ヴァンパイアなんですよね、確か。ブラピよりトム・クルーズのイメージが強烈なやつ。 - FUSHIDARA 100%
- 1st Beatがこんだけ真面目にやったら、2nd Beatは逆ベクトルへ全開というのがB’zです。ギターの唸り声から、一気にお得意のバンドサウンドへ。機械を通したボーカルから、辛辣なお姉言葉が吐き出されます。案外、本当に強い女性から見た稲葉さん的歌詞の弱い男はこんな風に見られてるのかもしれません。もう、1st Beatの荘厳な雰囲気ががらがらがっらと壊れていきます(笑)歌詞としては『快楽の部屋』2とも言うべき凄まじい内容ですよ、はい。でも、こういうもろお色気ムンムンなバンドサウンドの方が確かにB’zらしいと言ったら確かにそうかもしれませんね。ギターソロ?ばっちりです。もうグイイングインのガンガンです。これぞTAK MATSUMOTO!!とLOVE PHANTOMの後だけに強く感じます。そして、キーボードにシフト。その上になんかフガフガ、ふにゃふにゃ言ってるコーラスと一聴しただけじゃ気づきにくい程長く伸ばして歌ってる「やーイーターいーよーぅにーしーまーすーぅぅううーっ!」(笑)ラストサビ前ではMannequin Villageの「まだ小さかった頃に〜」のくだり級の痛切かつ強烈な皮肉が飛び出します。
金愛心体この星じゃ全部つながってる
愛まで含めちゃう人はなかなかいません。てゆーか、LOVE PHANTOMの全てを投げ打っても、幻しか見えない主人公の立場は・・・?(笑)まぁ、それはともかく、その後に必殺のシャウト。いやぁ、こういう「あ、シャウト来るぞ来るぞ・・・キター!!」的なのはいつ聞いても痺れますね。最後は飯島さんの喘ぎ(?)声でセクシーに曲が終わります。この頃にはLOVE PHANTOMの荘厳さは微塵もございません(笑)