Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

WIG WAMANIA

ウィグ・ワマニア

ウィグ・ワマニア

基本路線は1枚目と同じ。80年代ど真ん中なゴージャス路線なのですが、1枚目より若干ポップ色は薄めで、ロック色が強い。1枚目のBLESS THE NIGHTみたいな甘々なポップはないかな。ポップはとりあえず置いておいて、ロックナンバーとバラードだけで構成されてる。
1曲目のWIG WAMANIAはオープニング用の小曲。グラム(vo)がなにやら、わめきたてながら2曲目へとつなげていく。後ろでは割と分厚いコーラスで「WIG WAMANIA〜♪」1枚目もそうだったけど、ちょっと、メタルっぽい始まり方だ。
2曲目、ROCK MY RIDEは完全に直球のロックナンバー。ドラムの印象的な音から、バンドがどんどん重なってシャウトで始まるあたりは王道としか言いようがない。出だしの歌い方がHAVE A NICE DAY/BON JOVIに似てると思うのはちょっと勘ぐり過ぎでしょうか。
その勢いをそのまま続けるのかな、と思いきや、3曲目では哀愁たっぷりのパワーバラードSLAVE TO YOUR LOVEが登場。こういう哀愁路線は1枚目ではなかった路線。余りにベタで泣けるサビを気持ちよく歌いこなしてるグラムには脱帽するより他ないです、はい。
そして、4曲目。これは個人的にWIG WAM最強の名曲だね!GONNA GET YOU SOMEDAY。BON JOVIの美味しい所を総取りな楽曲です。曲自体はパッと聞いてすぐ浮かぶのは前にも書いた、YOU GIVE LOVE A BAD NAMEですが、曲の鋭い部分とかギターソロ以降はLIVIN' ON A PRAYERっぽい感じもする。あと、Aメロとか歌詞はむしろBAD MEDICINE。じゃあ、パクりじゃんとかつまらないことを言うことなかれ。ただのFAKEの域でしかないものは興味深くこそあれ、僕は絶賛は絶対しません。正直、YOU GIVE LOVE A BAD NAMEと同等のレベルにこの曲はあると思う。そりゃ、YOU GIVE LOVE A BAD NAMEの方が先にあって、影響受けたのはWIG WAM側だから、YOU GIVE LOVE A BAD NAMEなくしてGONNA GET YOU SOMEDAYは生まれえなかったんだろうけど、当のBON JOVIでさえ、こんな見事な第二のYOU GIVE LOVE A BAD NAMEは作れないレベル*1。本当に素晴らしい曲です。本年度、SPLASH!以来の衝撃。
5曲目はまたバラードですが、これはグラムの作曲。ちなみにそれまでの4曲は全てティーニー(g)の作曲です。自分で作っただけあって、ボーカリスト、グラムが強調されまくった一曲です。歌上手ぇっ!としか言いようがないな。最後のサビなんかどうやって歌ってるっていうんだ、この野郎。この曲の雰囲気はWHITESNAKEっつーか、デヴィカヴァっぽい、Aメロとかの声が特に。
再びアルバムを加速させるのは、バンド全員で共作したDARE DEVIL HEAT。とりあえず、弾けまくりの曲と言おうか。グラムとか叫びすぎ。Aメロ前でデイビッド・リー・ロス張りに叫んだかと思えば、ギターソロ前でスティーブン・タイラーも真っ青な連続シャウト。そして、全くシャウトに曲を譲らないギターソロ。これだけやってキャッチーさを失わないのもある意味凄い。
KILL MY ROCK'N ROLLはアルバムの中では一番ポップな曲かな。凄く分かりやすい曲だと思う。曲の運びとAメロからBメロの流れがTHE DARKNESSっぽいね。割れる寸前のグラムの中音域のボーカルなんかも。サビで裏返らないのが大きな違い。
THE RIDDLEではメタルな面もしっかり見せるティーニー作曲のインスト。完全にティーニーの独壇場です。こういうギターの速弾きインストは80年代のBON JOVIやMOTLEY CRUE、AEROSMITHでは味わえなかった曲だな!WHITESNAKEはサイクスとヴァイがバリバリ弾いてたけど。
THE RIDDLEが終わると完全に後半戦。AT THE END OF THE DAYは普通のバラードだな、うん。前の二つのバラードに比べると凡曲な気がする。綺麗な曲だけど、こういうのは最後の曲とかじゃないと余り映えない気もする。
A R'N'R GIRL LIKE YOUではまたやってくれた。どこかで聞いたことあるというか、今、CMでも使ってるよね?出だしのリフが、そのMY SHARONA/THE KNACKのまんま。「Ma Ma Ma My Sharona!」とか歌いたくなるけど、曲の本体はまるで別物。リフで一回掴んでから、キャッチーに響かせる・・・のはいいんだけど、リフの印象が強すぎて、曲を忘れちゃいそうなんだな、これが。
CAN'T GET HER (OUT OF MY BED)は出だしがやや泥臭い感じ。ギターとボーカルがユニゾンになってる。けどまぁ、割と普通の曲かな。本編ラストへ繋げるための曲。二番目のサビ以降が妙に懐かしい気がするのは何故だ。ギターソロとか特に。
オルゴールの綺麗な音から始まって、アルバム最後はバラードかと思ってたら大間違い。歪んだギターとシャウトにオルゴールの意味あんのかよ!と突っ込みたくなるBREAKING ALL THE RULES。この曲は80年代ではない実にヘビーな展開が聞き所。ゴージャスな路線だけが売りじゃないってところをまざまざと見せつけられる、もとい聞かされる。こういうのももっと聴きたいね、個人的に。ただ、オルゴールは綺麗だったから、バラードか何かに使って欲しかったなぁ。あぁ、あと、2番Bメロのコーラスの重なり方が妙にQUEENチックだったりするのがとても面白い。
後はボーナストラックですね。AFTER THE NINE O'CLOCK NEWSは始まりの「HELLO!」をPSYCHO CIRCUS/KISSへのオマージュと勝手に僕が捉えてる曲。嘘です。楽しさの裏に隠し味として若干の哀愁メロディーを入れた曲。ボーナスには勿体無い曲です。
FLYING HIGHはフラッシュ(b)がボーカルを取りました。流石にグラム並にうまいとは言えないけど、まぁ味のあるボーカルかな。ジョーがボーカルをとるようなものさ!楽しい曲なので余りボーカルは気にしなくても平気というのが本音。グラムが歌ったらもっと良かっただろうなぁというのはその裏に隠された本音。
IN MY DREAMSのライブバージョンは言うことない!ライブでも素晴らしいものですというのと、バンド以外の音も結構重ねてるなという印象。曲が曲だから仕方ないけど。これ、オーケストラと共演した時のライブ音源らしい。生じゃん!



以上!個人的には1枚目よりこっちの方が好きです!だから長々と全曲についてレビューしてみました!長すぎました!反省してます!読み流してください!でも、是非、聞いてみてください!GONNA GET YOU SOMEDAYだけでも!

*1:もし作ったら、僕はジョンに一生ついていくね!