涙のふるさと

涙のふるさと

前作から約一年ぶりとなるシングル。カルマを聞いた時も思ったことだけど、バンプはどんどんシングルらしい曲を書くようになってきてる。もちろん昔も、車輪の唄やsailing daysみたいなスピーディーな曲でキャッチーなメロディーが曲の所々で見え隠れしてたけど、最近はそれがサビに出てくるようになった。涙のふるさとはそれが特に顕著な曲で、Bメロ終わりからサビにかけての流れはとてもポップ。サビだけ流すCMタイアップがつけられるくらいにね。それを良いと見るか、悪いと見るかは人によるんだろうけど、僕自身は嫌いじゃない。アルバム曲全部がそういう曲になったら、とてもつまらないけどシングルだけならありだと思う。
そういうわけで涙のふるさと、とてもポップな一曲です。カウントから始まって郷愁を誘うメロディーにのせて、ゆったりとしたAメロが流れる。この辺のメロディーは良く言えばバンプらしく、悪く言えばマンネリ気味のメロディー。Bメロの後半から、ぐぐっと盛り上がってくる。サビの「会いに来たよ」の繰り返しが耳に残る。サビの出来の分だけ、歌詞は凡作の出来。
真っ赤な空を見ただろうか。こちらの方が従来のバンプらしいかな。頭の歌詞もメロディーもばっちり。最初はゆるい雰囲気なのに、いつの間にか「Hey!」の声と共に始まる激しめのギターソロに移行してる。そういう段々テンションの上がっていく構成もお見事。涙のふるさとに比べると、シングルらしくはないけど良曲だと思う。「たった一度の微笑みがあんなに上手に喋るとは」見事な歌詞です。
恒例の隠しトラックはおるすばん。曲調は壮大といっていいのだろうか。何か、あれだ、The BeatlesのYou Know My Nameを聞かされたような気分、マジで。滅茶苦茶なくせに曲として無理矢理成立させてるあたり、The Beatlesっぽい！と滅茶苦茶な感想を残してみる。コーラスとかそれっぽいじゃないですか？