セインツ・オブ・ロスアンゼルス~デラックス・エディション(DVD付)
- アーティスト: モトリー・クルー
- 出版社/メーカー: UNIVERSAL INTERNATIONAL(P)(M)
- 発売日: 2008/06/18
- メディア: CD
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11年ぶりにオリジナルメンバーで製作されたアルバム。再結成のアルバムとしては及第点を超えるものだけれど、MOTLEY CRUEという看板が少し大きすぎたかな、と思った。DR. FEELGOODに並ぶ傑作などという具合に煽られて期待しすぎた部分があった。実際に80年代のモトリーを思わせる人を惹きつけるような喧しさのある楽曲はタイトルチューンだけ。これだけはKICK START MY HEARTにも劣らぬパワーにあふれている。BUCKCHERRYのジョシュもコーラスで入ってるんですよ。
その他の曲は、きっちりまとまったソリッドなロックで、聞き込んでも良し、一枚の流れで聞くのも悪くない。しかし、もう一つ印象に残りにくい。あまりにまとまりすぎてて、とっかかりがないんですな。
いや、元々、モトリーのアルバムってDR. FEELGOODを除けば、必殺の曲が何曲かと、それ以外は堅実なロックという構成が多かったんだけど、このアルバムはその傾向が特に強い。妙な実験とかもしてないし。バラードらしいバラードもなく野武士みたいなアルバムです。
ド派手な曲がありゃいいっていうもんではないけど、このアルバムの曲は着飾らせればもっと輝きそうなんだよなぁ。アルバムのたびにカラーを変えてきた彼らが常に持ち続けたワイルドさが減退している気がする。
しかし、そうは言っても、ここ最近聞いたメジャーなHR系のアルバムの中では頭一つ抜きん出てるし、前二作と比べて聞いてみたりすると、「おお、モトリーが戻ってきた…!」と思う。しかし、DR. FEELGOODやGIRLS, GIRLS, GIRLSといった往年の名作に比べると一つ足りてない。Theatre Of Painと同じくらいかな、クオリティー的には。
最後のKICK START MY HEARTのライブ音源は明らかに蛇足。声が出てるなら、嬉しいボーナストラックだけど、相当苦しそう。
DVDまだ見てないや。