Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

HINTORI終了、そして…

9月21日にB'zは30周年を迎え、昨日味の素スタジアムにてPleasure2018 HINOTORIが千秋楽を迎えました。ありがたいことに二日間とも参加することができました。全体的には日産スタジアムの二日間の方が良い仕上がり(特に稲葉さんのコンディションはこの二日厳しかったように感じます)のように感じましたが、21日の木村さんサプライズ登場、22日の最後の花火等、最終公演に相応しい仕掛けが嬉しかったですね。
さて、このHINOTORIの公演はさっそくWOWOWで独占放送が決まりました。

B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI- WOWOW独占放送決定!!

デビュー30周年イヤーを締め括り、31年目の幕開けを飾ったツアーファイナル・味の素スタジアム公演を、11月24日(土)WOWOWにて独占放送!乞うご期待!!
9・10月にはB'zの30年間を網羅したスペシャル番組5本を再び放送!こちらもどうぞお見逃しなく。

■9月25日(火)21:00〜
「B'z 30th Year Special Vol.1 1988-2002」
■9月25日(火)22:00〜
「B'z 30th Year Special Vol.2 2003-2018」
■10月9日(火)21:00〜
「B'z 30th Year Special Vol.3 1988-2018」
■10月16日(火)21:00〜
「B'z Music Video Collection
■10月23日(火)21:00〜
「アンコール放送!B'z 25th Anniversary Special 全米ツアー密着ドキュメント『Only Two』」
★11月24日(土)
B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI- 独占放送

※詳細は下記のスペシャルサイトをご覧ください。
https://www.wowow.co.jp/music/bz/

11月にWOWOWで放送するなら、パッケージでのリリースはそう待つことはないかもしれません。WOWOWのサイトでは特報としての動画が出ており、さっそくHINOTORIのライブ映像が出ております(この映像は味の素スタジアムではないと思うので、日産スタジアムあたりのような気がしますが)。
さて、お二人は明後日LOUDNESS主宰のMETAL WEEKENDへの出演、そしてFCイベントのPleasure in Hawaiiがあるのですが、大きなイベントはひと段落となります。2016〜2017年の活動がなかった分、昨年から飛ばした活動をしてましたので、来年は落ち着いて後半からソロのパターンかなと勝手に思ってましたが、オフィシャルのトップに嬉しいメッセージが来ました。
「30TH YEAR THANK YOU FOR YOUR SUPPORT 2019 NEW ALBUM RELEASE & LIVE-GYM See you there!!」新しいアーティスト写真と共に2019年のアルバムリリースとライブが発表されました。HINOTORI、マジェスティック、EPIC NIGHT及びLIVE DINOSAURと未発表曲があるので、確かにアルバムでもないと消化できないとは思っていましたが。しかし、逆を言うと年内はリリースなしなんでしょうか。今年はLIVE DINOSAURの映像化しかリリースしてないのですが…。

「はてなダイアリー」終了の件

2019年春「はてなダイアリー」終了のお知らせと「はてなブログ」への移行のお願い

http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20180830/blog_unify

来年春ではてなダイアリーが終了するとのお知らせが先日ありました。過去の記事を探ってみると2004年7月からこのブログは始めていて、丁度15年くらいではてなダイアリーとしてのこのブログは終わるのですね。今はほとんどB'zのトピックのみを取り上げる淡々とした更新になってしまってますが、いわゆる日記代わりにしていた頃もあったり、ブログを通じて知り合った方とライブに行ったりと色々はてなダイアリーを通じて、面白い経験をさせていただきました。
そのまま終了するのも忍びないので、データははてなブログに移行しようとは思っています。はてなブログ側でそのまま更新を続けるのかどうかは少し時間をかけて考えていきたいと思います。

新曲マジェスティック発表

B'z 新曲「マジェスティック江崎グリコ ポッキーCM主題歌に決定!!

書き下ろしの新曲「マジェスティック」が、9月4日(火)から全国オンエアスタートの江崎グリコ ポッキーCM主題歌に決定しました。
新TV-CM「何本分話そうかな・デビュー篇」のオンエアに先駆け、本日よりYouTubeグリコ公式チャンネルにて、TV-CMと連動したWEB動画(135秒)が公開となりました。ぜひご視聴ください。

●WEB動画(135秒)
https://youtu.be/qekgvIQ7Mn0

江崎グリコ ポッキー公式HP
http://www.pocky.jp/cm/

※新曲「マジェスティック」のリリースは未定です。

HINTORIも中盤を過ぎる頃ですが、意外なB'zの新曲が発表されました。すでにYouTubeにて一番をはっきりと聞くことができます。セミの鳴き声に被さって聞こえてくるギターの深い音から始まるミディアムナンバーです。Aメロは少し武骨で稲葉さんのソロっぽい印象ですが、曲が進むにつれ松本さんらしいメロディが聞こえてきます。「折れない魔法のスティック」というのはポッキーにあわせた言葉でしょうか。しっかりしたメロディでありつつも、ほっとするような穏やかな感じがLIVE DINOSAURの客だし曲と被ります。最近のB'zのバラードには多い路線ですね。
リリースは未定とのことですが、余り待つことがないと嬉しいなというのが本音です。

B'z LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR”

遅くなってしまいましたが、LIVE DINOSAURの映像が発売されております。LIVE DINOSAURツアーはクリスマス公演、大晦日公演、Pleasureを発表した千秋楽公演と特徴的な公演がありますが、いずれでもなくさいたまスーパーアリーナ公演の二日目での収録となりました。さいたまスーパーアリーナ公演での映像化はこれが初めてです(福岡Yahoo!ドームの映像化もないはずなので、クリスマス公演を映像化してもよかった気がしますが、C'monでクリスマス公演は映像化済なので避けたのかもしれません)。
自分自身は前日のさいたまスーパーアリーナ1日目、その前週の東京ドーム公演2日目に参加してますが、セットリストは全く同じです。さいたまスーパーアリーナの1日目はバンドn演奏が怪しい部分もあったと記憶していますが、さすがに持ち直してきています。
DINOSAUR収録曲はもちろんですが、目玉は2002年以来の演奏となったFIREBALL、1994年以来の演奏で初映像化の赤い河でしょうか。ROCK IN JAPAN同様にビリビリと響くような稲葉さんの声が特徴的ですが、そのせいもあってFIREBALLは2002年よりも俄然迫力が増したように感じます。赤い河は原曲にかなり忠実な演奏です。とはいえ、原曲が未熟さを嘆くような勢いがあったのに対して、歳を重ねた分の落ち着いた感じが出ています。映像と歌詞もマッチングしていて、この作品のハイライトと言ってよいかと思います。
DINOSAURの楽曲はQueen Of The Nightを除いて全てが演奏・映像化されました。元々パワフルな楽曲が揃ったアルバムですが、ライブでは一層力強いものとなっています。リフをMCのネタにした弱い男、バンドの絡み合いを強調したハルカ、長い冒頭のギターソロをさらに長くしたDinosaurあたりが個人的には印象に残ります。SKYROCKETとPurple Pink Orangeは逆に少しノリが難しいなと感じました。
イチブトゼンブ、Still Alive、ultra soulはROCK IN JAPANから続投している三曲です。SCENESの映像にもありましたが、イチブトゼンブはアレンジを変えることで少し印象が変わりました。Still Aliveとultra soulはROCK IN JAPANの熱狂を再現しようという意気込みが伝わってきます。
ひとりじゃないから-Theme Of LIVE-GYM-が流れる中、二人が退場すると、会場でも客だし曲として流れていた未発表のバラードが流れてきます。君を気にしない日など、それでもやっぱりの系譜を受け継ぐ地に足の着いた感のあるバラードです。Aメロの落ち着いたトーンや二番サビからの転調といった部分は稲葉さんのソロにも通じますね。かなり低めの視線で今回の会場周りの風景を捉えた映像と、アリーナ公演含む各地でのライブ映像をバックにエンドロールが流れます。冒頭の雪まじりの風景に、ピアノとストリングスのイントロが流れるシーンが妙にマッチしてます。
最後はDINOSAURのジャケットとなった森が現れ、中央のカラフルな卵が微かに揺れるムービーが流れて映像が終了します。ジャケット、ライブでの映像演出からBD/DVDの締めまで綺麗な流れを作ったなという印象です。
初回盤はPleasureで利用できるようにペットボトルケースが付属しています。並べてみて気づいたのですが、紙ケースがプラスチックのケースをすっぽり覆っています。ジャケットのデザイン上の問題かもしれませんが、BD特有の紙ケースの上からプラスチックケースの頭が出ているのがあまり好きではないので、これはありがたい。
発売直後にPleasure 2018 -HINOTORI-が開幕しました。今はアリーナを回っていますが、8月からは日産スタジアムからスタジアム公演が始まります。HPではスタジアム公演に向けて、演出のためのエキストラを募集開始しており、期待が募る一方です。

B'z 30th Year Exhibition "SCENES" 1988-2018閉幕、劇場版公開、そして…

4月から2か月半に渡って開催されたB'z 30th Year Exhibition "SCENES" 1988-2018が先日閉幕しました。入れ替わるように劇場版が全国の映画館で小規模ながらも上映開始しております。前期のシアターで上映された「Behind the Scene : The 29th Year」と、後期の「B'z SHOWCASE 2017 -B'z In Home Town-」が二本立てで70分の映画となっています。
恥ずかしながら後期のシアターのチケットを取り損ねていたので、初日に六本木まで観に行きました。通常の映画のような予告編は一切なく(映画館のスタッフがその旨大声で注意ししていました)、定刻での上映開始。まずは冒頭に二人がゴールドディスクをバックにコメント。SCENES来場への御礼と、これから始まる映像の簡単な説明のみで本編へ。
「Behind the Scene : The 29th Year」は前期のメモでも触れましたが、DINOSAURのレコーディング開始からLIVE DINOSAUR千秋楽でのPleasure 2018発表までのB'zの二人をダイジェストで追ったもの。レコーディングの模様ががっつり収められたのはMAGIC以来でしょうか。YTと三人だけの共同作業から始まり、DINOSAURがどんどん完成に近づいていくのを見たあとにはDINOSAURをまた聞きたくなること請け合いです。
「B'z SHOWCASE 2017 -B'z In Home Town-」は少し時間を巻き戻し、二人の故郷、岡山と豊中での公演をクローズアップ。岡山では稲葉さんの写真撮影から開始。城跡をまだ見ていないというカメラマンに「まだ見てないの?何で?見るでしょ?」といった具合に、のっけからテンション高め。公演前に降った雨について増田さんにからかわれ、「雨ハラだ」と冗談を返すシーンも。公演中は「ここから歌詞全部津山弁で歌うくらいの気持ちで」といったMCを挟んだり、バンドに少しでも津山の良い印象を持って帰ってもらいたい旨を伝えたりと、普段あんまりあらわにしない故郷への愛が強く伝わる映像でした。
一方の豊中は松本さん生まれの地。この日もテンションが高いのはなぜか稲葉さん。公演前から沢山話を振ってやろうとノリノリでスタッフに話し、「無視されたらどうしよう」と爆笑。宣言通り、「ここが豊中かー」などと茶化しながらも、松本さんに執拗に話を振る稲葉さん。松本さんは「喋らせようとしてるでしょ?」と笑いながらも、普段以上のMCを披露。松本さんが関西弁で喋るのは初めて聞きました。映されたライブ映像でも心なしか、いつもよりも前に出て派手なパフォーマンスが多かったように感じます。
ライブ部分はどれもフルではありませんでした。流れたのは以下の通り。
・声明(津山、豊中
・Hi(津山)
・GO-GO-GIRLS(津山)
裸足の女神(津山、豊中
ultra soul(津山、豊中
・GO FOR IT, BABY-キオクの山脈-(豊中
・SAFETY LOVE(豊中
・juice(豊中
・ギリギリchop(豊中
・Still Alive(豊中
目玉は超レア曲のGO-GO-GIRLS、Hi、SAFETY LOVEでしょうか。前2曲は意外なほどに原曲に忠実です。GO-GO-GIRLSのドラムはもちろんシェーンの生ドラムですが、あの独特のイントロの雰囲気はそのままでした。SAFETY LOVEは前期の映像でも話題に上がっていましたが、その際に話していた「51のBirthday」や松本さんが最初歌うという案はなしに。「苦みや渋みが増していく僕らですが甘酸っぱい曲を」という稲葉さんの前置きで曲がスタート。原曲はドラム始まりですし、Pleasure '91でのベースからのスタートが印象深い曲ですが、今回はキーボードから始まりました。サビの手拍子も生憎なしです。
津山のultra soulでの会場の音漏れ開放の映像はなし。代わりに豊中裸足の女神で、客席とハイタッチした後にテンション上がった稲葉さんが松本さんの頭にキスするシーンが収められました。この2公演の稲葉さんは本当にテンションが高かったですね。
映像は最後に二人からPleasure 2018の紹介があり、エンドロールもなく終了。見た後にはDINOSAURだけでなく、過去の懐かしい曲も聞きたくなるのではないでしょうか。
そしてオフィシャルサイトでは、トップにSCENES来場感謝の動画が登場。SCENESの風景がモノクロで映し出され、最終エリアで飾られたHINOTORIの楽譜と歌詞へ。バックで流れるのはもちろんHINOTORI。イントロ部分かと思いますが、わずか40秒少々でLOVE PHANTOMの続編であることをはっきりと感じさせるスリリングなストリングスメインのイントロです。そのまま「いらない何も〜」と続いても不思議じゃなさそうです。何かが始まりそうなところで曲は途絶えてHINOTORIのロゴへ(リンクをクリックすれば、スタッフからの御礼ページに飛びます)。
7月はLIVE DINOSAURの映像発売で幕を開け、すぐに沖縄からPleasure 2018が始まります。いよいよです・・・!

B'z 30th Year Exhibition “SCENES” 1988-2018(後期)

SCENESの後期が5月11日から開催されている。前回からの続きとして2003年〜2018年のB'zを楽器や衣装の展示をもとに振り返っていく。グッズ販売は相変わらず盛況のようで、朝一番で並んでも売り切れている商品が多数あるような状態だ。グッズ販売ストアに並ぶには、エキシビジョンを通過する必要があるため、エキシビジョンも朝は混んでいるのだが、夕方にもなればそれほど並ぶことなくエキシビジョンに入ることができる。

薄暗い通路でオーディオガイドを借り受けて、長い通路を抜けると前回同様にゴールドディスクの展示がずらり。後ろのパネルには大きなパネルに二人のサインがされている。ゴールドディスクに目を奪われていると、意外とサインを見落とす。
2003年からの年表が壁面に展示され、ここからオーディオガイドが始まる。ナレーションは前期同様に安元洋貴さん。ここでは15周年はスルーして、稲葉さんはC'monの製作状況を改めて振り返っている。震災当時、何かの曲のレコーディング中であり、公園に多くの人がいたことや何とか自宅に帰ったものの、その後バンドとしての活動は一度中断し、そこからどのようなことをすればよいか考えた末にできたのがC'monというアルバムだとのこと。MY LONELY TOWNはできた時に会心の出来だったことを改めて松本さんが証、MV撮影で訪れた軍艦島についても、良い経験であった旨の回想があった。

年表の横にはスタジオの再現コーナーなのだが、その間にB'zの活動を振り返る映像を流しているモニターがある。スタジオでは、稲葉さんがわるいゆめについて「寺地君と最初にやった曲」と投げかけると、松本さんが「ACTIONの光芒はとても人気が高い曲」とFC投票の結果を受けた発言をしている。二人そろって、ACTIONは色々な曲があり、結構好きなアルバムと同意すると、話はSUPER LOVE SONGのMV監督のマーティンに流れていき、とてもかっこいい映像をとるがテイク数がとても多く大変であることを二人で苦笑しあっていた。最後には稲葉さんが「果たして彼とまた撮ることはあるんでしょうか?」と笑いながら告げている。
続くエリアは楽器+グッズエリアとなっている。楽器エリアでは、お馴染みの#1090が展示されているほか、ファンならば何度もお目にかかっている1959年製ギブソンレスポールが登場。購入にあたっては2本のビンテージのうちから選んで買ったのだが、もう一本は新品であり一緒に買っておけば良かったと松本さんが後悔したエピソードを聞ける。

またライブに欠かせないアイテムとして、ギターストラップなども展示されているが、ここではドリルに言及。稲葉さんが裸足の女神でドリルを使った演出について触れると、松本さんが当時MR.BIGがやり流行っていたので音源でも取り入れたが、MR.BIGはドリルを使ってメロディを弾くという難解なことをしていたと回想する。またPleasure'92で利用したドリルが現在は壊れて使えないのだが、当時その音にほれ込み、慌てて買うようにスタッフに指示したが、生産終了となっていたことを明かした。ここでは稲葉さんが要はピックアップで音を拾ってるんだからドリルでなくても良いのではと茶化すと、松本さんがそんな情緒のないことを…と諭す微笑ましい場面もあった。ちなみにPleasure'92のTIMEツアーでは93年6月発売の裸足の女神は演奏されていないので、翌年のRUNツアーでは継続して使ったものと思われる。BUZZ!!ツアーの裸足の女神では、同一のものと思われる黄色いドリルが確認できるが、IT'S SHOWMTIME!!ツアーでは青色のドリルに姿を変えているので、壊れたのは95年以降であることが分かる。ちなみにELEVENツアーでも裸足の女神は演奏されているが、この時はドリルを使用していない。映像化されていない98年の裸足の女神がどうだったかは、今となっては不明である。

ギターの一斉展示コーナーでは、数々のシグネチュアーモデルに並んで長らく行方不明だったピンクのミュージックマンが展示。オーディオガイドでの言及はなかったが、ギターには「Great To Be Back」のコメントカードが挟まれ、感謝の意を告げていた。ギターに並んで、マイクスタンドが直立している。これはENDLESS SUMMERにてQ&Aを演奏した際に使ったもので、内部にLEDが仕込まれており、緑色に発光している。ライブの度に新しいスタンドが届いていないかとの松本さんの投げかけに、制作数が多くないため毎回ではないと回答しつつ、「志」の文字が入った専用スタンドを使うようになってからは、以前のような雑なスタンドの扱いをしなくなったと稲葉さんが告白している。雑に投げてるとスタンドが曲がったりしてしまうとのこと。確かに、以前はダッシュと同時にスタンドを放ったりするシーンがあったが、最近ではそのような姿はめっきり見かけなくなった(BUZZ!!あたりを見ればそのシーンが見られる。あるいはFIREBALLツアーのBAD COMMMUNICATIONでも二番始まりのダッシュでスタンドを投げているのをよく覚えている)。特に言及はないが、キャビネットの上にしれっと松本さんの私物であるデビルマンが置かれている。これがなかなかの存在感である。

映像コーナーに行く前には変わらずロックウォークの手形・映像とロゴの歴史が展示されている。ロックウォークでは貴重な経験をしたと懐かしみ、手形作成の際に台が壊れたことを笑い話として語っている。前回は触れなかったロゴにも言及している。ここでは稲葉さんが意外な食いつきを見せ、デビューアルバムのロゴがわざわざ発音記号になっていることに感嘆し、最後は現在のロゴについてもう変わることはないでしょうと結論付けている。

歌詞を映し出す通路を抜けると、映像コーナーが登場。見たことのあるMVばかりだが、大画面・大音量で見る機会もないためか、それなりの人数が鑑賞スペースに立ち、MVを堪能していた。

続いては2003年からの衣装展示スペースとなる。まずは2003年のBIG MACHINEツアーのバイク演出について、とにかく派手な演出だったとしているが、ステージの自分たちは客席しか見ていないのでよく分からなかったと発言している。松本さんが排気が喉にもよくないのではと話を振ると、稲葉さんが最初にあの演出をした際にあまりに排気がひどいので以降は風向きを変えて客席に流していたことを明かしている。そう言われてみると、あの演出の際にガソリンの匂いがアリーナにやたら充満していたことを思い出す。松本さんが「そんなの初めて聞いたよ」と驚いた様子であった。

続いて2004年のソロ活動からオーディオガイドは振り返る。松本さんはTMGでシングル発売の際にプロモーションとしてHEY!HEY!HEY!に出演した時のことを思い出している。有名な話ではあるが、当時エリックが家庭の事情で来日できなくなり、生放送だったため急遽ジャックが歌ったのだが、「生放送でまさか穴をあけられないし・・・ジャックが歌えて本当に良かった」と肝っ玉を冷やしたことを明かしている。エリックとジャックとは今でも付き合いがあり、エリックからはTMGはいつやるのかとせっつかれたとのこと。最後はエリックの歌声について、稲葉さんが「本当いい声してますよね」と評している。

一方稲葉さんは自身初のソロツアーを振り返り、ヒット曲もないため(ここで松本さんがそんなことないでしょと突っ込み、稲葉さんが初めてだし本当になかったとやり取り)どうしてよいか分からなかったことを告白している。松本さんが非常に独特の雰囲気のライブになっていると評価し、稲葉さんが最初のツアーの際に雑誌記者から「B'zの曲はやらないなんですね」と言われたことを明かしている。海外などではバンドからのソロ活動の際にはバンドの曲を演奏する人が多いので、記者としても素朴な疑問だったのだが、稲葉さん自身はB'zの曲をやるつもりは「1ミリもなかった」と断言した。

数々の印象的な写真をバックに、ステージ模型が二つ飾られている。一つはIT'S SHOWTIME!!ツアーの渚園のファイアーバードのセット、もう一つがCIRCLE OF ROCKツアーの円形ステージのセットである。IT'S SHOWTIME!!ツアーでは稲葉さんがFinal Pleasureについて触れるも、松本さんがその辺はうやむやにしておこうとコメント。Finalと付けたことやその後の復活については、あまり話題にはしたくないような印象を受けた。また、台風が来ないのが一番としつつも時期柄仕方がないともしている。

その後は再び衣装コーナーでは、ようやくGLORY DAYSについてコメント。SOUND JOKERでカラオケをしたことから始まり、デビュー当時のギターセミナー兼プロモ活動を振り返っている。稲葉さんいわくデビュー前のプロモーションを指して「あれでかなり鍛えられた」とのこと。また、ここでは松本さんのグラミー賞について言及。プロジェクトが終わって、B'zの作業を進めていた際のノミネートだったため、非常に驚いたとしている。稲葉さんは授賞式の際に外側にいたけれど、中は全く見れなかったとし、最終的に疲れた松本さんとなじみの店で飲みに行ったことを明かした。

衣装コーナーにはライブ映像も一部流れているが、LIVE DINOSAURも恐らくは発売予定のBlu-rayからの映像が先行して流れている。声明、CHAMP、孤独のRunawayと冒頭の三曲の一部が流れており、他の展示に比べると長時間足を止める人がやはり多かった。

最後のコーナーは私物と譜面、歌詞のコーナーである。譜面と歌詞については、前回コメントしたため、今回は私物をメインに。松本さんはずっとためているというライブチケットについて、箱に入ってたものががっつり出てきたとコメント。稲葉さん自身は恐らくはチケットは捨てるタイプであるため、LOUDNESSのデビューコンサートのチケットなどが残っているのを見て感嘆の声を上げていた。

稲葉さんは長らくためている歌詞ノートについて言及し、もう何冊になるか分からず、すべての歌詞の元ネタが入っているはずとのこと。ただし、最近はスマホにメモった内容をノートに手書きするといった逆転現象も起きているとコメント。今回の展示では、STARDUST TRAIN、BOYS IN TOWN、Liar! Liar!の歌詞ノートを公開。STARDUST TRAINは誘拐列車といった仮題がついていたり、Liar!Liar!はサビ頭に苦心した形跡を見ることができる。

前期では個性的な仮タイトルが目を引いた譜面だが、今回は非常に綺麗な手書きの譜面がずらり。タイアップが決まっているものはタイアップ名を几帳面に添えているのが松本さんらしい。

歌詞カードは、英語の仮詞が姿を消した代わりに、日本語歌詞での試行錯誤がより浮き彫りになっている。Still Aliveは2016年末には「孤独な矢の如く」というタイトルで作られていたことが分かるが、歌詞は二番の「力がもう少しあれば〜」のフレーズ以外は原型を留めていない。BANZAIもタイトルこそ、BANZAIだが歌詞はかなり変化している。有名どころでは、ARIGATOが「そこに誰もいなくても」のタイトルだった時の歌詞(あんまり変わっていない)やDon't Wanna Lieが「Moment Of The Truth」だった時のもの(サビ頭が日本語だったこと以外は大きく変わっていない)、TVでも公開されたイチブトゼンブの歌詞(ほぼ完成形だが二番サビや最後のサビ前が異なる)も展示。

他にはBURN-フメツノフェイス-は不滅をキーワードに作詞されており、ニュアンスを残しつつも修正を重ねていたり(当初は最後のサビ前に「聖杯」というキーワードがあった)、Pleasure 2008の二番の作詞工程やほぼ完成形のMONSTER、OCEANの歌詞なども見ることができる。前期で展示されていたような絵の落書きはほとんどなかったと記憶している。

展示の最後を飾るのは今夏のツアータイトルであるHINOTORIの譜面と歌詞である。こちらについては先日、HINOTORIのツアーロゴ公開と共に記載してとおりである。松本さん自身が何年か前から温めていたLOVE PHANTOMの続編というアイデアを形にした曲であり、LOVE PHANTOMの雰囲気をどこまで受け継ぐかが苦労したこと、稲葉さんが火の鳥を一度萎んだ恋心が燃え上がる様の比喩としており、今回は女性目線であることや、これから一層燃え上がろうというバンドの状態にも一致することをコメントしている(別にバンドが死んだわけじゃないんですけどと注釈してもいる)。

本来であれば、シアターの内容にも触れられたら良いのだが、あいにくチケット取りを失念してしまったため、鑑賞できていない。昨年のIn Your Townの模様のダイジェストとのことで、劇場版の上映も決まっているが、ストアやPleasure 2018の盛況ぶりを見ると難しいかもしれない。せっかく作った映像なので商品化してほしいものではあるのだが…。

HINOTORIツアーロゴ公開

HINOTORIのツアーロゴが公開になりました。火の鳥を分かりやすく表した炎の翼、これ自体は想定の範囲内ですが、注目すべきはその下の文字。「LIVE-GYM Pleasure 2018 HINOTORI」のフォントが、LOVE PHNATOMのジャケットのフォントと全く一緒です。「L」「P」あたりが分かりやすいですが、一番目を引くのは「T」を十字架で表している部分でしょう。完全にLOVE PHANTOMと一致しています。
丁度先日、SCENESの後期を鑑賞しましたが、HINOTORIは譜面と歌詞が一枚ずつラストに公開されていました。オーディオガイドによるならば、松本さんとしては何年か前からLOVE PHANTOMの続編を書いてみたいという意識があったとのこと。LOVE PHANTOMの大作然とした雰囲気やロマンチックな部分をどこまで引き継ぐのか難しかったとコメントしていました(過去形だったのでもう録り終えているのでしょう)。松本さんの構想の結実とPleasure開催のタイミングが折よく合致したものかと思いますが、B'zの中でここまで過去の曲を意識しているケースはなかったんじゃないかと思います。譜面にもOpus2(作品2)と堂々と書いてありますしね。I'm in love?を恋心2と言ってみたり、フキアレナサイやCHAMPがタイアップ先の要望にあわせてultra soulを意識している程度の発言はありましたが。
歌詞については、LOVE PHANTOMが男性目線なら、HINOTORIは女性目線で、一度絞んでしまった恋心がもう一度蘇ることの比喩として火の鳥という言葉を使ったと稲葉さんが語っています。LOVE PHANTOM同様に幻想的なタイトルくらいの意識はあるかもしれませんが、松本さんほどLOVE PHANTOMの続編にこだわってはいないような語り方に聞こえました。
ここまでガチガチにLOVE PHANTOMを意識しているとなると、ツアーでの初公開、度肝を抜く演出、Firebirdのセットといったこともことごとく踏襲するのではないでしょうか。その場合、LOVE PHANTOMはどのように扱われるのかも気になるところですが・・・。