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たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

愛のバクダン(初回)

愛のバクダン(初回)

愛のバクダンレビュー。レビューは久々ですね〜。

店頭でもPVはshort ver.。ある意味凄い。スペシャルカードはわりと小さくて、五色の中から選べます。別にどの色にしても、好きな曲が選べますので、好きな色をとっても平気です。僕はちなみに黒にしました。なんとなくデザインが良かったので。ケースはデジパック仕様で、歌詞はギター譜の裏とちょっと不便。紙質はつるつるでした(笑)


愛のバクダン
ソロ明けの第一作というと、過去にはギリギリchopがあるわけですが、今回は元気一杯っぷりは変わらずとも、曲の方向性はまるで逆ですね。とにかくポップ。演奏にしても、非常に軽い感じのノリで持てる全てを出し尽くしたギリギリchopとは対照的な感じですね。無理に互いの成果をぶつけあわずとも、自然とB’zらしさは出るし、ロックな感じもでるさ、とでもいうような余裕っぷりが伺えます。

曲はアコギのイントロから始まって、バンドサウンドに。熱き鼓動の果てみたいに歌謡曲的ノリのポップじゃなくて、パンクのノリが強いので、突き抜けた爽快感がある。そのへんが今までのB’zのポップな曲との違いでしょうね。あと少しでロックなノリが見えそうなのに、気配だけで結局姿を見せずにポップで終わるいやらしさ(笑)長年、ロックをやってきたB’zだからこそ、自然に出来ることですね。稲葉さんのいつになく多いシャウトもロックっぽいというより、「アン・ドゥ・トロワ」なんかと同様のちょっとした曲の中のアクセント程度に留まってます。曲全体の印象が非常に自然な感じなんです。ここ最近の曲にみられた、初聴時のちょっとした違和感みたいなものが感じられない。美味しいメロディだけをもってきてるせいかもしれませんけど。

「1・2・3」と「アン・ドゥ・トロワ」っていうのがあるというのを聞いた時は、絶対そこだけ妙に浮いた感じになってるんだろうなぁとか思ってたんですけど、そんなことはなかった。上手い具合にワンクッションおいて、「You can do it now!」からのサビの疾走感を盛り上げるのに一役買ってる。なくても曲は成立しただろうけど、個人的にこの間が好きなのであってよかったと思います。

間奏もそうですよね。ワンクッション置くようにアコギのパートが入ってから、ギターソロで疾走開始。緩急をはっきりさせた展開ですな。

歌詞はわりと良い事言ってるんですけど、軽いタッチですよね。深くこの歌詞について読み込むよりは、単純に「ちょっと暗い世の中だけど明るくいきましょう」くらいの軽いノリで捉えてた方がいいんじゃないかな、と思います。

うん、割と好みのタイプのポップです。BANZAIよりは好きだと思う。ARIGATOと比べるとどうでしょうね。個人的にARIGATO二番の「そこに誰もいなくても」以降は、あれがあれば他の全てを許せちゃうくらい非常に素晴らしいので、微妙なところです。ただ、曲全体の統一感は愛のバクダンの方が上だと思います。いかにもシングルらしいノリながらも新しさを感じさせてくれるB’zは確かにいつもfleshです。爆音で聞きたい一曲。


Fever
最初のドラムだけでライブで稲葉さんが体全体でリズムとっている姿が浮かびます。ギターが重なって、稲葉さんの「ウー」という声が聞こえた瞬間からもう「B’zがキター!」って感じになりますよね。実際、今のB’zのロックというのは久しぶりですよね。ARIGATOには純然たるロックはなかったし、BANZAIのMagnoliaはELEVENの頃のストック。ようやく、今のB’zのロックが聴けた、それだけで涙ものです。

曲がまた素晴らしい。すっきりとしたバンドサウンドなんですが、TMGとはちょいと違う。TMGは全体的に少しくぐもったような、音そのものも重たい感じに仕上がってるのに対して
、こちらはもっと音はクリアーだし、そこまで重たい感じはしない。しかし、紛れもないロック。

個人的にSAVE ME!?と似たような印象がありますね。構成なんかもちょっと似てませんか?そうでもないですか?まぁ、いいです(笑)

バンドの音ももちろん素晴らしいんだけど、僕自身はこの曲は稲葉さんを一番評価したいです。曲に相応しいエロい歌詞、絡みつくようなA、Bメロの歌い方にサビで張り上げる高音・・・素晴らしい。特に「これはさいこおうっ!」の部分。これぞ正しく稲葉節。はまりすぎてて涙が出そうになりました。ドラムの音にボーカルだけをのせて、ここまで聴かせられるボーカリストはそうはおりません。

なんかもう、素晴らしすぎて言葉がないですよね。サビの前のHEY!も「ウー」というコーラスも最後の「フィーーバーーッ」という掛け声も何から何まで素晴らしい。何このロックサウンドは。juice以来なんじゃないですか、こんなのわ!アルバムに入れるのも頷ける曲です。というか、これが入るアルバムに大期待です。「本気になって探し当てよう」の部分の歌い方に何故か懐かしさを少しだけ感じました。ライブで是非是非聞きたい一曲。


甘く優しい微熱
タイトルの通り、甘く優しく、微熱にうなされたように夢見心地な感じの一曲。前も言ったけどGood-bye Holy Daysに似た印象。最後の追っかけてくるコーラスとかも似てるという印象に拍車をかける。

試聴部分だけ聞いたときは、もっと全体的にメロディアスな曲なのかな、と思ってたんですけど、割と変化球な一曲。AメロからBメロへの変化が松本さんには珍しいくらい急。Aメロの感じといい、その変化の仕方といい、稲葉さんのソロのテイストがします。

逆にBメロ以降はB’z(というか松本さん)的。親しみのある優しげなメロディに「ウーウーウー」と波が引いていくようなコーラス。最近では珍しいくらい分厚くコーラスが重ねられたサビ。ソロではあまりみられない形です。

ギターソロはいやに渋いですね。GOLDとかみたいにメロディをなぞっていくような感じのソロかと勝手に想像してただけにこのGREENのときみたいなソロは意外でした。

歌詞はROOTSっぽい要素が見受けられますね。甘く優しい微熱って、試聴してたときは恋してる夢見心地な気分のことでも歌ってると思ってたら違いましたね。「誰の胸にでも残る甘く優しい微熱」はあの命この命の「あのぬくもり」と多分同じものでしょう。もちろんそれが恋とか愛だという可能性はありますけど。

どうでしょうね、この曲。前2曲がかなりのインパクトをもってるので余り目立たないかもしれない。でも、聞き込んでいきたい一曲。サビの部分では凄い安らいだ気持ちになれます。夢見心地に聞きたい一曲。


愛のバクダン (TV STYLE)
久々に聞く稲葉さんのハモリ。声高ぇ!いつもは聞きにくいバンドの演奏もはっきり聞こえて良いです。ただ、次も入れる必要性は感じませんが。皆さん、練習しましょう。でも、ライブではその成果はみせないでくれて結構です(笑)カラオケでむしろこっちを流したい一曲。


愛のバクダン (GUITAR SOLO LESS)
どうせなら、ギター全部抜いたら面白かったのに・・・。何も知らない人にはまずこっちを聞かせてみたい一曲。


総評
非常に良いのではないでしょうか。新しいB’zとちょいと懐かしいB’z、両方が程よくまざってますし、何より3曲のメリハリがあって素晴らしい。去年、見え隠れしてたモヤモヤ感が綺麗サッパリ消えてる感じです。アルバムにますます期待が募りました。あと、今回は徳永さん色薄いですよね。もし、アレンジに参加してるのなら「GJ!」と言ってあげたい。こういう作りは本当に大好きです。もちろん、色んな音で複雑な構成で出来た曲もすきですが、シンプルに力強く聞かせてくれるサウンドも大好きなのです。doaを始めて生音の良さに気づいたのでしょうか。まぁ、いずれにせよアルバムがますます楽しみになったことに変わりはありません。

この感触はちょいと前よりもいい
じわりひろがる 快感
気のせいなんかじゃない これは最高

正しくこの歌詞の通りのシングルでしたよ。


おっと、あと一曲忘れてましたね。着うたの方。私は睡蓮をとりました。何故に睡蓮かというとタイトル曲のTHE CICRLEや2曲目のX、イカロスなんかは、これからアルバム発売までにいかにもプッシュされそうだからきっと聞く機会は多いだろう。ならば、名曲の香りの漂う睡蓮を、というわけです。歌詞はこんな感じ。

ひそかに静かに雲が出て激しさを影で覆う
今にも何かを言いたげなその手に触れれば
You cry…

これは予想通りバラードっぽい雰囲気。それも、王道パターンの伸び伸びとしたメジャーな感じじゃなくて、The 7th BluesやRISKYなんかに入ってそうなちょっと暗め、というか歌詞にもあるように密かで静かな感じ。穏やかとかそういう感じじゃなくて、本当に静かな感じが漂っています。しかし、今更ながら白い火花とか気になりますよね。誰かIDくらはい(笑)なんていうのは冗談でして(いや、くれる人いたら貰いますけど)、ますますアルバムへの期待が高まったことはいうまでもありませぬ。今までとは全く違うB’zを見せてくれそう。

続きを読む記法は明日になったら外します。

追記:外しました。