Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

ゆるぎないものひとつ

ゆるぎないものひとつ

三方背パックがとてもゴージャスな感じで使いやすいナイスな一枚です。デジパックというものが嫌いなわけでは決してございません。しかしですね、歌詞を見るときに、ついでにケースまでついてくるこの状況って奴が我慢ならんのです。確かに、ケースだけだったら、デジパックの方が美しいですけど、やはり歌詞を見ながら聞くときは歌詞カードは別にあった方が断然いいです。だからFRIENDS2のパッケージも綺麗だけど、そんなに好きじゃないですって、何を僕は話してるんでしょうか。


曲、曲ですね。ゆるぎないものひとつ。これは、B'zのバラードでは割と珍しくピアノを使っていない、王道からやや外れたタイプのバラード。アコギのイントロから、実におとなしめなAメロへ。A、Bメロはどうしても甘く優しい微熱と同じ雰囲気を感じてしまいます。ベースの感じやコーラスの入り方が似てるんですよね。サビからは一転して力強いB'zらしいバラードになるんですけど。ただ、歌詞はA、Bメロが冴え渡っている。一番Bメロや、二番Aメロの歌詞のセンスは稲葉さんならでは。ただし、サビの歌詞はちょっと普遍的に過ぎる気がする。GOLDみたいな王道的なパターンのバラードなら映えるけど、この手の曲には逆にクサさの方が気になっちゃう。サビのメロディーは秀逸ですけど。野性のENERGYの時と同じ畳み掛けるパターンだけど、バラードだからその畳み掛けに感動できる。ギターソロは普通かな。サビメロなぞりじゃないけど、覚えやすいギターソロですよね。最後は変形Bメロ。ここが物凄くかっこいいんだけど、これは同時に物凄く稲葉さんのソロの空気。何ででしょうね。はい、まぁ、面白いタイプのバラードだけど、微妙な感じも漂う。PVと一緒に見ると結構いい感じですよね、この曲は。


2nd Beatはピエロ。これは往年のB'zを思い出させる軽快でメロディアスなロックナンバー。これは実にいい。コンパクトでかつ聞きごたえがある。イントロの入り方からして素晴らしい。これでホーンが入ってたら敵がいなけりゃの再来だったのに!この曲には、ビーパのスタッフダイアリーにあった「IN THE LIFE」やら「The 7th Blues」という言葉を納得させる何かがある。歌詞は、他人様の彼女を奪って逃げる愛の逃避行。悲劇の主人公は気取ってないようですが*1。略奪愛系の歌詞は久々かな。そうでもない?まぁ、それはいいや。個人的はAメロ後半の「疾走するポンコツカー」のメロディがとてもよいと思うのです。それまでのAメロは、稲葉さんのソロ(またか)のあなたを呼ぶ声は風にさらわれてをそのまま歌ってしまいそうなメロディなんですけど、ここにメロディメイカー松本あり。凄い綺麗に納まってますよね、このメロディ。サビは割と普通だけど、二番の後の転調がかっこいいね。こういう転調はもう一種の美学ですよ。わけもなく背筋ゾクゾク。このイカした曲を編曲したのは池田氏。池田さんはB'zを90年代のテイストに戻すよね。

*1:横恋慕