Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

パルス
煌びやかなギターのイントロに導かれて始まるB’zメロスピB’zはどちらかというと、曲調が遅くても速くても、楽器の無骨な面を押し出すタイプのロックが多いし、そうでなければ、ややポップ(というかキャッチーかな?)なアレンジにすることが多いので、この曲のように、速くて鋭く流れる感じの曲は意外と新鮮。
最初のギターだけでかなりかっこいいんだけれど、更にそこに早鐘のように打つ鼓動のようなドラム、稲葉さんの「Hey!」の掛け声で曲がはじける。
ボーカルへの歌詞の乗せ方はそんな詰め込んでないし速くない。むしろ、いつもの稲葉さんより言葉が少なめなくらいな気がします。
歌詞。Xで目覚めたは良いものの、「部屋は静まり返り」と言うくらいだから部屋はまだ静かなまま、即ち、まだ日が昇ったか昇ってないかくらいで、部屋の中は結構暗い。それって、「何にも見えない闇に捕まえられ」て、部屋の「黒い壁」に囲まれた状態なんじゃないでしょうか、と無理やり繋げるつもりだったのですが、もたもたしてる内に、新潟地震で被害に遭われた少年のことと、稲葉さんにインタビューでバラされてしまいました。う〜ん、残念。
まぁ、そうだと聞くと、確かにそういう歌詞ですよね。あんまり捻ってない。ていうか一番の歌詞はまんまそのことを歌ってますね。二番で「あなた」という人物を登場させることで、震災の話だけにとどまらない普遍的な感じに歌詞を拡げてますけど。
この曲の個人的なツボである「I'm here」の声の後に、何もかんも吹っ切ったようなサビ。何せ、「どっこいどっこい」です。韻を踏むためとはいえ、簡単にサビに持ってこれる言葉じゃありません。Xと比べてみても、稲葉節全開といった感じで、歌詞面における前二曲の神秘さは消えてなくなってますね。この当たり、やっぱり「目覚めた後のリアル」を意識してるのではないか、と僕は勝手に解釈して悦に入ります。
間奏の最中にはお馴染みの掛け声だけど、これは割と王道的な入れ方だから、気にしてる人は少ないですね。むしろ、ないとB’zっぽくない。
「Don't let it go!」の声(英語は間違ってるかもしれないので悪しからず。itかmeだと思う)の後のギターソロでもスピードを緩めずに突き進む。サビメロディをなぞる、追ういつものパターンからいかにもメタルっぽいソロが曲にメチャクチャハマってる。器用な人です。
あっという間に最後のサビ。「黒い壁が崩れていく」と表現した後も、その興奮はおさまることなく、加速していく。経験ありますよね。もう終わったことなのに、妙にテンションが上がって、しばらくテンションが上昇する一方な状態。きっと、演奏してる三人もそんな状態なのでしょう。ま、そんな状態は長続きしないというのが、これまた「リアル」でありまして、最後は倒れこむようにブツ切り。


愛のバクダン
壁が崩れたら、当然風が吹き込みます。そんなわけで春の新風のようなこの楽曲の登場。アコギの爽やかなイントロからB’zらしいポップさ全開。アルバム中では余りにポップ過ぎて浮いてる印象がありますけど、アルバム曲同様爆音で聞きたい一曲です。
ある意味では次のFly The Flagへの橋渡し的楽曲。最初3曲の得意のロック調からちょっと変わりますよ、という信号を発しているのでしょう、多分。
シングルでは底抜けに明るいけど、アルバムの中だとちょっとサビの歌詞が切実な感じがするのは僕だけでしょうか?最近は色んな問題が世界中で起きてますけど、本当に愛のバクダンみたいなものが落ちてきたら良いですよね。個人的に愛のバクダンをピンポイントで投下したい国が一つか二つあります(笑
最後のシャウトが高音シャウトに差し替えられてないのがちょっと残念な一曲。


よし、後9曲!id:ZO353:19860830!