Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

ちょっと闇について語りましょうか。

割と、1stとは別物のアルバムになりました。1stの馬鹿みたいなストレートさのあるロックが消えて、2ndにして妙に落ち着いてしまった感じ。よく言えば、より英国バンドらしさが増したとも言える。ファルセットも色物って感じじゃなくて、一つの技術になって、良くも悪くもQUEENを意識した内容になってる、多分。内容が妙にまとまっているのは、多分、ロイ・トーマス・ベイカーが一役買ってるんだろうな。曲が全部間髪なく続くし、前よりコーラスが多いし。
じゃあ、ダメなんですか、と言われたらそうも言いがたい。1stの破天荒さを期待したのなら、このアルバムはもう全然ダメ。多分、最初のタイトルチューンくらいしか受け付けないんじゃないかな。でも、1stとは別物なんですよ、と思えるなら、これは良いアルバムだ。前より金がかけられるようになった分、バラードにはストリングスが使えるようになって、格段にマシになってるし、メロディもポップさ、いや、キャッチーさが増して、耳につきやすい。気分としてはそうだな・・・あぁ、あれだ。LED ZEPPLIN2から3を聞いた感覚に近いかもしらん。あれ程、大胆に変わってもいないけど。
さて、僕のお気に入りの曲は、まずHazel Eyes。サビが妙に中国チックなこの曲。QUEENというよりフレディソロっぽい雰囲気が漂うんですけど、いや、いいよ、この曲。凄く耳に残る曲。
English Country Gardenも好きです。フレディがBohemian Rhapsodyのときに使ったピアノを、この曲では使用しているらしいんですが(お金があるとこういうことも出来るんだよネェ)、Bohemian Rhapsodyらしさは皆無ですよ。だって、最初に聞こえてくるピアノの音はアンドリュー並にチープな感じだもん。ただ、メロディがスピーディーで、キャッチーで耳に良くなじむ。QUEENで言うならDon't Stop Me Nowみたいな感じかな。
QUEENっぽいと言ったら、ボーナストラックのGrief Hammer。Hammer To FallやTear It Upっぽいコーラスのきいたロックですよ。迫力のあるイントロから叫ばれるジャスティンのシャウトが素晴らしい。間をおいて「Grief!」というコーラスが入るサビは妙に間が抜けた感じがして、面白い。
Blind ManもちょいQUEENっぽい。それも80年代以降のQUEEN。でなきゃ、ヴァレンシアとかその辺の、QUEENフォロワーのバラード。荘厳だけど、昔みたいにコロコロ転調しなくなったバラード。AEROSMITHの素朴なバラードのBlind Manを知ってると裏切られる曲。
最高に笑えるのはBald。ジャスティンの禿進行暴露曲。歌詞を読んで笑うしかないですよ、これは。オチも最高だ。曲調は、暗澹とした気分を表すようにヘビーです。サビの超高音はどっから出てきてるんだか。
あ、やっぱ、結構、好きなんだな、このアルバム。Dreamtideとか忘れたもん(おい)。