というものに先日行ってきました。まぁ、要はフィルムコンサートですね。母親が電話で教えてくれたのでのこのこと行って参りました。
この映像、元々はWE WILL ROCK YOUというタイトルのビデオ(低価格でDVD化もされたはず)だったのだけど、去年デジタルリマスタリングでDVDはリニューアルされ、ライブアルバムとしてリリースされた公演。路線を完全に転換したTHE GAMEをリリースして、全米、全英を制した最強のバンドと化してた頃。ついでに言うとフレディが短髪口髭マッチョになった頃。同じ三大バンドのAEROSMITHとKISSは完全に沈没したのに、QUEENはこの時期絶好調だったんだよね。打ち込みダンス路線で調子こいて、HOT SPACEで自爆するわけですけど。
QUEENというバンドは、ファンからはライブバンドと言われるけど、実際にはライブが楽しいバンドであって、生演奏が最高なバンドではない。再現できないコーラスや多重録音、必ずしも本調子ではないフレディの喉のせいで。このモントリオール公演は、ミルトン・キーンズ・ボウル公演に並んで、フレディ絶好調の公演で後半まで全く衰えない最高の演奏が楽しめる。 ボウル公演ではHOT SPACEの曲があったけど、あのアルバムがそんなに好きでない人にはこちらの公演の方が選曲としては良いかもしれない。まだサポートメンバーなしでやってる頃で、SAVE MEで最初はブライアンがピアノを弾き、後半はフレディみたいな無茶な演奏も見れる聴ける。
これはその公演をまたさらに画像的にもデジタル処理しなおして、まるで去年の公演を撮ったような画質と映画館用の音に作り直したもの。何故かFLASHとTHE HEROはカットされてるけど。
いやぁ、2900円払った甲斐があるフィルムコンサートだった。目の前にQUEENがいるようだとは言わないけど、ライブでスクリーンを見ているような臨場感はあった。やっぱり、音の響き方が違うよね。こういうの聞いてしまうとオーディオにこだわってみたくなる。迫力が違うよねぇ。
見てる人達は当然のようにフィルム中の客と同じように手拍子をする。ANOTHER ONE BITES THE DUSTやSOMEBODY TO LOVEの変則的な手拍子や、DRAGON ATTACKの前の掛け合いをきっちりやるあたり、こいつら全員筋金入りだと思った。人のこと言えないんだけど。しかし、フレディがこっちを見て合いの手を要求しているのだから仕方がない。もちろんWE WILL ROCK YOUでは大きな手拍子が会場を包んだ。
個人的にこの公演は高校の頃に、QUEENを教えてくれた奴が持ってたのを見ただけだったので、曲目を覚えておらず、初めての公演を見るような感覚で楽しめたのが良かった。もちろん、ウェンブリー公演でも楽しめたんだろうけど。SOMEBODY TO LOVEも良かったけど、それはボウル公演(QUEEN ON FIREに入ってます。これは必聴の演奏)が余りに素晴らしいので、BOHEMIAN RHAPSODYとSAVE MEの二曲が最高に良かったということにしておこう。BOHEMIAN RHAPSODYは考えうる最高の演奏じゃないかと思う。前半のバラードパートはともかくテープによる演奏が終わって、メンバー再登場の時ってフレディ、あんま声が出ないんだよね、何故か。あと、SAVE MEの間奏におけるピアノが絶妙です。
あと、皆足長いな!フレディ、最後は短パン一枚にリストバンドだけで裸足でステージを駆け回ってたけど、足が長いからすごく様になってるんだよね。こんなにリアルなフィルムなのに、フレディ自身はもういないのだと思うと後半泣けてきた。
シネコン限定のパンフという名の写真集めいたものと同公演のライブアルバムをグッズ売り場で衝動買いしてしまった。持ってなかったんです。QUEEN ON FIREと曲がかぶるから。客層は中高年の女性が多かったなぁ。やっぱり、当時のファンなのかな。羨ましい。僕はかなり浮いてた。中学生くらいの女子の方が浮いてたけど。
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しかし、フレディが生前に出た二枚のライブアルバムよりも、その後の三つのほうが断然良いってどうなんだろう。