Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

Roman

5th story CD「Roman」(初回限定盤)

5th story CD「Roman」(初回限定盤)

やっべぇ、サンホラやばい。ハマってしもうた。上手い具合に1st Story〜5th Story全てを借りてきてくれた弟に感謝。一青さんのベストを全く聞いていないという事態に陥ってしまった。
さて、Sound Horizon、一通り聞いたけど、特徴は神秘性の強い歌詞、アルバム全体で歌詞が一つの世界観を形成している、めくるめく転調、そして挿入される語り・・・何のことはない、よくあるメタルの形式です。BLIND GUARDIANとかの日本版とでも思ってもらえたら良いのでは。といってもメインボーカルは基本女性なので、激しさは少ないのだけど。全てのアルバムについて語りたいのですが、まずは新譜からにしておこう。
2006年3月からSound Horizonは第二期に入ってメンバーはかなり流動的なものになった。ROMANではその成果が良く出てる。曲に合わせたボーカルに、豪華な声優陣で送る語りのパート。一曲一曲の出来はそれまでのものに比べてレベルの高いものになってはいる・・・が、そのレベルの高さが逆に仇になってるのではなかろうか。余りに個々の曲を重視したために、Elysionまででみられたアルバム全体の統一性に欠けてしまった気がする。もちろん歌詞は一つの世界を作ってるし、サウンドが極端にバラエティに富んでいるというわけではないけど、僕が聞いた限りではElysionまでのアルバム一枚で一つの作品という姿勢は少し失われてる気がする。
あと、メロディと歌詞が綺麗過ぎるかな。全体的に聞きやすくなった。それまでの綺麗なボーカルに強烈な死を匂わせたものを歌わせたり、悪の匂いたっぷりの語り(簡単に言うとじまんぐ氏の語り)が減った。もっと悲劇的でどうしようもない曲の方が良いと思う僕は完全にElysion信者です。
のっけから批判っぽい内容になってしまったけど、個々の曲については好きなものが多いのですよ。じまんぐ全開の黄昏の賢者には聞きほれる。まぁ、これについては好みがあると思うのですが。RIKKIの歌う焔や11文字の伝言は普通の曲なんだけど、それが逆に新鮮。焔はサビがとても綺麗でかっこいい。見えざる腕は恐らくアルバムの根幹となる一つの物語があるのだけど、この曲自体は普通の物語。悲劇も毒も薄い。よくある話の一つ。呪われし宝石と美しきものはどちらも雰囲気がとても良い。前者は人の運命を狂わせてきた宝石らしい豪奢な雰囲気が良く出てるし、後者は今まで聞いたことがないくらい癒し系の楽曲です。しっかり人が死んでるけど。天使の彫像もサビの哀愁感がたまらない。星屑の革紐は始まり方がとても好み。朝と夜の物語で語られた「嘘をついているのは誰だ?」の嘘はこれか黄昏の賢者だと思ってるけど、どうかな。ボーナストラックのtruemessage、泣ける。
歌詞の世界についてはまだ何とも。Elysionの方の歌詞世界に現在没頭中なもので。Elysionに比べれば、Romanは分かりやすそうな気がするけど、「嘘」が非常に気になるところですな。朝と夜ってElysionとAbyssみたいな対比になってるのだろうか?母親としての幸せなRoman(=物語)と悲しみを歌った曲が朝で、男の側の哀愁のRomanが夜かな。分からん。
書き散らしていくだけなのでこの辺でやめとこうっと。でも、おすすめだね、Sound Horizon