Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

フェイク

フェイク

フェイク

前に少し書いたんですけどね、感想は。まぁ、改めて。
最近、キャッチーな路線の続いたミスチルの逆転の一撃。インパクトとしては掌には及ばないけど、ランニングハイ並。要するにミスチル像ぶち壊しの曲ですね。
打ち込みのドラムからテンポよく始まるのですが、ギターが入った途端に歪んだ音像へと変化する。ドラムだけがやたらテンポ良くてダンサンブルな感じなのが不思議。そして、桜井さんのボーカルは歌詞含めて、ブラックなのですよ。ダークではなく、ブラック。自虐に留まらず、世界中の人を泣きながら嘲笑う。
鬱々と語られるAメロ、自棄気味のBメロ。サビでは、唐突なまでにキャッチーなメロディー。思うに、フェイクはAnyの反転。「すべて真実」と受け止めたAnyと「またしてもフェイク」と嘆くフェイク。曲調こそニシエヒガシエや光の射す方へタイプだけど、本質はだいぶ違うみたいですね。サビで桜井さんのボーカルにかけられたエフェクトが更に「ニセモノ」感を生んでいる。しるしよりは聞いてて面白い曲であると思う。ただ、サビがややキャッチーに過ぎる。どうせ、限定シングルなのだからもっと弾けてほしかったと思うのは高望みなのだろうか。毒がある割りに丸い印象なんですよね、この曲。
隠しトラック。フェイクが終わってちょっとすると隠しトラック登場。曲表記すらフェイクなのか。まぁ、そんなに面白いものではございません。フェイクのリミックスインスト曲。原曲の歌詞を思い浮かべながら聞くと、むしろこちらの方が思い描くフェイクらしいかもしれない。ただ、ドラムの打ち込みと生の境界も分からず、更にボーカルも入ってない(少し聞こえるけど)と、もはや曲自体がMr.Childrenのフェイク。