Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

LIVE IN TOKYO

ライヴ・イン・トウキョウ

ライヴ・イン・トウキョウ

上手いライブ盤というのは、感想が書き難い。素晴らしい名盤になれば、また色々書けるんだけれど。そんなわけでWIG WAMのライブ盤。演奏は概ねCD通り(一部メドレーあり)。コーラスが少なめな分、グラムの歌声を存分に楽しめる反面、CDにある楽曲の煌びやかさやや失われている、という定型句しか思いつかないなぁ。いや、聞いてる分にはとてもよいのだけど、感想を書くのが難しい。新曲や大胆なアレンジがあるわけじゃないから。ただ、既発の二枚のアルバムから美味しい楽曲だけ厳選しているのでWIG WAM初心者にはお勧めかもしれない。BLESS THE NIGHTやIN MY DREAMSはCDの大仰なアレンジのほうがらしいと思う(CDを聞いた上で、ややラフなライブアレンジを聞くのが楽しいのは僕だけろうか)。IN MY DREAMSのサビを日本語でグラムが歌ってるのに、観客は英語で大合唱しているのはライブアルバムならではの面白さか。多分、会場ではグラムが何て言ってるのか聞き取れなかったんだろうなぁ。
敢えて何か言うとしたら、Bygone Zoneのアコースティック・バージョンだろうか。元々は2ndの中でも、群を抜いた80年代のロックバンドがやりそうな良質のバラードだったのだけれど、ここでは素朴なアレンジになり、楽曲の良い部分だけを楽しめる。つまり、メロディーとグラムの声だ。バンド音の中で声を張り上げるグラムも素敵だが、サビで静かに、でも伸びやかに歌うグラムにはボーカリストとしての技量に感嘆せざるを得ない。歌詞の方も曲の雰囲気に合わせて、CDとはやや変えてある。残念ながら歌詞カードにはCDのものしか載っていないが。
そうそう、このライブアルバムのもう一つの聞き所は伊藤政則氏のOP。どう聞いても「ウィーガム」と言ってるようにしか聞こえません。本当にありがとうございます。