稲葉さんの新曲、Saturdayが配信開始となりました。予想通り、en-ballの客出し曲となっていた非常にポップな楽曲です。
イントロなしで、稲葉さんのパワフルなボーカルとピアノのみで「鮮やかな感情はこんな時光る 一抹の寂しさこそが明日への望み」と歌われるとギターがざくざくとリフを刻みだす。このリフ、手癖なのかもしれないけど、おかえりを始めとして稲葉さんの楽曲では良く聞くリフですよね。
ピアノのリズムに乗せて気だるげなムードを演出するBメロと稲葉さんらしからぬキャッチーなサビが対照的。「なんかひとつだけ足りない」と字面だけ見ると、悲痛な感じもする歌詞なのですが、明るいメロディの妙もあって、むしろそのことに気づけた自分自身の「鮮やかな感情」に希望を見出してるような感を受けますね。
ピアノが要所要所で活躍する曲作りはSinging Birdのそれですが、長めのギターソロや終わりの演奏にはHadouに近しい印象を受けました。良い意味でバンドっぽさが出ている。あと、なんとなくですけど、トム・ウェイツとかビリー・ジョエルの匂いがしてきそうなアレンジですよね。
歌詞は先に述べた通りですが、気だるい土曜日の街中での何気ない発見といった感じです。この感情が行動を伴うとNational Holidayになるのかなという想像が広がります。
PVとして、en-ballのダイジェスト映像が公開。ライブ映像には珍しくスローなカットが続いたかと思いきやサビでいつもの色々なカットを早回しで披露。非常にクオリティの高い映像に加えて、リハーサルやステージ裏の風景も一部出てきて、en-ballの映像化に期待がかかります。
