Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

badwow2004-11-01

すっかり忘れてました。

ALONE
劇的なイントロから始まるメジャーなバラード。B’zのバラードとしては、いつかのメリークリスマス、Calling、もう一度キスしたかったなどと並び称される程のバラードの代表曲で人気も結構高いです。ただ、僕自身はそんなに好きってわけでもないんですね。あ、いや、Time For Changeのことは抜きにしても、そんなに好きじゃない。イントロの感じが好きじゃないのかな。あのイントロからAメロの流れがどうにも不自然に聞こえてならないのです。後は稲葉さんの声かな。まだ、この頃の声って幼いっていうか、メジャーなバラードを堂々と歌うほどしっかりしてない気がします・・・なんて言ったら好きな人に怒られちゃいますか?それでは、個人的感想は抜きにすると、確かに大らかで、じんと心に染みるバラードですね。メロディも覚えやすく、親しみやすい。しかし、この曲はやはり詞ですよ。歌詞がかなり良いです。最初の「夕焼けの町は激しさをそっと忘れてる」この歌詞だけで、頭の中に夕焼けに染まった静かな町並みを思い浮かべることができます。そこから、新しい暮らしの中でかつての友、恋人がいないことを思い出し、悲しみに浸ります。まさに「愉快なときだけ思い出して涙に溺れる」状態なわけです。個人的に、大学入った時のイメージとダブります。何せ、中高6年間一緒だった友達の大半と離れて、新しい環境に行くわけですから。まぁ、もう慣れましたけど、たまにこの歌詞みたいな気分にならなくもないです。稲葉さんの場合は上京した頃の気持ちがモチーフなんでしょうか。ただ、歌詞自体はどちらかといえば、大学とか出て、社会人になった主人公って感じですね。ただ、そこで「あぁ、あの日々は良かったなぁ。今は悲しい悲しい」で終わらないのが稲葉さんです。ALONEと孤独を歌っていても、「時代がまわり また君を見つけるだろう」と、何の根拠もないけど(笑)決して希望を捨てないのです。
ALONE 空を見上げれば ひとり
がむしゃらな情熱がふわふわと笑うよ
この歌詞は美味しいなぁ。凄い好きな部分です。その後のギターソロがきっちり、そのがむしゃらな情熱のようなものを受け継いでる気がする。最後。
You're gone いつまでも歌い続ける声は
どこまで続くだろう 今君に逢いたい
ノックアウト。直前まで、「時代がまわり」などと言って我慢してたのに、最後の最後で「今君に会いたい」最後の最後でこらえてたものが、こぼれおちてしまった。稲葉さん、あなたの声はどこまでも届きますよ。後奏では、美しいコーラスの裏でギターがこれでもかと吼えまくってます。あれ、結構書けた。歌詞は大好きなんですな。眺めてるだけでも、良い感じ。曲はギターの色も強くて悪くないんだけどなぁ・・・ん〜でも、やっぱり、大好きと言えるほどではないです。後で同系列のバラードにして、同じように夕焼けがモチーフのバラードの名曲GOLDが出てますからね。どうしても比べたときに「ALONEよりはGOLD」と思ってしまうのかもしれません。
今気づいたんですけど、この曲、Pleasure'91と対を成しているのかな。Pleasure'91では、新しい環境の中で、胸をはって生きていこうとする強さを描いてたのに対して、こちらでは、そんな中でふと見せる弱さを描いてる・・・気がします(笑)CDはそんなに好きじゃないですけど、ライブは好きですよ。BUZZ!!で稲葉さんがピアノを弾き、その上で松本さんがギターを弾いてるのは格好いいですし、何より、最後のコーラスで稲葉さんが「It never ends!」と伸ばして歌う所は大好きです。juiceツアーで、皆でびしょ濡れになりながら冒頭のコーラスを歌ったときのことはまだ鮮明に脳に焼き付いております。
GO-GO-GIRLS
LOVE PHANTOMの時も言いましたが、1st Beatが真面目なほど、2nd Beatはぶっ飛ぶ傾向がB’zは多いのです。このシングルもそう。2nd Beatは典型的な初期の打ち込みサウンドの女言葉です。ピコピコって音が、文字通り聞こえてきます。稲葉さんの歌詞は男性は凄い弱いですけど、女性は物凄い強いのです。この曲でも、いきなり女々しい男をばっさり切って捨てて、わが道を行きます。GIMME YOUR LOVEだとかSAVE ME!?に出てくる女性もきっとこんな感じなのでしょうね。最近はブルージーな朝なんかがあるからそうでもないですけど、ある時期までの稲葉さんの書く女性視点は凄い強烈なものが多いです。曲ですか?う〜ん・・・曲自体はいかにもカップリングって感じがして余り捻りはないかな。その辺を歌詞の強烈さで補ってる感じ。間奏の掛け声も凄いアイドルっぽい。ちなみにこの声は実際にライブで観客にやってもらって録ったんだそうです。でも、この曲を最後に、打ち込み中心のピコピコサウンド全開の曲はultra soulまで鳴りを潜めますから、結構貴重な曲かもしれません。最近では挑めよ儚いこの時にが、似たような方向性の曲になるんでしょうが、キャリアの積み重ねとは恐ろしいもの。そちらでは、打ち込みを完全に我が物にして従えてます。完成度がぜんぜん違う。