Daily "wow"

たまにしか更新しないのに文章長くてすみません。

久々に聞いてみた

ユー・メイド・ミー

ユー・メイド・ミー

BUCKCHERRYの崩壊後*1、ボーカルのジョシュ・トッドが新たに組んだバンド。Vo.募集という広告見て、その辺のバンドに適当に入ってしまったというのが凄い。もうちょっと、コネとか使ってバンド組むかソロに打ち込みそうなもんだけど。
ボーカルが同じだからBUCKCHERRYとは核は似てるんだけど、キース・ネルソンというパートナーを欠いてるのと、ジョシュを除くバンド自体が若く経験がないせいで、BUCKCHERRYと比較するとかなり物足りない印象が強い。まぁ、ジョシュが叫べば、未熟な曲でもロックとしてそれなりに成り立つから、そんなに酷い出来というわけでもないのだけど。
曲のイメージは全体的にBUCKCHERRYよりモダンで鋭角的。とりあえず叩きつけるような音と向こう見ずなスピード感のあったTIME BOMBとはイメージが離れてる。こうしてみると、BUCKCHERRYでは技巧的にあの爆発感を出してたということと、キースがメロウな楽曲に大きく貢献してたことがよく分かる。
尖ったサウンドや、時折前面に出てくるベース音(これが妙にZEPっぽい響きをする瞬間がある)など、それなりに魅力はあるし、バラードも中々のものである。しかし、物足りない。BUCKCHERRYにおける最大の魅力は悪ガキ達のやるようなやかましいロックを「優等生」的に律儀なまでに守っていることにある。やかましさがこのアルバムから余り伝わってこないのだ。一枚のアルバムとして決して、悪くないものであるが、ジョシュ・トッドという人材を考えた場合は「もう一つ!」と印象が拭えない。

*1:今はもう再結成しましたよ