- アーティスト: BUMP OF CHICKEN,藤原基央
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 2004/04/28
- メディア: CD
- 購入: 3人 クリック: 77回
- この商品を含むブログ (296件) を見る
これはインディーズ時代の2ndをリマスタリングして再発したもの。OpeningとEndingで括られたコンセプトアルバム。全編が物語風の歌詞で、後のメジャーアルバムに比べると、若干マニアックな曲調が続いてますね。割とロックな感じ。後の二枚がポップなわけじゃないけど、やっぱりメジャーアルバムなせいかとっつきやすい内容になってると思う。特にjupiterとか。
Openingは文字通りのオープニング。柔らかい語り口と曲調で、これからアルバムの幕を上げるよ、ということを告げる。
グングニルは名に相応しく、勢いのあるロックナンバー。槍のように真っ直ぐ飛び出る曲調が気持ちいい。歌詞、曲共々にsailing daysと似た匂いがする。シングルでもいけたんじゃなかろうか。
ベストピクチャーは妙に気の抜けた曲だなぁと思ったら藤原さんの作曲じゃないのね。藤原さんの曲みたいな癖がないから、若干浮いた感じがしなくもない。jupiterの中だったら普通にはまってそうな気がするけど。
続・くだらない唄。これ、いい曲ですよ!妙に古式奥ゆかしい感じの哀愁を伴ったギターのイントロから、淡々と語るようなAメロへ。Bメロから段々シリアスになっていく曲展開。実にバンプらしいと思う。過ぎ去っていく日々を見つめながら静かに、でも深く悲しんだ内容の歌詞もナイス。
LAMPは歌詞は面白いと思うけど、ん〜、前後の曲にはさまれて印象が薄い気がする。えーと、これが確か1stシングルなんだよね。
K!こいつはバンプ史上に燦然と輝く名曲だね!flashで有名になったんだよね。黒猫の一大物語。いや、もう素晴らしいです。泣けます。そしてKというタイトルセンスが絶妙です、本当に。歌詞読まないと意味不明だけどね。
リリィは、あー、普通に良い曲なんだけどKの余韻が強すぎて、余り印象に残らない。
ゆったりとしたイントロから始まる大作Ever lasting Lie。哀しい内容ととっていいのか、それとも運命に抗う強い人たちの曲ととらえていいのか迷うところ。個人的には前者な気がする。
グロリアスレボリューションは勢いのある曲ながら、歌詞は割りと皮肉に満ちてる。タイトルからして皮肉に満ちてるしね。歌い方が投げやりな感じなのもそれを表してるのか、たまたまなのか。8分以上あった前曲とた対照的にスピーディーで締まった曲。「実は飛べるんだ」の歌詞が妙に耳に残る。
EndingはOpeningの語り手が再び登場して、聞き手に語りかけてくる。曲もOpeningとほぼ同じ。Openingで泣いてたと思われる「君」に「大丈夫だよ」と言ってアルバムの幕を閉じる。ニクイ演出だ!
全体的に歌詞は読んでて飽きさせないものばかり。比喩と悲しみと希望が混在してる。曲の方も悪くはないのだけどKが一つ抜けてしまってる感がある。もう少し勢いのある内容にしてもよかったんじゃないかな、と思わなくもない。でも、これも良いアルバムです。長く聞けそう。